25.じゃじゃ馬令嬢は確信を得る
またまた更新期間が空いてしまいました。
今年も残り僅かになりましたね。
ステラとバスティンは2人だけの秘密のキスをした後ダニー達と合流した。
「持たせたな」
ステラ達より後に来たダニーが言った。
「いえ大丈夫です」
バスティンが言った。
「まず先程の事についてだが」
ダニーが合流するなりすぐに額に血管を浮き上がらせながら言うとした。
「お父様。今はお父様のうだうだした話を聞く暇などありません」
ステラががっつりとダニーの言葉を遮り言った。
「なっ。うだうだなど、、私は!」
ダニーが一瞬唖然した表情をするもすぐに真剣な表情になり言った。
「今は緊急を要する事態が起きているのですからその事態を解決する方がどう考えても先ですよね?」
ステラがビシッと言った。
「それはそうだが。先程の件も緊急を要する話しで、、」
ダニーは戸惑い気味に言った。
「分かりました。お父様のお話は帰宅後しっかりと今日皇宮へ向かったはずのお父様とお兄様が何故花祭りにいるのかも含めてじっくりと話しましょうね?それでは今から短的に緊急事態の状況をお伝えしますね」
ステラはそんなダニーなどお構いなしににこりと微笑み言った。
ステラの言葉にグッ…っとなったダニーだった。
そして、ステラとバスティンはグンタリルの花の苗の話をダニー達へ説明した。
「何だと?!グンタリルの花の苗が出回って広場に植えられているだと?!それは本当なのか?!」
ダニーはステラとバスティンの話を聞き驚き言った。
「はい、間違いありません」
ステラは真剣な表情で頷きながら言った。
「それが本当だとすれば父上これは大事の話しになりますね」
ジョシュアが深刻そうな表情で言った。
「あぁ」
ダニーも深刻そうな表情で頷きながら言った。
「すでに屋台にあったグンタリルの花の苗はバスティンとステラ様が回収してくれたということは残るは広場にすでに植えられた花の苗をすみやかに回収して花の苗を各屋台に渡し回った業者を速やかに見つけ出さなければですね」
ペーターが深刻そうな表情で言った。
「あぁ。だが今は花祭りの真っ最中だ。変に我々が回収して回り国民を混乱させる訳にもいかない」
バスティンが真剣な表情で言った。
「仰るとおりです。今すぐに回収したいところですが花祭り中に回収する事で街の皆さんが騒ぎ出し混乱するのは目に見えていますからすぐには動けないと思います」
ステラは深刻そうな表情で言った。
「そうだな。一先ずグンタリルの花の苗を回収するのは花祭りが終わってからでなければならないな」
ダニーが頷きながら言った。
「サティス殿にもこの件について報告した方がよろしいのではないですか?」
ジョシュアが言った。
「そうだな。グンタリルに関しては彼が一番知識と情報を得ているからな」
ダニーが言った。
「それと先程の男たちがロムに渡したクッキーにもグンタリルが混入していたのですからあの男たちも今回のグンタリルの花の苗の件に関わっているのは間違いないでしょう」
ステラが目を細めて言った。
(あの男たちがグンタリルの花の苗を渡し回った業者ではないとしても業者を装った人たちの仲間だってのは一目瞭然だよね)
ステラはそんな事を考えていた。
「ステラの言う通りだな。グンタリルの花の苗を回収次第すぐにあの者達を拷問にかけるとしよう」
ダニーが怒りに満ちた表情を浮かべて言った。
「まさかこんな祝いの場で恐ろしい事をしでかすとは。この事件の主犯を一刻も早く見つけ出さなければ国全体が混乱するだろう」
ジョシュアは表情を歪ませて言った。
「一体誰がこの様に恐ろしいことを」
ペーターも表情を歪ませて言った。
「誰がこんな恐ろしい事をしでかしたのかすぐに判るだろう。我々がすぐに暴いてやる」
バスティンは表情を歪めて言った。
(オンラブでこんな事件の描写なんてなかったからあたしも先がまったく読めないのがもどかしいんだよね。まさか描写されてないこんな国を揺るがす大事件が起きてたとはね。これって下手したらステラの悪女ぶりよりヤバくない?!まぁとにかくこの事件を早く解説するに越したことないよね)
ステラはその場のピリついた空気をひしひしと感じながらそんな事を考えていた。
「恐らく業者を名乗って苗を渡し回った者たちはもうこの辺りからは撤収しているだろうな」
ダニーが悔しそうな表情で言った。
「そうでしょうね。犯人達は足がつかぬよう徹底しているでしょうからね」
ジョシュアは頷きながら悔しそうな表情で言った。
「いずれにせよ主犯を突き止め捕らえなければこの国が危険に晒される事は間違いないということだけは明確ですね」
バスティンが険しい表情で言った。
「一先ず花祭りが終わるまで苗が植えられる広場の付近で待機しましょう」
ペーターが冷静に言った。
「ああ。そうだな」
ダニーが頷きながら言った。
その時…
「バートン公爵?」
ステラ達の元へ近づいてきた男性がダニーへ声をかけた。
(げっ!)
