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俺系娘に死ぬほど愛されて眠れない  作者: 海藤進
第一章 俺系娘現る
4/30

俺っ子と出会う、ということ

エロ本は


お好きですか?

エロ本とは何か


江戸時代には『春画』という名前であり、エロ本の歴史は意外と長い。AVやゲームなど、この世には沢山のエロが溢れているが、やはり僕はエロ本派である。


もはやエロ本と僕は切っても切れない、エロ本は水であり空気、友と言えるし恋人とも言える。


そんなエロ本と僕な関係が、崩れようとしていた




「ふぅ、こんなものかな」


綺麗になった自分の部屋を見てため息をつく。


母から唐突に告げられた、明日から女の子が一緒に住むという話。


そのために僕は全エロ本をより安全な場所へと運ぶことを余儀なくされ、今、梅雨の湿気で蒸し暑い倉庫との往復を終えたところだった。


女子に平気でしもネタを言えたとしても、僕もやはりお年ごろ。さすがにエロ本を見られるのはキツイし恥ずかしい。


「でもやっぱりエロ読めないのは辛いなぁ」


なんとかしてエロ本を読める環境に戻したいが、良い策がまだ思い浮かばない。


「とりあえず、その子の為の部屋掃除しなきゃなぁ」



本当はエロ本と別れを惜しみたいが、さすがに埃まみれの部屋で寝させるわけにもいかない。僕は涙をのんで再び掃除をするのであった・・・・





翌朝、僕は駅前の広場に来ていた。

ここで今日から一緒に住む女の子を待っているんだけど、もう頭の中はエロ本を封印してしまった後悔と、早く居候の期間が終わることでいっぱいだ。


しかし、その犯人でもある女の子がいつまでたっても現れない。昨日掃除の後に母から聞いた話だと、どうも向こうは僕のことを知っているらしい。


なので見つけてもらうのを待っているわけだけど・・・


「あの・・・」


もう30分は待たされている。これがもし初デートだったら僕はその子とのことを考えなおす。


「おーい・・・」


よく小説や漫画には『待つ時間が良い』と書いてあるが、そうは思えない。その待つ時間ではたして何冊のエロ本を読むことができるだろうか


「・・・おい!!」


あぁ、エロ本のこと思い出したらまた後悔が・・・


「無視するなあぁ!!」


「デベラグボオムッフ」


エロ本のことを後悔してたら突然腹部を抉られました。


羽田 渡  享年17歳





「あ〜~、痛かったですよ~」


「いや、その、スマン」


「あ〜~、腹痛いですよ〜~」


「うん、ごめんな?」


「あ〜~、もうこれはパフェものですね、パフェ。パフェを納めないと治りません」


「う、わ、わかった・・・・・・って!!!お前が無視してたからだろうが!!」


チッ、騙せなかったか



駅前で腹部を抉られてから30分後、どうやらこの小さい子がくだんの女の子らしい。小学生かと思って視界から消えていたよ。ハハハ


あのままお腹抱えて悶絶してるわけにもいかないので、今はすぐ近くのファミレスに来ている


「まったく、危うく騙されるところだったぞ。お前詐欺師の才能あるな」


「まったく、こんな事でだまされるなんて。君は天然の才能がありますね」


「て、天然じゃねーよ!・・・・そりゃ待ち合わせ場所と反対のところ歩いてて遅れたのは悪いけどよ」


「反省の念も込めてパフェを奢ってくださいね?」


「わ、わか・・・・危な!!危ない!!また騙されるところだったぞ!!」


「ちっ、小学生の癖に」


「頭とお腹、風穴開けるならどっちがいい??」



物騒過ぎるだろこの小学生。さすがイマドキ小学生。大人を舐めてやがる。腋を舐めさせろコノヤロウ


「はぁ。まぁいいです。許しましょう。で、君の名前とか教えてもらえます?」


「ん、ああ!すまなかったな。・・・・コホン。 俺の名前は畑咲はたさきっていうんだ!今日から渡の家に世話になる。よろしくな!」


「畑作・・・だとっ!」


「言うと思ったわコノヤロウ」


目が怖い。さすがに名前でふざけるのは良くなかったか


「ごめんなさい。僕は羽田渡といいます。市立海老之原宮学園の2年生です。よろしくお願いします」


簡単な自己紹介をして礼をする


畑さんも合わせて礼をする


机に頭突きを喰らわせていた


「アタタタタ・・・お、俺も海老之原宮学園だぞ!一緒だな!!」


「ウチに小等科はありませんよ?」


「目潰し!!」


「いやん!僕の2つの穴が犯さ痛ああああ!!!!!」


僕の眼球の真ん中を貫く正確な突きに危うく逝きかけた。


「まったく・・・俺も2年生だ、改めてよろしく」


「え、ええ、よろしく・・・・お願いします・・・」


改めて小学生、もとい畑さんを見てみる。僕が初めて合う子に絶対に行う観察だ。あらゆる情報はエロへと繋がる大切なものだ。


小学生と言ったが、身長的には中学生くらいかな。どちらにしても小さい。


上から見ていこう


青っぽい紫の髪が後ろでポニーテールになっており、ぱっちりした目とあいまって元気そうな印象を与える。


細身の身体に調度良い慎ましやかなむ・・・ね・・・?


「?なんだよジロジロ見て」


「静かにしてください」


「え!?」


改めてもう一度彼女を見る。


相変わらず中学生の様な背に、元気そうな印象を与える首から上。問題なのが・・・・


「(おっぱいが・・・いっぱい・・・・だと?)」


くだらないダジャレが飛びでるが、しかたないだろう。


だって彼女のおっぱいはとてもだが中学生サイズでは無かったのだ。


恐らくバスト90台を誇る北野さんとも良い勝負だろう。


世界の理が覆った瞬間だった


とりあえず落ち着いて話をしてみよう


「小学生みたいな身長なのにおっぱいはオ○マもびっくりなサイズだなんて一体どうなってるんですかというより食べた栄養は全ておっぱいですか凄いですねもしかしめ日本人じゃないですかむしろアジアの人間じゃないですよねなんでそのおっぱいなんですかいえむしろ素晴らしいというか素晴らしいだけでは表せないと言いますかともかく一度触診をしてその神秘に触れたいと思うのですがこれいかにおっぱいフオオオォォ!!!!!」


いけない、少し興奮してしまった。


あ、別に息子はまだ起立してないですよ?☆


「な、何を言ってるのかよくわかんねぇけど・・・その、まぁ、褒めてくれてる・・・のか?ありがとよ」


「そのうえ下ネタもスルーとか将来が楽しみですわー」


「さ、さっきの下ネタだったのか!?」


「キニセントイテーヤ」


この子の天然っぷりにまったく合わせられない。


下ネタで蹂躙するのはもう少し先になるだろう・・・・・・



かくして、僕のエロ人生に最も衝撃的なことを刻まれたのであった



やっと登場しました


おまたせしました


皆さん題名を見てこの話を読んでいると思いますが、まさかの4話目でやっと初登場


メインヒロイン兼チョロインです


なぜ主人公の元へ来たのか、なぜ一人称が俺なのか、明かされる日はまだ先です

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