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1話 はじまり

今更書いててなんだけど恥ずかしいですね

 ~森~


「ラストっ!」

斬るというよりは叩き潰すような大剣の一撃を受けた1メートルほどの岩のような塊は“ゴシャッ”と潰れる音を出して血を吹き出しながら大地に沈んだ。


「ッとー。ひーふーみー、……。よし、これで依頼されたのは全部かな」

 

その状況を作り上げた青年は周りにある同じような赤い塊を数えるとそれぞれの塊に近ずくと素手でそれに生えている角を枝のように折り始めた。


青年がちゃくちゃくと角を回収しているとき、背後の木の裏で息を荒くし血走らせた眼でその背中を見る青年に殺されたそれの生き残りがいた。そして目標は武器を収めて無防備な背をこちらに向けている。

距離もさほどなくこれ以上にない条件がそろって勝利を確信したそれは全力で突進した。

青年はこちらに気づき振り向いて構えたが大剣を抜刀する間もないだろう。それは絶対の勝利を脳裏に浮かべ青年へ突っ込み“ドン!“という音が響いた。


side青年


「あっぶねーな」


ギリギリでアックスボアを受け取ることができた。相手は魔物だが驚いてるのがなんとなくわかる。

いや、ふつうの人だったら死んでたぞこれ。


「惜しかったねぇ、この奇襲はよかったけど相手が俺だったからな。」


としゃべっている間にも両手で押さえられているアックスボアは前進しようとしている。


「おまえでホントにラストだな」


自分を少しヒヤッとさせたこのイノシシ君には賞賛を込めてこの拳で決めてやろう

押さえていたうち片手を上げグーをつくるとみけんめがけ殴りつける。

原形は保っているものの最後の一匹も屍の仲間入りをしたのだった。


side end


「で、ジークよぉ。結局は何体ぶちのめしたんだ?」

「んー、十三くらい?」


今回の依頼は畑を荒らす魔物の群れの討伐だった。簡単に説明してるけど被害がでかいのでかいの…


「相変わらずテメ-は規格外だな。アックスボアつったら体がまんま石だから剣じゃ斬れねーし、


魔法か撲殺するしかないんだぞ。……まぁ、あの大剣なら鈍器になるか」


「最後のは押さえつけてグーでやったけどな」

「…もうあきれて何も言えねーよ」



今、俺はクエストを終えていつものように酒場で友人のダロンと共に飲み交わしている。周りでも同じように仕事を終えた男たちが酒やつまみを片手に騒いでいるがここでは日常だ。そして俺たちも互いの成果をいいあったりする。


「おまえホンットにスゲーよな。こんな田舎で傭兵するより王都とかで騎士やったほうがよっぽど儲かるだろ。」


 はぁ、またこの話かよ。こいつ酔うといつも言うなこれ


「だからいやっつてんだろ。俺はこういうドンチャン騒ぎができる楽なのがいいの」

「んだよっ勿体ねー。てゆーかテメ-のやってること全然“楽”じゃねーからな、せっかくの”加護”持ちなんだから優遇されっだろ……でもって俺にいいとこ紹介しろ、したら俺は……うふっ」


 こいつそうとう酔ってんな、もう面倒くさくなってきたよ……


「はいはい、そろそろ帰って寝るぞ」


 わーったよと言いつつ夢の世界へ旅だっていくダロンを見て会計をすます

  

 (あー、明日は何しよっかなぁ…)

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