ステラは男性を見てぎょっとした表情でそんな事を考えていた。
「皇太子殿下?」
ダニーは驚いた表情で言った。
「皇太子殿下にご挨拶申し上げます」
ダニーがすぐさま姿勢を正し礼をしながら言った。
ダニーに続きその場にいたステラ達も礼をした。
(何でアーノルドがここにいるわけ?!今頃グレイスと脳内お花畑愛語り劇場中なはずでしょ?絶対会いたくないと思ってたのにまさかこんなとこで会うなんてついてないわ)
ステラは礼をして頭を下げている間にあからさまな嫌な表情を浮かべてそんな事を考えていた。
「あぁ」
アーノルドが言った。
「グレイス様もこんばんは」
ステラは満面の笑みをあえて浮かべてグレイスへ言った。
(本当はグレイスに挨拶するのも嫌だけどそーゆー訳にはいかない貴族社会乙。笑顔引きつってたらごめんね〜)
ステラは胸糞悪い気分になりつつそんな事を考えていた。
「ステラ様こ、こんばんは」
グレイスは戸惑いながら言った。
「皆様もこんばんは」
グレイスはダニー達にも慌てて言った。
(普通は先にグレイスがお父様達に挨拶すべきだろうにね。アーノルドの横に立つ人間だから挨拶なんてしなくていいってか?本当にアーノルドにはつくづく呆れるよね。まぁあたしに関係ないからいいんだけどね)
ステラは半ば呆れつつそんな事を考えていた。
「あぁ。ルノア男爵令嬢こんばんは」
ダニーは淡々と言った。
バスティン、ジョシュア、ペーターは3人共にグレイスに礼をした。
「皇太子殿下が何故こちらへ?」
ダニーが言った。
(お父様。このペテン師は横にいるグレイスと2人でお忍びデートしてたんだよ)
ステラはそんな事を考えていた。
「実はお忍びで少しな、、」
アーノルドは少し気まずそうに笑みを浮かべて言った。
「そう、、なのですか」
ダニーはチラりとアーノルドの横にいるグレイスを見て言った。
(またこのルノア男爵令嬢か。この令嬢は親子共々いけ好かないのは何故だろうな。しかし、ステラは本当に皇太子妃候補から外れて正解だったな。はっきり言ってこの程度の令嬢とお忍びで出かけるなど殿下は人を見る目がないとしか言いようがないな。目上の我々に挨拶一つもまともに出来ないような令嬢だしな。ステラが嫌悪感を抱くのも納得だな)
ダニーはそんな事を考えていた。
「バートン公爵達は何故ここへ?皆で花祭りへ足を運んだのか?」
アーノルドが言った。
(私が見たのはステラ嬢とラスター公爵2人だけだったからてっきり2人で花祭りへ来ていたのだと思ったがバートン公爵達も一緒だったのか)
アーノルドは少しホッとした表情を浮かべてそんな事を考えていた。
(だがしかし、先程は確かにステラ嬢とラスター公爵は2人きりでいてキスをしていたようにしか見えなかった)
アーノルドはすぐに険しい表情になりそんな事を考えていた。
「いえ、我々は、、」
ダニーが少し言いづらそうに言った。
ダニーの言葉にアーノルドが??という表情を浮かべた。
そこへ…
「殿下」
サティスが少し慌てた様子でアーノルドの元へと走ってきて言った。
「どうした?何かあったのか?」
アーノルドがそんなサティスを見て言った。
