表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/37

12話 帰還

「あっジークさんおかえりなさい」


都市についたおれらはまずギルドに向かった。相変わらず受付で笑顔を放ちながら迎えてくれたティーナちゃんを見たら帰ってきたんだなと実感する


「あれジークさん、ロイズ君とデルさんとラッカさんはどうしたんですか?」


「依頼は無しだ、そのことで話がある」


いつもと雰囲気の違う真剣なジークの表情にティーナは何かを感じ場所を変えましょうと席を立った


(あいつら『デル』と『ラッカ』って名前だったのか…)

・・・・・・・・


「そう…ですか。じゃあ、あの人たちは」


頼まれた依頼の真実の目的、彼らの正体、そして大切な仲間の死を同時に知らされティーナはうつむいて何かをこらえように手は強く握りこんでいる。彼らを誘ったのは彼女でありその責任を感じているのだろう


「ごめん、助けてやれなかった。それと…これを身内の人に頼む」


そういって回収していた彼らの遺品となる装飾品を取り出して落ち込んでいる彼女へと渡した


「はい…確かに受け取りました。責任を持って送り届けます」


それを受け取った彼女は力強く答える。


「ああ、頼んだよ」



ひととうり話し終えると気を変えるようにティーナちゃんがおれの隣に座るエリィへと視線を送る


「それでジークさん、その女の子ですがどうするんですか?」


「それだけど…おれが面倒を見ることにしたよ、エリィも嫌じゃないみたいだからな」


「そうですか、でもジークさんならきっと大丈夫ですね。ちゃんと守ってあげて下さいね

・・・・・・ ≪変なこと≫しちゃだめですよ(二コッ)」


笑ってるはずの彼女の背後には鬼の顔が浮かび上がってなんかどす黒いオーラが見える


(ちがう!なんかいつものやつと違う!?)

「し、しないってイヤマジで。…だからそのエガオをやめてください」


注意(という名の命令)をしてくる我らが看板娘に恐怖を感じ敬語でお願いする

ぶっちゃけベヒモスよりこっちの方が怖い、てゆーかエリィが怯えて腕つかんでくるんですけど…


(あれ?それなりにシリアスな場面だと思うんだけど…)


慌てているジークを見てティーナが「冗談です(二コッ)←戻った」といって席を立つと今度は真剣な顔をしていた


「今回のことは周辺のギルドや上へ報告します。少しは例の信者たちへの警告になると思います。ジークさんたちはゆっくりと疲れを癒してください」


話を終え二人がギルドを去る、いつもは騒がしい建物が今日ばかりは沈黙を放っていた













~1週間後~


「ジークーはーやーくー!」


皆さん久しぶり、ジークです


たったこれだけのセリフだと今誰がしゃべったのかさすがに誰かわからないだろう?


そしておれがなんでこんな質問をしてるのか、そんな疑問に答えてやろう


それはおれも少しびっくりしてるからです


そしてこの元気にはしゃぎながらおれを急かしているのは誰かというと・・・












・・・・・・・・・・・・エリィだ



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