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10話 ジークの力

時間が…

side男


(…ありえない、ありえないっありえないっありえないっ!!)


目の前の光景にその場にいる自分を含めた全員が驚愕する


視線の先にはベヒモスの角を両手でつかんで突進を止めた男がいる。普通ベヒモスと戦うなら(まず滅多にいない)まずベヒモスの最大の攻撃である突進は避けてそこから攻撃をする。素手で受け止めるなんて聞いたことがない


本当なら一撃で男をしとめてそのあと巫女を生贄にささげるだけだった。

たったそれだけで終わる楽な作業だったはずなのにっ…


「何なんだアイツは!?」


焦りを隠せず声を吐き散らし答えを探して巫女を見るが自分たちと同じように驚愕して言葉をなくしている

衝撃の光景に魔獣も驚愕してるのが魔力をとうしてわかる


「何をしているっ!早くそいつを殺せ!!」


増加した魔力で力を増したベヒモスは渾身の力で頭を振りはらい、男もベヒモスの急な変化に手を放して後ろに飛んで距離をあけた、おそらく耐えられなかったのだろう。


「放したなっ、はっ今度は止めれると思わないでくださいよ!」


「ああ、メンドイからな言われなくても普通に戦ってやるよ」


そういうと男は大剣を構え不敵に笑った


side end



先ほどよりも力を上げたベヒモスの突進を今度は受けずにかわしどれくらい力が上がったのか確かめる。

その行動が逃げの姿勢だと判断した男たちが余裕を取り戻す


「そうだっ、そのまま引き殺せ!!」


何度かすれ違いスピードや威力を見るが結局それは自分の脅威にならないことが分かりジークは仕掛けることにした


勢いが止まらず進むベヒモスを追撃して攻撃を仕掛けようとするがそれよりも早くベヒモスは反転して両前足を振り上げおれが来るタイミングに合わせて振り下ろす。その威力に地面にヒビがはいり小さなクレーターができるほどだ。


バックステップで後ろに避けたが攻撃の衝撃が地面を揺らしおれが体勢を崩したところにベヒモスは角で刺すように頭を突き出してきた。迫る角を大剣を当ててはじき堪えきる

接近戦に持ち込み横に回りこんでこっちのペースにしようとするがベヒモスはその巨体に似合わない足さばきで向きをかえたり、ときには壁のような体でタックルをかましてくるなど割と賢いようだ


決定的な攻撃ができていないがそれでもときどきジークは大剣ではなく素手で殴ったり、回し蹴りを放って着実にダメージを与えてベヒモスを傷つけていく(むしろ武器よりも生身の体で魔獣にダメージを与えていた)


「そこだっ!」


そして生まれた隙を逃さず横に回るとガラ空きの横っ腹に大剣をたたきつける

斬るつもりだったが体が剣よりも頑丈らしく浅い傷しかつかない。さすがは魔獣といわれるだけはある。

悶絶するベヒモスだがすぐに前足で後ろ蹴りをする。真横からの攻撃に間に合わず大剣を盾にして防ぎ2メートルほど飛ばされるが着地してすぐスタートを切りベヒモスもこちらに体を向けるがまだダメージが残っていて次の行動が遅れる。そしておれは頭めがけて飛び大きく振り上げた大剣を振り下ろし“バキンッ“という大きな音が響き5分も満たない戦いが終わりを告げた




沈黙の後地面にザクッと大きいとがったものが刺さる。


それは捻じれた角であった。


ベヒモスにとってはいくつもの敵を貫いた勝利の象徴そのものであり、それが折られたと同時に闘争心も砕かれ敵は自分“が”殺す相手から自分“を”殺す恐怖の対象となった


「ブ、ブォォオオオオオオ!!」


雄叫びから悲鳴になった声を上げベヒモスは向きを変える。その先には召喚陣がある、逃げているのだろう。その光景を見て男が「ま、待てっ」と制するが恐怖一色に染まったベヒモスにはその命令が届かない。

…その姿を見るジークの目は冷たくさめていた



「普通だったらメンドイから無視したけど…、お前には仲間を3人やられてるからな。

…悪いが今回は逃がすわけにはいかない」


そう言い放つと走り出し大きく飛んで大剣を振りかぶり召喚陣目がけて投げつけた

ザンッと音をたてて大剣は陣に深く突き刺さり召喚陣は消える


「きっきさまっ、なんてことをしてくれる!!」


召喚陣が消されたことに男達が焦り始める。ベヒモスが負けたこともあるが召喚陣が消えたことでさらに顔を青くしている。


召喚陣には空間をつなぐものであると同時に召喚者とその呼びだされたモノをつなぐラインの役目もしていてそれにより召喚者は使役することができる


…つまりそのラインが消えた今ベヒモスには敵味方の区別はない、ただ目に映るものを破壊するだけの野生の魔獣へと戻ったということだ


そしていま目に映るのは黒いローブで体を包んだ人間が5人…、どこからか「ヒッ」という小さな声を合図にベヒモスは駆け出す。


結果…ベヒモスの残った捻じれた角は再び赤く染まった


・・・・・・・・・・・・・


そして再びベヒモスの目に映るのは同じく黒いローブを着たエリィ。エリィは自分が見られてることに気付くが殺気を当てられ動けない。


そしてベヒモスが駆ける。…だがエリィは絶望していない、なぜなら今は自分を助けてくれる人がいるから、ジークが自分を助けてくれるから…。


そしてその信頼に応えるように突進してくるベヒモスの前に大剣を手にしたジークが立ち塞がり、今度は今までにない力で”ズゥンッ”と風切り音を上げてベヒモスに振り下ろし……決着はついた







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