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13話 発見

ギルドへの報告をすませるとおれたちは真っすぐ家へ直行してそのまま一先ず寝た

お互いけもの道を歩いてきたのでクタクタなのだ


~次の日~


おれはエリィを連れて都市を巡り歩いた。新しく暮らすことになる土地の紹介を兼ねてエリィの服など日常品を買っていた。(だって持ちモノが今着てるものだけだぞ)


おれには見慣れた光景だがエリィにとってはどれも新しい発見で驚いている。本人は世間に疎く本などで呼んだものばかりだったらしい。

ときどきおれの手をとって「あれはなに?」と目を輝かせて聞いてくる姿は子供のようでなんだか妹ができたような気分だ。初対面の時と違い口数も増え笑顔が出ている、本来の性格が戻ったのか新しい生活に自分を変えようとしてるのか、どちらにしても良い変化に違いない


「けっこう歩いたなぁ。エリィ、メシ食うか?」


「うん。何食べるの?」


「昨日までおれたちまともに食べてないからな、…そうだな肉でも食べてみないか」


「ニク……肉?」


「そう肉。どうせ今まで肉も禁止だったろ?うまいんだぜーあのそそるような肉汁に癖になる味は説明できん、これこそ食わなきゃ人生損ってもんだ。…食うか?」


「食べるっ」即答かよ


まだ知らぬ未知の味にエリィは期待を膨らませウズウズしている,


(意外と食いしん坊なのかもな)


そんな事を想像するとなんだか笑えてきた







のちにジークは語る

「肉は勧めなきゃよかった・・・・」



・・・・・・・・・・・・・・


「モグモグ……」


「・・・・・・」


騒がしいはずの酒屋では静かに緊張が走りその場にいる全員が同じ場所を見ていた

そしてその状況を作っていたのは1人の少女だった


「モグモグモグモグ……」

「・・・・・・・・・・」


「ゴクンッ・・・」

(ドキドキドキドキ…)


「・・・・・・・・・おかわり」

「ぬっがぁぁあああ!!マジかっ?またかっ?まだ食うのか!?」


無情に告げるエリィの言葉にとうとう耐えられず雄叫びを上げて立ってしまった


なおも食べたいというエリィの前にはキレイに平らげられた皿が10枚ほど積み上がっていた。

それをこんな女の子が1人で食べたとはとても信じられないがこの目で見てしまったため認めるしかない



だって最初運ばれてきたときにダロンに声掛けられて1分ほどで済ませて振り返ったら

何もなかったんだもん「・・・肉は?」って聞いたら「すごくおいしかった」って凄い輝いた顔で言われたよ。

よほど腹が減ってたんだと思ってさ「そんなにウマかったか。食いたいならいっぱい食っていいぜ」なんてカッコつけて言わなきゃよかった!



もともと買い物が目的だったので財布にはそれなりの余裕があったのだがエリィの底なしの胃袋を見て次第に皿が積み上がるごとにチラッと確認してしまう




「ジークは“いっぱい食べていい”って言ったよ?」


「限度があるわっ!おまえスッゴイ特技もってたのなっ?、こっちが腹いっぱいになるわっ!

 つーかあん時質素なパンとスープだけだったろーが!!」


明らかに『努』の感情を見せるおれにエリィは残念そうな顔をしてうつむいた


ちょっとやりすぎたか


そして再びエリィが顔を上げると目に涙を浮かべていた


「・・・・・・だめ?」







結局あと10枚も食われてやっと地獄から解放されたジークだった




「今度もまた行こうねっ(二コッ)」


「・・・・そうだな。当分はお預けだ」


燃え尽きたよ・・・おれも・・・金も・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・




気持ち良さそうにベッドで眠るエリィを見て「やっと寝たか」とため息をつく

エリィのハラハラさせる行動はあれだけではなかったということだ


ほんとにあの時の無表情からは想像できない


夜エリィの日常品を整理し、「買って来た服を試しに着てみたら?」と言ったら

突然エリィがおれの目の前で躊躇なく服に手をかけて着替えようとしたので慌てて止めた


「ばっ馬鹿!ここで脱ぐな!?」


「?」


エリィは「え、なに?」と不思議そうに聞いてくる


どんな生活を送ってたんだろうか


こいつを育てたあいつらをマジでぶっ殺したいと思った


(ハァ、こりゃ別に教えることがたくさんありそうだ)


・・・・・・つーかおれの方が持つのだろうか?






追加


・エリィは肉好き

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