嵐の夜が過ぎる、ということ
「うううぅ・・・・」
「まだダメですか?」
「む、無理だろ・・・ほらまた光ったーー!!!」
ドタバタしつつ、僕達はベッドの中へ
畑さんは相変わらず僕のお腹に抱きついたままだ
そんなに抱き心地いいのかな、と思う
僕自身痩せ型なので抱いてても気持ちよくはないはずだけどね
「ううううう・・・・」
「はぁ、まさか畑さんがここまで雷嫌いとは・・・」
「な、なんだよ悪いかよ!!・・・・・怖いんだもん、しょうがないだろ・・・・」
「参りましたね・・・」
畑さんはすっかり怖がってしまい、全然寝付けそうにない
少し恥ずかしいが、僕が衣澄姉さんにやってもらったことをしてみる
これをやると僕はすぐに寝付けたものだ
「・・・・んっ・・・わたる・・・・?」
「大丈夫です、寝て、起きたら朝です。明日の朝・・・・いえ、今日の朝は快晴の予報ですから、寝てしまいましょう?」
雷の音が聞こえないように畑さんの頭をやや強く抱きしめ、光が入らないように僕の胸元へ抱き寄せる。
ここで「ヒャッフーーーッ!!!おっぱいサイコーだぜえええぇ!!!!」と叫ぶのは三流の変態だ。
勿論、僕も叫びたいが、一流の紳士としてここは一切心に波を立ててはいけない。
平常心、おっぱい、平常心、おっぱい、平常心
へ、平常心・・・・・・
「んふっ・・・・わたる・・・」
くすぐったそうに畑さんが僕を見上げる
「どうかしましたか?」
「・・・・・ありがと」
「・・・ええ、おやすみなさい」
「うん・・・おやす・・・・み・・・・」
畑さんの安らかな寝顔は、僕が平常心を保てたご褒美と受け取っておこう。
1日で書き溜めも無しに11話連続投稿でした
さすがに疲れた
少し投稿間隔がバラバラになるかもしれませんが、皆さんの感想によっては頑張ります
どうぞ、叱咤激励グチダメだしおっぱい
なんでもどうぞ