「実は、、??バートン団長?」
サティスは少し渋い表情を浮かべて言うもすぐにダニー達に気づき驚いた表情になり言った。
「サティス殿」
ダニーが言った。
「バートン団長ならびに副団長、ラスター団長ならびに副団長にご挨拶申し上げます」
サティスがダニー達に丁寧に挨拶をした。
「あぁ」
ダニーが頷きながら言った。
バスティン達も続けて頷いた。
「バートン公爵令嬢にご挨拶申し上げます」
サティスは優しい表情を浮かべて言った。
「サティス様こんばんは」
ステラは笑みを浮かべて言った。
(私に挨拶をする際はあの様な笑みは浮かべてくれなかった。それもそうか。私は孤児院に引き続き今日もグレイス嬢と共にいるし孤児院での事を考えるとそうなるな)
アーノルドは表情を歪めて胸が痛むのを感じながらそんな事を考えていた。
「それで、サティス何かあったのか?持ち場を離れたと思ったらその様に慌てて戻ってきて」
アーノルドが言った。
「それがですね、、」
サティスは言いづらそうな表情で言った。
(きっと急ぎ伝える重要な出来事でもあったのだな。殿下の横にルノア男爵令嬢がいるから報告したくても出来ずにいるようだな。ルノア男爵令嬢も空気を読めばいいものを)
ダニーがサティスを見てそんな事を考えていた。
ドンッ!
その時…
急にバスティンに子供がぶつかって来た。
「大丈夫か?」
バスティンはぶつかってきた子供に言った。
「は、はい」
子供は少し怯えの混じる慌てた様子で言った。
「怪我はない?」
バスティンの横にいたステラが子供へ言った。
「は、はい。大丈夫です」
子供は小さく頷きながら言った。
「それなら良かった」
バスティンがホッとした表情で言った。
(私の体は硬いからこんな小さいな子供が私にぶつかれば怪我をしてしまうところだろうが怪我などはなくて良かった)
バスティンはそんな事を考えていた。
「急いでいて前が見えていなかったのかしら?お母さんやお父さんは一緒ではないの?」
ステラが優しく言った。
「はい、、お父さんはいなくてお母さんは家にいます」
子供が戸惑い気味に言った。
「そうなのね。それなら家まで送ってあげるわ。こんな夜道を子供1人で歩くなんて危ないからね」
ステラは優しく微笑みながら言った。
(見たところあまりあまりいい暮らしぶりではなさそうだからきっとお母さんに黙って祭りへ出てきたってところだろうしね。急いでたのもお母さんにバレる前に早く家に帰らなきゃって思ったんだろうね)
ステラはそんな事を考えていた。
「ならば私も一緒に行こう。男の私がいた方が安全だろうからな」
バスティンが優しい表情を浮かべて言った。
「はい」
ステラは嬉しそうに微笑みながら言った。
(バスティン優しすぎ!神!さすがあたしの愛しのバスティン)
ステラはそんな事を考えていた。
「お父様、私達でこの子を家まで送ってきますね」
ステラがダニーへ言った。
「あ、あの。よかったら私がその子を家まで送ります」
ダニーが返事をする前にグレイスが話に割って入り言った。
「グレイス様がですか?」
ステラがグレイスを見て言った。
(いきなり何?)
