0からの始まり
「明日俺は、高校生になるんだ」
そんな期待を胸に始まった高校生活はカオスだった。
「やべー、遅刻遅刻」
俺、浜崎 一は今日4月4日から高校生になる。それなのにまさか寝坊したあげく電車も人身事故で遅れさらにはバスまでがトラブルを起こし遅れている、迷ったあげく家まで戻り自転車で学校へ行こうとしたのだがなぜかチャリはパンクしていて、しょうがなく走って学校に行くことにした。
「な、なんとか、つ、ついた」
俺の今日から通う学園は、廃校ぎりぎりまで追い込ていた、けれど今年の新入生10人いれば廃校が免れるらしい。そしてその10人の新入生の一人が俺なのだ。
「たしか、体育館で入学式やるんだけ。まにあうか」
とりあえず俺は体育館に向かってみる。体育館の扉の前に立ち一回呼吸する。
「今日から俺の学園生活が始まる。あれ」
扉を開けると中には誰1人生徒んの姿が見えない。
「終わったのか?」
「いや、セーフだよ」
ふと後ろから声がして振り向いた。あれ誰もいない。
「ここだよ」
今度は下の方から声がしたので下を見るとそこには小学生がいた。
「何だ小学生か」
「誰が小学生だ」
「ぶはー」
腹に思いっきりなぐなれた。小学生のくせに腕力が強い。
「だ、だってどう見ても小学生にしか見えないじゃん」
まだ腹が痛い。こいつ本当に小学生か。
「私はこの福峰高校の校長にしてこの学園で唯一の先生だ」
「は?」
「名前は無福 零だ3年間よろしくな」
「ちょっと質問いいかな、今唯一の先生って言わなっかたか」
「ああゆったさ」
「じゃあ生徒は?」
「おお言うのを忘れていた。この学校に今日から来るのは君一人だ」
「・・・・・・・・え」
「だから、今日から君は福峰高校唯一の生徒だ」
「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
その声は体育館を埋め尽くした。
「で、なんで俺校長室にいるんだ」
「だってお前あの後気絶して倒れただろう」
「あれそうだっけ」
なんか殴られて気絶したような、まいっか
「で、なんで校長室なんだ」
「それわこれから話す。まず初めにこの学校、廃校になるぞ」
「・・・」
「なんだ、驚かないのか?」
「もう慣れた。いろいろなことがありすぎて」
「そうかなら話は早い。おまえに頼みたいことがある」
「頼み?今更俺に何を頼むんだ」
「この学校を救ってくれ」
「は、今更どうするんだよ。さっき廃校って言っただろ」
「おお私の説明不足だったか。廃校は7月に決まる。だからお前には7月までに生徒9人と1人の教師を連れてきてくれ」
「それで廃校はなんとかなるのか」
「なる」
「・・分かった。ようは無理やり連れてくればいいんだな」
「言葉が悪いが、そお言うことだ」
「そんなの簡単じゃないか。今日中に連れ来てやる」
「それは無理だ」
「?」
「実はみんないろいろとトラブルに巻き込まれていてな」
「トラブル?」
オウム返しで言ってしまった。
「1人は殺人事件に、1人は行方不明に、1人は引きこもりにとこんなふうにみんなトラブルに巻き込まれているのだ」
「おい今殺人事件や行方不明って言ってなかったか」
「ああ言ったぞ」
「おいマジかよ。この学校どうなってるんだよ」
「この学校は代々呪われた学校と言われているんだ。だが今年は創立50年になったから一層呪いが強くなったのだろう」
「どんな学校だよ」
楽しい学園生活を迎えるはずだったのになんでこんなことに。
「でやるのかやらないのかどっちなんだ」
「決まってるだろ」
「決まったようだな」
「ああ、やらない」
「そうかやらないか・・なにー」
「だってこんな呪われた学校に行きたい奴なんていないだろ」
「そ、それは」
「じゃそうゆうことでじゃーな」
「・・・・・・・」
可哀そうだが、こんな学校に関わりたくはないから俺は別の学校へ行くぜ。
「誰だ?」
この学校には俺とさっきの先生しかいないはずなのに。ま、関係ないからいいか。
「のど乾いたな、ジュースでも買うか」
自動販売機の前に立ち財布を取り出す。あれ、あれ。
「財布落としたーーー」
く、どこで落したんだ考えろ考えろ。そうだ体育館で殴られた時たしか落としたような。くっそー。俺は急いで学校に戻ると校長と知らない人が立っていた。何か話てるみたいだけど。気になるので立ち聞きしてみた。
「で、生徒は集まったんですか」
「そ、それは」
「7月4日までに生徒十名と教師2名の写真を届けてください。もし期限までに届けられなっかた時は解っていますね」
「・・・ああ、体だな」
「そお言うことです」
おいなんだよ体て、まさか校長の体ってことか。おいやばいじゃねか、助けないと。いや待て、俺はもうこの学校の生徒じゃないから関係ないか。その場を立ち去ろうとした、だけど足が動かない。おいなんで足が動かないんだよこれもこの学校の呪いなのか?いや違う、俺が動かないだけなのか・・・俺はこの学校の生徒の前に一人の人間だ、だから苦しんでいる人が前にいるなら助けるそれがおれだ。決心をした俺浜松 一は走り出していた。
「ちょっよまった」
「何ですかあなたは」
「おれは浜崎 一この学校の生徒だ」
そうして俺の学校生活が始まった。