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11話 自由そして選択

今作者はテスト中により更新が遅れているとです…

最後の一撃にベヒモスは脳天を潰されて絶命し、その巨体は音をたてて崩れ落ちた


「…ふぅ、手間かけさせやがって」


辺りには無残な状態になった男たちの死体が転がっている。本当は死なせるつもりはなく捕まえて受けるべき罰を与えるつもりだったのだが…


「結局自分の召喚獣にやられるなんて、ふざけてんじゃねぇよ…」

逃げられたようで何だかむなしくなってきて吐き捨てるように呟いた言葉がその場にさびしく響く



「大丈夫か……?」


気を切り替えるために笑ってエリィの頭をなでようとしたら手に違和感を感じて伸ばした手をひっこめた

見てみれば手はボロボロになり血で赤くなっていた。突進を素手で受け止めた結果だろう


「あっ」


手の怪我に気付いたエリィは心配した顔をして駆けよってきて両手でつつむようにおれの手をとり目をつむった、するとエリィの手が温かくて白い光を発した


「お、おいっよごれるぞ!…ってアレ?」


驚いて手を離すとボロボロのはずの手がなんと元に戻っている


「これは…治癒術?エリィおまえ魔法使えたのか?」


そういえば巫女と呼ばれていたから当然といえばそうかもしれない


「うん。でも攻撃魔法は教えてもらえなかったからできるのはこれだけ…」

「いやでも凄いぞ?ありがとなっ」

「……うんっ」


顔をほころばせるエリィを今度はちゃんと撫で本人は慣れたようで気持ちよさげな顔をした

ずっとジークにまかせっきりだったため少しでも役に立ててうれしいみたいだ

そこからすぐ近くで遺体となった3人を見つけた。儀式で使うつもりだったため男たちが運んだのだろう

3人ともボロボロで体に大きな風穴があいている。それぞれの横に立つと遺品になりそうな物を見つけて回収し、連れて帰れないから埋めることになった


「ロイズ…………B&B、ごめんな助けてやれなくて」


埋葬の準備をしているとエリィが3人に償いがしたいといって近づいて座り込むと魔法を使ったのか傷だらけの体についた汚れを落としてキレイにしてくれた(本人曰く精霊さんに頼んだそうだ)

そしてエリィは埋葬の間ずっと目を閉じて祈るように待っていた


それから身支度を済ませエリィと向かい合い考えていたことを聞くことにした


「エリィこれでおまえは自由だ、もうおまえを縛る物はない、けど…どうする?」

「えっ」


その質問にエリィはこたえきれずに下を向いて考えだす。どうやらさっきまでのことで頭がいっぱいで考えてなかったらしい


(ハァ、やっぱおれっておせっかい焼きなんかな)


答えが見つからず目に見えて暗くなっていくエリィを見ておれは微笑みながら手を出した


「おれと来ないか?」

「えっ?」不安そうだったエリィの顔に光が戻りこっちを見る

「さすがにこんなカワイイ子を一人にするなんてできない主義でね。まだおれのことを頼ってみないか?」


やさしく言った言葉がエリィの中に響く、そしてふるふると体をふるはせ目には涙が浮かんでいた


「おっおい、もしかして嫌だったか?」と予想外の反応にジークがオロオロする

「私もジークと行きたい!!」



それは今までの少女とは思えない張った声で晴れた顔をしていた


「ああ、よろしくなエリィ」



やっとこの話が終わった

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