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運命の調整者 ~セーブを駆使して神をも倒す~  作者: 如月 遊馬
第一章 異世界(エジンベア) 
3/22

セーブ 2 ファルシア

何度も書いては、間違えて消してを繰り返し、やっと投稿できます。

本日は後1回更新する予定です。

深い深い闇の中を、ものすごいスピードで落ちていきながら、考えていた。

目的、銀髪美少女を助けて、彼女の願いを叶えること。

目標とする場所、時空神殿。

その為の手段、わからない。

今、必要なもの、情報、この世界の知識、生きる為の力。

願望、彼女の髪をツインテールにして、ニーソックスを履かせたい・・・あ、俺個人の願望だこれ。

課題は現状で山積み。まずは生きる為の力と情報を手に入れなければ、俺は死んでしまう。現在進行形で。

ふと、右手に視線を移すと、右手には銀髪美少女が創り出した刀がひと振り、握られていた。

刀身は、新雪のように白く、美しい。正直、闘う為の道具ではなくて美術品のようだ。

「綺麗だ・・・。」

俺は思わず、呟くと何故か刀身が桜色に明滅し始めた。

俺は思わず、左手で刀身を撫でるようになぞると、刀は落ち着いてきたのか元の白い刀身に戻った。

「あれ?俺、こんな高価な腕輪してたっけ?」

俺は刀身に添えた左手に見慣れぬ、腕輪が装着されているのに気づいた。

今度は視線を腕輪に移す。美術品のような凝った意匠。腕輪の真ん中には青い宝石が嵌められている。

俺は刀を、鞘に収め、右手で青い宝石をなぞる。

『くすぐったいのじゃ!。』

俺の脳内に直接響く声が聞こえ、俺は思わず叫んでしまった。

「ウオっ!」

『うら若き乙女の肉体に触るとはけしからん奴じゃ!』

またも俺の脳内に声が響く。声の主は怒ってらっしゃるようだ・・・

俺は周りを見渡すも、声の主を見つけられず、目の前に広がるのは・・・草原ばかり・・・草原?あ、俺絶賛落下中だわ・・・・

『お主、なんとかせねば、地面とぶつかりミンチじゃぞ?』

「なんとかしたくても、あばばばば!!!!」

『しょうがないのぅ~ほれ、貸し1じゃ。』

腕輪から淡い光が出て、俺を包み込む。

すると、俺の体はゆっくりと降下し始め無事、小高い丘に着地するのであった。

「えと・・・腕輪さんだよね?俺を助けてくれたの?ありがとう・・・おかげで助かりました。」

『お主、理解が早くて助かるのぅ。それに礼を言えるなんて中々しゅしょうな心掛けじゃのぅ。』

仮にも、三十路過ぎの男に言うセリフじゃないよね?それって・・・反対に助けてもらって礼を言えない大人なんているのかな?

『いるぞ。人間はややこしい種族でのぅ。貴族というものは気位だけが高くていかん。』

貴族いるんだな~・・・おっと、話が脱線しすぎた。

「俺は瀬能 時宗。腕輪さん、早速なんだけど、情報も、生きる為の力も何かもがない状態なんだ。なんかいい方法ないかな?」

『ふむ・・・トキムネというのか?儂は、時風の精霊 ファルシアじゃ。ファルと呼ぶがいいぞ。儂はあるお方より仰せつかったお主の世界でいうサポート役じゃ』

ファルシアさんことファルは、少しの間考えているようだ。

『ふむ・・・スキルもなくば、魔術のひとつも使えない。これでは瞬殺されるな。』

ええ、わかっていますとも。

『あのお方が祝福を授けられたが、それを芽吹くまで待ってはおれん。強制的に

魔術の発露とスキルを覚えてもらおうかの?』

『腕輪を額に当て、精神を落ち着かせてみよ。』

俺は言われたまま、素直に左手の腕輪を額に当て目を閉じる。

『耐えろよ。』

その瞬間、俺の脳内に直接電流が流れるような衝撃が走った。

電流は神経を通り、全身くまなく走り、今は体全体に激しい痛みが走っている。

『耐えてみせよ。トキムネ。意識を手放せば待っているのは死だけじゃ。』

言葉を発することもできない程の痛みが俺を襲う。

何故、俺はこの痛みを耐えているんだ?その前に何故俺なんだろう?

理不尽すぎやしないか?これなら死んだ方がマシじゃないのか?

俺は意識を手放しそうになった瞬間、銀髪美少女の悲しそうな顔が浮かんだ。

何、諦めようとしているんだ?俺は!約束したじゃないか?彼女を助けて、願いを

叶えると!こんなことくらいで諦めてる場合じゃない!

目をカッと見開き、腕輪を見る。

「く・・・・そ・・・ったれ!」

足を開き、倒れそうになる体をなんとか踏ん張り、奮い立たせる。

「ファ・・・ル、絶対に・・・吠え面かか・・してやる!」

俺は、精神を統一するだけに集中し、再び目を閉じる。

『楽しみにしているぞ。・・・殿』

どのくらいの時間が経ったのだろうか?電撃のようなものが体中を流れていくのを

完全に把握できるようになった。後はこれを、俺の体に合うように調整・・・してっと。よし、痛みが徐々に引いてきたぞ。

すると、突然俺の頭の中に、機械音声が流れ始めてきた。

(魔力回路の構築・・・完了。スキル 魔力操作Lv1 魔力感知Lv1 を習得しました。続けて、ファルシアへの支配を実行すべく魔力回路を構築します・・・

回路の接続・・・完了。魔力回路より情報の解析を開始します・・・・・・

完了。スキル 精霊魔法Lv1 森羅万象Lv1を取得しました。)

んん?なんかすごいことになってないか?ファルもものすごく慌てている感じがするし。

(ファルシアの解析を完了しました。ファルシアを従属精霊とし、顕現させます。)

おやおや?

(魔力回路の出力を上げ、深層領域への回路の構築を実行致します・・・・

難航、再度、実行致します・・・難航、再度実行致します・・・回路構築成功。

深層領域より、異能ギフト 選択する瞳セレクト・アイLv1

決断すべき場所ロードLv1 ????Lv1 を取得しました。

深層領域にある意思を、解析・・・・成功。深層意思を取り込み、????を形成

????より、要請・・・・受諾。スキル 身体強化Lv1 を取得しました。

永続的に、スキル 身体強化Lv1を使用し、????はサポートに回ります。)なんか、終わったみたいだ・・・どっと疲れがでて地面に座り込む。

『な・・・・なんでじゃ~!!!!!』

脳内に、大声が響いて、慌てて振り返ると、そこには掌サイズのゴスロリ調の可愛い女の子が、わなわなと震えながら、俺を睨んでいた。 


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