ステラはそんな事を考えていた。
「はい。殿下はサティス様とお話がある様ですしステラ様達はそのままお祭りを楽しまれて下さい。殿下達がお話されている間に私がその子を家まで送り届けようと思いますので」
グレイスは優しい表情で言った。
「しかし、グレイス嬢だけでは危ないだろう」
アーノルドが慌てて言った。
「大丈夫です。私は慈愛活動でこの辺りの土地勘がありますので私1人でもこの子を家まで送り届ける事ができますから心配には及びません」
グレイスが微笑みながら言った。
「しかし、、」
アーノルドが戸惑い気味に言った。
(いくら土地勘があるとはいえもし何かあってはまずいだろう)
アーノルドはそんな事を考えていた。
「私の事は心配なさらず殿下はサティス様とお話をして下さい。この子を送り届けたらすぐに戻ってきますので」
グレイスは微笑みながら言った。
「、、そうか。そこまで言うのならば君に任せよう。しかしくれぐれも気をつける様に」
アーノルドが心配そうに言った。
「はい」
グレイスは微笑みながら頷き言った。
(何なのこのお花畑劇場は。そもそもあたし達が送ってあげるって話してたのにいつの間にかグレイスがそれをかっさらっていい人アピールしてるだけじゃん。あぁ〜早くここから移動したいわ。2人見てるだけで胸糞悪いもんね)
ステラはそんな事を考えていた。
「さぁこちらへおいで。お姉さんが無事に家まで送ってあげるから」
グレイスが笑みを浮かべて子供へ言った。
すると、一瞬子供の肩がビクッと動いた。
「どうしたの?寒いの?」
そんな子供のビクつきを見逃さなかったステラが心配そうに言った。
「あっ、あ、い、いえ」
子供は唇を小さく振るわせながら言った。
(よほど寒いんだね。確かに防寒着という防寒着を来てないから寒いに決まってるよね)
ステラは複雑な表情を浮かべて言った。
「はい。これを首に巻いたら寒くないでしょう?」
ステラは自分の首に巻いていたマフラーを外して子供の首に巻きながら微笑みを浮かべて言った。
「あ、ありがとうございます」
子供はどこかホッとした表情を浮かべて小さな声で言った。
「どういたしまして」
ステラはにこりと微笑みながら言った。
(ステラ嬢は本当に優しいのだな。本当に何の躊躇いもなく優しく手を差し伸べる彼女を私も見習わなければならないな。だが、あの子にマフラーを渡してしまうと今度はステラ嬢の首元が酷く寒いだろうに)
アーノルドは優しい表情を浮かべてステを見てそんな事を考えていた。
「ステラ嬢首元が寒いだろう?良ければ私の物を使うといい」
アーノルドが少し戸惑いながらステラへ言った。
「結構です。殿下にその様な事をして頂く義理がございませんので」
ステラは嫌悪感を隠しもせず言った。
(はぁ?あんたのマフラーなんているかって話だわ。よくもぬけぬけとあたしにそんな事言えたもんだわ。孤児院での出来事もう忘れた訳?)
ステラは嫌悪感を出したままそんな事を考えていた。
「そ、、そうか」
アーノルドは何とも言えない表情を浮かべて言った。
(あからさまな私を嫌悪する目。ステラ嬢への気持ちを自覚してすぐこの様とはな。きっとステラ嬢は孤児院の事を怒ったままなのだうな。それに加えてグレイス嬢を連れているのだからな。私はグレイス嬢に対して何の感情も持っていないと言ってもステラ嬢は信じてはくれないだろうな)
アーノルドは俯き気味に表情を歪めて
そんな事を考えていた。
(ステラ嬢と2人で過ごしたあの時にこの気持ちを自覚していたら何か変わっていたのだろうか?変わっていたら彼女は私に満面の笑みを見せてくれてたのだろうか?もう本当に遅いのだろうか?)
アーノルドはさらにそんな事を考えていた。
「では、私のを使うといい」
状況を見かねたバスティンが自分のマフラーを外して言った。
(バスティン着用のマフラーですって?!)
