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おまけ その2

先の出来事を別視点で書きました

ある日僕は1人の女性と出会った。

長く伸ばした金色の髪を頭の後ろで1つに結んで

顔はうつむいていて見えないけど服は貴族のような黒いドレスを着ていた


他に分かったことといえば彼女が泣いていたこと

そんな彼女につい声をかけたのが始まりだった


「ねぇ、大丈夫?」



・・・・・しかし



「気安く話しかけるな下郎!!」



いまだに僕はこのとき彼女はホントに泣いてたのか自信がもてない



・・・・・・・・


鉱山資源で有名とされる都市『リッガル』

昼間に人が行きかう道の中でマントを頭までスッポリかぶった奇妙な2人がいた

とうりすぎる人から奇妙な目で見られているが2人は気にすることなく何かを話していた


「おいジェスさっき頼んだ食いものはまだか?私は腹が減った」

「待ってって言ってるでしょエリス。だいたい僕たちは追われてるんだから少しは我慢してよ」

「そんなの知らん。いいからさっさと行ってこいっ!」


どうやら内容は普通(?)のようだが察するにあまり仲は良くなさそうだ


「もぅ、わかったよ。ちょっと行って来るから絶対ここから離れないでね。

知らない人に話しかけられてもついてっちゃだめだよ。それから…」

「いいから早く行け!おまえは母親か!」

「はいはいわかったから。まってt「何すんだこの餓鬼!!」・・・?」


騒ぎの出所ををみるとそこには冒険者風の大きな2人の犬顔の獣人(男)が2人とそのすぐ前で尻もちをついた白い色の髪をしたきれいな女の子(僕と同じくらいだろうか?)がいた。片方の男の腹のあたりが何かのソースで汚れている。

少女は手に串が刺さった肉を持っているのを見るとおそらく少女がぶつかってその拍子に汚してしまったのだろう。


「おい、どうしてくれんだよガキ。これまだ新しいんだぞ!それを汚しやがって

・・・ん?よく見ればお前良いツラしてるなぁ、どっかの貴族の子か?

ならちょうどいいこれ弁償してもらおうか」

「ご、ごめん・・なさい」

「謝罪はいいから金出せって言ってるんだよ!」


もうこれはカツアゲに近いな

男は自慢の一張羅を汚されたことに激怒して一方的に怒鳴りつけていて少女はそれに怯えながら謝っているが許してもらえず今にも手に持った財布を取られそうだ。

だが周りの人は我関せずとそれを避けて歩き誰も男を止めようとはしなかった。

その光景にエリスはつまらないようなものを見る目で見ていた。


「おいジェス、あの子が持ってる食いものは何だ?」

「クニールっていう味付けして焼いた肉を串に刺した一般的なものだよ。それがどうしたの?」

「ふむ、私はあれが食べたくなってきた。あの少女に聞けばどこにあるかわかるだろう

ジェス、行って聞いて来い」


つまりそれはあの子を助けて来いといううことなのだろうか・・・


「でもエリス、あの2人見るからに獣人で強そうなんですけど・・・」


僕はまだ15歳だよ


「それがどうした、お前も戦士だろう。安心しろいざとなったら助けてやる」

「それって僕が行く意味ないじゃんっ。心配なら自分g「いいからさっさと行け」はい!」


え、情けない?しょうがないじゃん。だってあと数瞬でアイアンクローが決まってたんだもん

もう、根はいい人なのに性格が歪んでるんだ


「あのぅ、すいません」

「ああ!なんだガキ、俺は今お取り込み中なんだよ。シッシ」


勇気を出して言ってみたが全然相手にされず軽くあしらわれてしまった

だが見なかったことにもできないのでつづけて言う


「大の大人が女の子に怒鳴り散らすなんてみっともないからやめましょうよ」


それなりにやさしく包んで伝えたが頭に血が上っていた男にはただの悪口にしか聞こえず逆切れを起こしてきた


「なんだと人間?じゃあなんだ、お前らが何かしてくれるって言うのか」

「え?“お前ら”?」

「後ろのそいつも仲間だろうがよ、同じ格好してんじゃねぇか」


相手の指摘に後ろを向けばエリスがいた

・・・・てあれ?明らかに僕たちから半径4メートルに人がいない。危険な空気に皆非難を始めている


「ちょうどいい、こっちはストレスがたまってんだ。ちょっと相手してくれよ」やばい

「説得失敗しちゃった!どうしよう!?」


相手が獣人じゃ分が悪い


「やはりこうなったか、やれやれ仕方がない」


そうするとエリスは片手を前に出して魔法を使おうとする


「やはりって、・・・・・ってだめだ。力を使ったら居場所が知れる!」


僕の声に反応してエリスは固まった。

するとそのすきにもう一人の獣人が素早くエリスに接近した

犬型の獣人のスピードは俊敏で僕は止めることが出来ずに油断したエリスが拘束されてしまった


「くそっ、放せ!」

「あっぶねぇ魔法使えんのかよ、だがこれで使えねぇ」


エリスは暴れて抵抗するが獣人の力は子供が対抗できるものではなく意味をなさない

それに暴れてたせいで顔を隠していた部分のマントがとれていた


「おい、こっちは抑えたからソイツもうやっちま・・え・・・よ?」


一気に形成逆転したはずのエリスを拘束した男が僕を見て不思議そうにしている

いや、正確には僕の後ろの光景に驚いていた


「いやーうちの連れが世話になったみたいだな、お礼ならおれが代わりにやってやるよ」


そこにはいつの間にか高めで笑顔の青年がいてその足元では少女に怒鳴りつけていた男が悶絶して沈んでいた






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