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俺系娘に死ぬほど愛されて眠れない  作者: 海藤進
第一章 俺系娘現る
6/30

風呂を覗く、ということ

「おお!ここが渡の家かぁ!!大きいな!」


「普通の一軒家ですよ、中はそこまで広くはありませんし」


「そうかー?俺の家よりメチャクチャデカいけどなー」


ファミレスで人生で最も衝撃的な体験をしてから畑さんを家に連れてきた。


僕の家は駅から15分程の住宅街の一角にある。


周りに何もないが、静かで過ごしやすい


ただ、梅雨のせいで空がくもりはじめ、また雨が振りそうである。


干していた洗濯物をとりこまなければ濡れる。


濡れるというのは勿論性的な意味ではないが、畑さんを急かして中へ入っていった。


「ただいまー」


「お、おじゃまします・・・」


玄関に入り、畑さんを洗面所へ行かせ、僕は2階のベランダへ急ぐ。


ポツポツと降り始めた頃に無事洗濯物を取り込むことができた。よかよか


えっちらおっちら一階のリビングへ戻ると、畑さんはソファーに座ってくつろいでいる


まだ緊張しているのかピシッと背筋を伸ばし微動だにしないが、僕に気づくと笑顔で声をかけてきた


「あ!渡!ソファー勝手に座って大丈夫か?」


「ええ、別に構いませんよ、電車長かったようですし、ゆっくりしていてください」


「おう!ありがとな!・・・ところで、おばさんは?」


「母さんなら昨日出張で出かけましたよ。せめて挨拶してから行けばよかったんですが・・・」


「そ、そうなのか、てことは、今俺たちふ、二人きりなのか・・・・」


「変なことしないでくださいね?」


「それはお前だ!!お、俺はそんなことしないというかできないというかでもしたいけどえっと・・・」


「後半がよく聞こえなかったのですが・・・」


「き、気にするな、なんでもない」


その髪の色と対のように顔が赤い。まだエアコン入れたばかりで暑いのかな


「(そ、そっかぁ、二人きりなのかぁ・・・・ふふふ、やったぁ!)」


「(もしかして男子と二人きりで緊張してるのかな、まぁ僕は紳士だから賢者モードを駆使して変なことをしない自信はあるけど・・・とりあえず緊張解いてもらわないとな)」


「近藤さんちのコンドームに今度穴を開けるんだ!」


「は?」


チッ、ダジャレのチョイスをミスったかな、固まってしまった。


これよくやるとウケるんだけどなぁ


「お前・・・・イタズラも程々にな?小学生じゃあるまいし」


「畑さんに小学生とは言われたくなあっちょっとスイマセあ、許してアハーン!!!」


僕の目を潰そうと腕を振り回す畑さんを避けること数分、肩で息をした畑さんがソファーに突っ伏している


「いや、その、スイマセン・・・」


「も、もういいよ・・・・・それより動いたら汗かいたし、気持ち悪いしシャワー浴びたいんだけど」


「あぁ、それならさっきの洗面所の奥が風呂場なのでお好きに使ってください」


「ありがと・・・てか、渡が変なこと言わなきゃ汗かかなかったんだけどな」


「それは僕に死ねと言ってるのですか!?」


「お前は下ネタ言わないと死ぬのかよ・・・適当にタオル借りるぞ」


「ごゆっくり〜」


小さい体をフラフラと揺らしながら風呂場へ行く畑さん。


揺れるたびにおっぱいがスゴイ事になっていた。眼福眼福。


「さて、それでは準備しますか・・・・」


何の準備かって?もちろんそれは


「覗き・・・NOZOKIさ・・・」



カメラを引っ張りだし、レンズを丁寧に拭く。

ゴ○ゴもビックリの構えと匍匐前進でニヒルに笑いながら風呂場へ。


「羽田渡・・いざ参る!!!」





数秒後、ボコボコにされた羽田渡の亡骸が洗濯機から生えていた・・・・・・・合掌。









「あのなぁ・・・普通あんな堂々と覗くか?」


「紳士ですからね。何事にも真摯に取り組んでいるだけですよ」


「だからって『おっぱい拝ませて下さい!!』なんて言いながらドア吹き飛ばすか普通?いや普通は覗きしないけどさ」


「ダジャレはスルーですか・・・というか、そこにおっぱいがあれば突撃しますよね、普通は」


「だからしねーよ・・・・そ、そういうことはこ、こここ恋人同士でというかなんだったら今からでも恋人に、というか、でもでも心の準備がまだできてないからそのあの」


何かゴニョゴニョ言ってるが、ポニョポニョ形が変わるおっぱいに気を取られて聞いてなかった。いかんいかん。紳士たるものその程度で動揺しては・・・ええおっぱいですなぁ・・・・


「まぁ、今後はしませんよ、あいさつ替わりみたいなものですから」


「挨拶代わりに風呂覗くなよ!!!も、もうしないのかぁ・・・・」


なんか寂しそうだけど・・・ホームシックかな


ならば早くご飯にして気を紛らわせてあげよう


「早いですがそろそろ夕飯にしたいと思うので、2階に荷物持って行ったらゆっくりしていてください。突き当りは僕の部屋なので、その隣です」


「おう!わかった!サンキュな!」


ポニーテールをピョコピョコ揺らしながら階段を登る姿を見送って、今晩の夕飯を考えるために冷蔵庫に首を突っ込んだ

なぜ風呂を覗くのか?


そこい風呂があるからだ



そういう主人公です

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