ステラは一瞬で目を輝かせてそんな事を考えていた。
「いいのですか?ではお言葉に甘えて、、」
ステラは嬉しそうに言った。
バサッ!
グルグル…
「うわっ」
ステラが驚き声を出した。
「ステラは私の物を使いなさい」
ダニーが額に血管を浮かべながらステラにマフラーを巻き言った。
ダニーの後ろでその光景を見たジョシュアは満足気に頷き、ペーターは苦笑いを浮かべていた。
(お父様のバカ!バスティンへの嫉妬で余計なことして)
ステラはムスっとなりそんな事を考えていた。
「分かりました」
ステラは不満気に言った。
(今ここで嫌だって言ったところでしつこく言ってくるだろうからこういう時は大人しく引くに限るよね)
ステラは呆れた表情でそんな事を考えていた。
「よしよし」
ダニーが満足気に言った。
そんなダニーを見てバスティンは呆れた表情を浮かべていたのだった。
「で、では私はそろそろこの子を送り届けてきますね」
空気を切るかの様にグレイスが言った。
「さぁ行きましょう」
グレイスは笑みを浮かべてそう言うと子供へ手を差し出した。
「、、、、」
子供はどこか躊躇するかの様に黙っていた。
「さぁ」
グレイスは更に笑みを浮かべて言った。
すると子供は少し震えながら小さく頷くとグレイスの元まで行き差し出された手を掴んだ。
「では、殿下。私は行ってまいりますね」
グレイスは優しく微笑みながら言った。
「あぁ。気をつけるのだぞ」
アーノルドが言った。
「はい」
グレイスは頷きながら言った。
「それでは行きましょうか?」
グレイスが微笑みながら子供へ言った。
子供が小さく頷くと2人は歩き始めたのだった。
歩き始めると子供が後ろを振り返りステラを見た。
子供はどこか怯えた様な不安なような表情を浮かべてステラを見ていた。
(浮かない顔だね。もっとお祭りを楽しみたかったのかなぁ)
ステラは子供の表情を見てそんな事を考えていた。
「それでサティス。話とは何だ?」
グレイスと子供が見えなくなったくらいのところでアーノルドが言った。
「はい。それが、、」
サティスが深刻な表情になり言った。
「少し居ない場所へと移動しましょう。バートン団長達にも聞いて頂きたい話ですので殿下とご一緒にお聞き下さい」
サティスはダニー達にも言った。
ダニー達は頷いた。
そして、ステラ達はその場から少し離れた人通りのない路地へと入り込んだ。
「それでは話してみろ」
アーノルドが言った。
サティスが頷いた。
「実はこの花祭りにグンダリルの花の苗が出回っているそうなのです」
サティスが深刻な表情で言った。
「何だと?!それは本当なのか?!」
アーノルドは驚き言った。
「はい。この目でグンダリルの花の苗を確認しましたので間違いありません。私は祖国で何度もグンダリルの花の苗を見ていますので間違える訳がありませんから」
サティスは深刻な表情で頷きながら言った。
「何てことだ。こんな祭りの場でそんな恐ろしい事を、、」
アーノルドは信じられないという表情を浮かべて言った。
「その花の苗をすぐにでも回収しなければ」
アーノルドは慌てて言った。
「殿下、それについてはすでに回収できる花の苗は回収してあります」
ダニーは冷静に言った。
「すでに回収しているだと?」
アーノルドは驚いた表情を浮かべて言った。
サティスもダニーの言葉を聞き驚いた表情を浮かべていた。
「はい。既にステラとラスター団長がグンダリルの花の苗に気づき花の苗が置いた屋台から回収できるものは全て回収しております」
ダニーは冷静に言った。
「ラスター公爵とステラ嬢が?」
アーノルドは驚きを隠せない表情で言った。
「父の言う通り既に私とラスター公爵様でグンダリルの花の苗を回収しています。残るは既に広場に植えられている花の苗の回収のみです」
ステラは淡々と言った。
(フンッ。アーノルドの出る幕はないってことよ)
