エピローグ2 刻印を刻むまで
「よく、頑張ったな。」
ヤマタドナと我、動かない2人を見ながら冥途天狐(俺)は言葉をかける。
「…準備は出来た。さて、ここからは俺の出番だな。」
二人とどこからか持っていたアースランドの身体を横に並べ、三人に自身の黒文様を刻みつける。
「…起きろ、黒文様。刻印再起。」
言葉を発すると三人の身体が発光し、最初に我が息を吹き返す。
「…んっ、あれ?我はさっきまで死んでたはずじゃ???」
「起きたか、我。」
「…え、俺?どうして???」
「準備が整ったから目覚めさせただけだ。」
「…あれ、ここはどこだ?あれ、ここ家じゃねえか。」
ヤマタドナも目を覚ます。
「ヤマタドナ…?」
「天狐か…?」
「うーん、眠いよ。」
「アースランド、どうして!?!?!?」
「え、ここはどこ!?!?!?何がどうなってるの!?!?!?」
3人がてんやわんやしてる中、手を叩き俺に視線を集めさせる。
「注目。」
「「「...!」」」
「さて、お前たちいいか?」
「え、天狐ちゃんが二人???」
「お前は確か…。」
全員が戸惑うも俺は淡々と説明する。
「…俺は冥途天狐、こいつから生まれた存在だ。まずこの状況だか、単純明快。お前たちを目覚めさせた。」
「目覚めさせた…?生き返らせたんじゃなくて?」
「俺も黒文様が刻まれると5年で死ぬと思っていた。資料を探してもそんな内容だったからな。でも実際は長期間死んだように眠っているだけだった。新たな力を発現させるための。」
「そう、なのか?」
ヤマタドナまでも頭に?が浮かぶ。
「ああ、解析は終わってたんだが一度眠らないと目覚めさせることはできないからな。現にアースランドの身体は問題ないだろう?」
「アースランド、身体の調子はどう???」
「たしかに全然、何ともないよ…。むしろなんか強くなってる気がする…。」
「睡眠期間は千年。こんなに寝れば何処かで身体は消滅するだろう?皆結局死ぬことになる。」
「それはまぁ、確かに。」
「アースランドが死んだと思って天狐の眼が覚醒したおかげだな。」
「我にはそんな芸当出来ないよ。」
「この眼は神星眼ありとあらゆるものを見通すことができ、不可能を可能にする。」
「…いや、そもそも俺は何で起きてるの???我たちがさっきいた空間は何?」
「おそらくさっきいた空間は黒文様を持つものが眠ったときに用意されてる精神世界だ。」
「そうなんだ。」
「それと俺は例外だからな、完全に九尾、神星眼、黒文様の力を完全掌握している。あとはこの世界の法則を破壊した。お前が可哀想だったからな。もうこの文様を持つものは現れない。」
「は?」「え。」
「お前は、化け物か…?」
三人とも絶句する。
「まぁ、言いたいことはわかる。ちなみにアースランドの身体はずっと俺のなかで保管してた。元々は三人とも一緒に埋葬してやろうと思ってな。」
「えっと、ありがとう。もう1人の天狐ちゃん。」
「ああ、どういたしまして。可愛い騎士さん。」
俺がアースランドにきざな姿を見せ、アースランドの顔が少しだけ赤くなる。
「…おい!我のアースランドだぞ!!!色目使うなよ!」
「俺のアースランドでもあるんだぞ?」
「ぐぬぬぬ。」
「まぁまぁ落ち着け天狐、お前じゃ勝てねぇんだから…。」
「そんなの関係ない!!!」
「はいはい…。」
「…さて、いいか?お前たちはこれから自由だ。好きに生きろ。
「そうだね!アースランドは渡さない!!!」
アースランドの隣に行き、べったりくっつく。
「ああ、もうわかったから…。別に取らねぇよ。」
「ふん。」
「天狐ちゃんがここまでなるとは、なんかすごいね…。」
「…さて、俺は我の中に戻る。」
「え、この世界に居るんじゃないの?」
「もう俺はもういらないからな、それに力を我に戻す必要がある。」
「…そっか、色々とありがとう。」
「礼はいらん、元々俺はお前だ。力の使い方は自然にわかるようになる。」
「うん。」
「じゃあな、我。二人は任せたぞ。」
「ああ、俺。任せとけ。」
俺の身体が光となり、我の身体にインストールされる。
「力が凄いあふれてく…。」
体中の魔力が何百倍にもなった気分だ。俺は一体どれだけの力が…。
「…えっと、これからどうする???」
暫く無言になり、アースランドが口を開く。
「今度は3人でカフェやりたいな。」
「ありだな。」
「あ、私は生き返った?って言ったほうがいいかな?」
「「わからねぇ…。」」
「と、とりあえず準備できたらさ、また営業しようよ!」
「ああ、次はパーフェクトスペースオーバーりゅうカフェ7ゴッド&デビルfeat.シャークザパレードXって名前にしよう。」
「なんでそんなに超次元な名前なんだ…?」
「いいじゃねぇか。」
「…絶対やめてね。」
「でも、まさかこっちで再会できるなんて嬉しいな。えへへ。」
「そうだね、我も嬉しい。」
「ああ。」
「とりあえず明日から頑張ろうね!天狐ちゃん!ヤマタドナ!」
「うん!」
「おお!」
「刻印が重なるまで」 終わり。
ほんとはこの前で完結しててなんで皆死んでるのって泣きながら作ってた。
でもハッピーエンドにさせたかったからこの話を書いた。




