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5 話 part2

やっとしゃべったーーーー!!!


隊列は馬を引くリーダー格の初老の男、そのすぐそばにB&B(坊ちゃん&部下)が控え

馬の後ろに他のローブ達男、そしてそのまた後ろにおれ・ロイズ(さっき教えられた)の順である


(馬に乗っているのは体格からして女か…)


一度確かめようとするとローブ男たちの“近づくんじゃねぇ!”という視線で止められてしまった


 ~森~


「にしてもよぉロイ、こいつらどこ行ってると思う?」

「さぁ?この先はずっと森や山が続いてるっスから、皆目見当もつかないっス」


 だよなぁ、だから魔物も多いし人が立ち入るところはほとんどないはずなんだけど…


「今更ッスけど、ホントに大丈夫なんすかねぇ。不安になってきたッス…、ティーナちゃんが言うから勢いできちゃったけど、ぶっちゃけやめときゃ良かったっス」テメ-もかよ…

「まぁ大丈夫だろ、魔物は出るけど良い実践ができると思えよ」


と励ますようにおれはロイの肩を“パンパンッ”と叩く


「いや、そっちはジークさんもいるしいいッスけど、…自分は魔物よりこの連中のほうが不安っす」


…確かに全身真っ黒の集団がこんな所でピリピリした空気を発しながら歩いてたら不気味だな



「もしかしたら、こいつらどっかの宗教の信者で“神をいでよっ”的な儀式でもすんのかもなぁ」


などとジークはジョークを言い笑っていたが、

そのとき前の4人がピタッと止まったがすぐにまた歩き始め、それを見てしまったロイズは(ま、…まさかぁ)と思い、気をごまかすためジークと共に笑うことでやり過ごすことにした


 ~夕暮れ~


「また来たぞッ、かたまれ!今度はかこまれてるぞっ!」


もう5度目の襲撃、さすがに慣れたようでローブ男たちは集まって身構えている


「くそ、さっき来たばっかだろっ!いいかげん休ませろっ」

「…全くです…ねっ」


連続の戦闘に愚痴をはきながらも敵をたおすB&B


(…あいつら普通に使えんのな、正直口だけかと思ってた)


そう考えながらも自分も大剣を大きく横なぎにはらいウェアウルフ数体をつぶす

 えっ、いつの間に大剣かって?ずっと見栄張ってた坊ちゃんと交換したんだよ…


 ~回想~

「あー重てぇ!!くそ、いつもの長剣にしときゃよかった」

大剣は普通の人じゃ使えないからむしろ良くそれで魔物と戦ったなって感じだけどな…

(あっ、ちょうどいいかも…)


「おーい坊ちゃん、その大剣とこっちの長剣二つと交換しない?」

「んだと?カッコつけようとすんじゃn「いいからえんりょしなーい」っな!?」


坊ちゃんの言葉をさえぎり、持っている大剣をヒョイと片手で取り上げ、代わりに腰の長剣を渡す

目の前の信じられない光景に口をぱくぱくさせる坊ちゃんは気を取り戻すと


「か…、貸してやるだけだぞッ」

 ~回想終了~


「……はぁ、やっと終わったぁ…」


もう無理とばかりにおれ以外の三人が腰を落とす、さすがにこれ以上は無理だろう…

死体を確認し、自分も武器をおさめて一息つこうとしていると


「きゃあっ!!!」


あわてて振り向けばすぐそこには暴れた馬が突っ込んできて、のっている人は急な行動に耐え切れず振り落とされかけている


(ヤバいっ、落ちる!)


落とされればケガするが下手すりゃ踏みつぶされる


「…っ、あぶねぇ!!」


ついに落ちるそれを寸でのとこでスライディングしそれなりに痛かったが受け止めることができ、ホッと息をつく


「っつう、…大丈夫か?」と尋ねれば、腕の中にはかぶっていたフードは衝撃で外れ、

まるで雪のように白い髪、目は青く、きれいな顔をした少女がいた……





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