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16話 オシオキのちに出会いそして正体

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「さて、そこな獣人さんや。覚悟はできてるかな(二コッ)」


そこには沈黙が出来ていた。立っている獣人は何が起きたか分からず顔を白黒している


「なっなんだよテメ-!ルドに何しやがった!?」

「べつにー。ただ殴っただけですけどー。へーこの犬さんはルドくんっていうのかー」


ジークは場違いなまの抜けた声で相手を馬鹿にするように答えた・・・あ、倒れてる獣人を踏んでる。

仲間がやられてるのを見て獣人は拘束していた人を放してせめよってきた。


「殴った?ふざけるな!普通の人間が獣人に素手でやれるわけねーだろ!

仮にも俺達は6階級なんだぞ!!」

「わーすごいねー。でもなんできみたちはこんなことしてるのかな?」


不気味なほどに笑顔を顔に張り付けて拳をボキボキ鳴らすジークはまさに不気味だった。

異常な雰囲気を纏うジークに獣人の野生の感が“こいつはヤバイ!”と警告をつげる。



「そ・・・それは、そのガキが・・・俺達にぶつかってきたから」

「まぁそんなのはどうでもいいさ。俺が言いたいのはな・・・」


押しとどめられた怒りが爆発しジークは獣人に殴りかかった


「エリィにアザができたらどうしてくれんだコノヤロー!!!」

「ちがっそれはテメ-がやったルd「ドギャッ」ギャイン!」


問答無用の『ジーク怒りのアッパー』をあごにモロに喰らった獣人は人混みの頭を越え

きれいな放物線を描いて10メートルほど飛んでいった。

人々が見つめる先には大の字になって1発KOしている獣人。

本人は獣人で6階級だったらしいがあのとんでもないアッパーは見事に決まっていた。

・・・生きてるだろうか?


・・・・・・・


かくしてカツアゲ事件を済ませたジークは助けに入ってくれた二人組と一緒に食事をしていた。

マントの2人はもう頭を隠してはいない(男が『ジェス』、女が『エリス』というらしい)

他の客の中であの出来事を見ていた人たちはチラッと見てはビクビクしている。


「いやー助けてくれてありがとな君たち」

「いえっ僕たち結局何もできなかったし・・・逆に助けられたし、

いーんでしょうか?奢ってもらっちゃって」

「本人がいいと言ってるのだから奢らせればいいだろうに。すまない、これとこれをくれ」

「え・・・エリス、この人助けてくれたんだよ」


「いいって、出て来てくれてなかったらエリィがどうなってたかわかんなかったし、

ほら、エリィお礼言っとけ

「あの・・・ありがとうございます!」「ど、どういたしまして」「うむ、いい子だ」

それよりそっちの子は助けはいらなかったんじゃないか?」


「あ・・・どうでしょうかね?」「ほう」


なにか触れられたくないところを突かれたのか少年のほうは言葉を濁し始め、

少女のほうは感情のまま動いていた男が意外にもよく“視ていた”ことに感心して呟いた。


「まぁ言えないことだったら言わんでいいぞ。格好からして“ワケあり”なんだろ?」

「すいません。あのっ、ジークさんってすごく強いんですね。

6階級の獣人を素手で倒すなんて何したんですか?」


話を変えようと少年は逆に質問を始めた。


「だから“ただ殴った”だけだって、別に魔法つかったわけじゃねぇし」

「魔法も使わずに!?」


ジークの意外な答えに驚くジェスだが、さらに続く言葉はとんでもなかった。


「こちとら4階級なもんでね、あんなの何匹いようが一緒なの」

「4・・階級」


驚愕の答えに言葉を失うジェス。

それもそうだろう、

6階級でさえ国の騎士以上なのに4階級といえば単独でドラゴンを撃破できるといわれる種族関係なしの異常階級である。

そんな桁外れの存在が自分たちと一緒に食事をしてかつお話してるのだ。


いつの間に仲良くなったのかエリスとエリィは隣同士でまるで姉妹のように話している。

いつも強気で冷静なエリスもさすがに驚いていた。


「ねぇエリス。『4階級』ってどれくらい強いの?」

「そ、そうさな・・・魔物でも魔獣に属される化け物を1人で倒せる。

我らの種族でいえば伯爵か侯爵に匹敵する力はあるだろうな」

「エリス!!」

「なんだジ・・・しまった」

「?」


まさに隠していたことを言ってしまったことにエリスがはっとする。

エリィのほうはよくわからなかったようだが4階級に属するジークのほうはいやでもわかってしまった。


「あのさぁ、もしかしなくてもお前ら魔族だったりする?」ココから小声

「えっ、驚かないんですか?」

「驚いてないわけでもないけど、魔族は見たことあるからな。

わかってるよ魔族にもお前らみたいなのがいるってことくらい」


内心ドキドキしている2人をジークは安心させるようにニッと笑う


「言わないから安心しとけって。何よりお前たちはエリィの恩人だからな」

「・・・ありがとうございます。ジークさんみたいな人間がいてくれてうれしいです」


それでも小声で話すのは人間と魔族が決していい関係ではないからで、

もし人間の領内で魔族が見られれば問答無用で殺されてしまう。

むしろジークのような理解者がおかしいのだ。


ジークの反応にジェスはホッと胸をなでおろし、エリスもすまないと言った。


食事を終えてジェスとエリスに別れを告げたジークとエリィはそのまま帰っていた。


「ねぇジーク、エリスとジェスいい人だったねー」


「また会いたいなぁ」と笑っているエリィ、まぁそうだなと言うところだろうが・・・


ピシィ「あぅっ」


エリィは俺から受けたデコピンに可愛い声を出して怯む。


「全く・・・、ホントに危なかったんだからな。しっかりしてくれよ」


怒ってはないが心配そうな声でいう


「うん、・・・ごめんなさい」よし許す



おれ達は帰る途中にすごい発見をしました。


「ジーク、見て見てージェスとエリスだよー」

「はぁ?いるわけないだろ・・・・て、張り紙かよ。えーとなになに・・・


『この2人求む!(注意)女は生きて、男は生死問わず』・・・・・・・・・」


「エリィ・・・」

「んー、なにー?」

「多分また会うと思う」

「ほんとっ?やったー」


おれの悪い予感はよく当たるんだ・・・








爵位

低い方から

男爵・子爵・伯爵・侯爵・公爵

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