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或る人間の夜

作者: 明夢 優深

最近、寝るのが嫌になる。

部屋の電気を暗くしたまま、パソコンと向き合う。暇が潰せたらなんでもいい。音楽を聴きながらサイト巡りをして、できるだけ就寝時間を延ばす。

友達と話せたら文句はないんだけど、私のわがままに付き合わせるのは申し訳ないから。

空が白むのが遅ければ遅いほど嬉しい。永遠に朝が来なければいいとすら思ってしまう。

キーボードの音を音楽越しに聞けば、不思議と眠くなくなる。


三時を過ぎたころ、布団にもぐる。

この時間になれば、あと一時間もすれば外が白む。その瞬間を見たい。

そうすれば、朝を迎えることなく起きることが出来るから。

たまに寝てしまいと思う日もあるけれど、この生活に慣れてしまったのか夜は眼が冴えてしまう事が多くなった。良くないことだと理解はしているけど、どうしようもなく眠るのが怖い。


眠りは意識とは関係なくやってくる。起きるころには昼になっていることが多い。

「また学校サボっちゃった」

呟きながら、また眠りにつく。


起きるころには、罪悪感なんて消えている。人間なんて、そんなものだ。

朝が怖い少女の話。

不登校の女の子ってこんな感じなのかなと思いながら書いてみました。

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