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17話 嵐の前の静けさ

更新遅れてすいません。

長く続いたてすとがやっと終わったので今日から更新していきたいと思います!

リッガルの出会いから3日過ぎ、予想していたあの2人との再会はなかった。


あの2人は魔族だから身を隠していたのかと思っていたが手配書が回ってるとするとそれ以外の理由があったのか。にしても魔族を生け捕りにするなんて国もどういう魂胆だ?



「ねーねージーク。何だか最近いつもよりもにぎやかになってきてない?」


街中を二人で歩いているとエリィはいつもと違う雰囲気に気付いてた、そうかもうそんな時期だったな。


「そういえば言ってなかったな。ちょうど明後日にこの都市の闘技上で大会があるんだ。

前に見せたろ?デッケー丸い場所」


 闘技上は都市の中心に位置し、参加者たちが戦うリングを3メートルの高さの観客席が円に囲み客席は段を増すごとに高さも増し一番高いところで6メートルもあり、見ただけで迫力を感じさせる。


 間近で見たときエリィは驚いて口をあけてぽかんとしていたな。



「うん。それで大会って?」


「ここは傭兵の都市でもあるからな腕に自信のある奴らが集まってお互いの武を競い合うんだ」


「へー。じゃあジークは出ないの?」


 うっ、痛いところを突いてくるな・・・


「まぁ・・・おれはいいんだよ、十分強いから」


「なんで?ジークなら優勝できるでしょ」


「それはまた今度で。それよりこの時期は出場者以外にも商人やいろんな所のいろんな人たちが集まって

くるから出店なんかもでるんだぞ。滅多に見られないものが見れたりするかもな?」


 知りたがり屋のエリィにはさぞ楽しめるだろう。目を輝かせて両手でウキウキと弾ませている。


「お肉もあるかな?」


「ほんとお前は肉好きな。あるよ、だから楽しみにしとけ」


あぁ、出費が、話それたからいっか。


「でも当日は気をつけろよ、金持ちも集まるからそれを狙った奴らも出てくるんだ。

ほら、リッガルの時みたいになりたくないだろ?」


「はあーい」


不安の塊だからな、二の舞は起こしたくない。



 それから渡し忘れてたジッちゃんの頼みモノを届けにおれ達は鍛冶屋に訪れていた。

 ほったらかしにしていたからまた大目玉を食らい頭に立派なタンコブができてしまった。


 もはやおれがここでタンコブを作るのは来た時の定番となっているのではないだろうか。


「あのなぁ、今回のは仕事で頼んだんだ。この時期は注文が多くて大変なんだぞ、ったく」


「だったらギルドで依頼しろよ!フツーに言ってきたから私情かと思ったろーが!」


「たまたまテメ-が近くにいたんだよ、テメ-が悪い」


「ジッちゃん・・・さすがのおれもキレることってあるんだぞ」


「ぁあんっ、なんだ怒ったらなんかあるのか?」


「んだとジジイ」


二人の間では火花がなり今にもたがいに掴みかかろうとしていた。


「ケンカはだめだよ!」


「「うっ」」


 見かねたエリィの仲裁に2人が止まる、結局おれとジッちゃんはエリィに弱いらしい。

 咳を鳴らしてジッちゃんが気を取り直し仕方なくやめた。


「でもホントに大変そうだね、ここ人がいっぱいいるよ」


「大会に向けて装備品を鍛えなおしたり新しく新注する奴が多いのさ。大変なことには変わりないがこれが生きがいだからな、腕が鳴るってもんよ」


 エリィの言葉にジッちゃんはまるで自分が誉められたかのように言う、

 確かにこの時期の鍛冶職人たちは大量の仕事に追われているが楽しそうにしてる。


「ところでジーク、テメ-も新しくしねーのか?」


「え?ああ、リッガルで買った」


「なんでだよ!」


「アンタの所の利益になりたくないんだよ!」


「ンだとテメ-!」


「やんのかオラ!」


「いいかげんにして!」


結局ケンカしかしないおれとジッちゃんは引き離され、いたら邪魔にしかならないのでさっさと立ち去った。



「あれ?ジークじゃん、またエリィちゃん引き連れてデート?」


「あ、ダルンさんだ」


「茶化すなダルン」


 声話掛けられその方に向くとダルンがいた。買い物の途中だったのか手には大きな袋を抱えている


「うそうそジョーダンだって。こっちも明後日に向けて準備してるから忙しいんだよ」


「なんだお前今度の出るのか?いつもはでないのに」


 ダルンは意外にも6階級で双剣を使った素早い攻撃をしてくる。

 

 まぁ確かにダルンほどなら上位を狙えるだろう。


「知らねぇのか?今日王都の騎士団が来てるらしくてな、なんでもその中で何人か出場するらしいんだ。

だからここで活躍して稼ぎ先を見つけようってな」


「騎士団?それも王都の?珍しいな、いつもは来ても出場はしないのに」


「訓練の一環じゃねえの?」


「そうだな、もうこの頃厄介事によく会うから考え癖がついたよ」


「そのお人よしを直したらお別れできるかもな」


「余計なおせわだ」


「頑張ってねダルンさん」


「おっ、エリィちゃんに言われたら頑張っちゃうぜ」


まかせなさいと力を誇示するようなポーズをとって決めるダルン、なんか調子のいいやつだ。


「それじゃジーク俺は用事があるから行くな」


「ああ、おれの分もがんばれよ」


「ははっ、そうするよ」


ダルンと別れたジーク達はとくに何もすることがなかったのでそのまま家に帰りその日を終えた



・・・はずだった








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