ステラはそんな事を考えていた。
「既に広場に植えられているのか?」
アーノルドは驚き言った。
「はい。確認しましたので間違いありません」
ステラが頷きながら言った。
(ステラ嬢、、グンダリルの花の苗を見つけたというが彼女はどこまで驚く行動をするのだろうか。しかし花の苗を前にして体調などは大丈夫なのだろうか)
アーノルドはそんな事を考えていた。
「バートン公爵令嬢、今はグンダリルの花の苗はどこにあるのですか?念の為に全て確認しておきたいのですが」
サティスが真剣な表情で言った。
「分かりました。確認お願いします。花の苗が置いてある場へご案内致します」
ステラが真剣な表情で頷きながら言った。
(サティスともあんまり関わりたくないんだけどグンダリルに関してはサティスの右に出る人はいないから仕方ないよね。一刻も早く解決するためにもサティスの協力は必要不可欠だもんね)
ステラはそんな事を考えていた。
そして、ステラ達はグンダリルの花の苗を回収して置いてある場所へ移動した。
「間違いありませんね。全てグンダリルの花の苗です」
サティスは表情を歪めながらそんな事を考えていた。
(ここにある数だけでも十分国を混乱にするくらいの力がある。一体誰がこんな事をしているんだ)
サティスは表情を歪めたままそんな事を考えていた。
「やはりそうか」
ダニーは表情を歪めて言った。
(ここにあるだけの数でも脅威だろうな)
ダニーはそんな事を考えていた。
ダニーに続きステラ達も表情を歪ませた。
皆ダニーやサティスと同じことを考えていたのだった。
ただ、アーノルドだけ皆と違い顔を真っ青にしていた。
「殿下、一先ずここにある花の苗はすぐに処理した方がいいかと思います」
サティスが言った。
「殿下?」
サティスの言葉に反応がないアーノルドを見て心配そうにもう一度声をかけた。
「ん?あ、何だったかな?」
アーノルドはハッとなり慌てて言った。
「殿下、顔色が悪いようですが大丈夫ですか?」
サティスは心配した表情で慌てて言った。
「大丈夫だ。苗の量に少し驚いただけだ」
アーノルドは苦笑いを浮かべて言った。
(これがグンダリルの花の苗だと?)
アーノルドは花の苗をじっと見つめてそんな事を考えていた。
「そうですか。殿下、この花の苗はすぐに処理した方がよいかと思います。しかし処理するには焼却するのが一番早いのですがこの辺りで焼却するのは危険が生じます。焼却した煙は有害性が高いですから」
サティスが真剣な表情で言った。
「そうか。ならばすぐに応援を呼び内密に苗を皇宮へ運ぶとしよう。父上にも報告せねばならないからな」
アーノルドが言った。
「かしこまりました」
サティスが頷きながら言った。
「バートン公爵達は祭りが終わり次第残りの花の苗を全て回収して皇宮まで運んでくれ」
アーノルドが言った。
「承知しました」
ダニーは頷きながら言った。
そして、ダニーがロムが巻き込まれ件についてもアーノルドとサティスに説明した。
「その男達が持っていたクッキーにグンダリルが、、」
サティスは信じられないという表情で言った。
「こちらがそのクッキーです」
ステラが鞄の中から袋に入れ密封していたクッキーを取り出しアーノルドとサティスへ差し出した。
「失礼します」
サティスがクッキーを手にして袋を開けて中身の臭いを嗅いだ。
「これは、、」
サティスが臭いを嗅いで表情を歪めて言った。
「これを小さな子供が口にしたのですよね?」
サティスは表情を歪めたままステラ達へ言った。
「はい。一口程度だとは思いますが」
ステラが言った。
「どうしたのだ?」
アーノルドがサティスに声をかけた。
「臭いを嗅いだだけですので正確ではありませんが恐らくこのクッキーに混入しているグンダリルの量は致死量レベルだと思います」
サティスは更に表情を歪ませて言った。
「何ですって?!致死量ですか?!」
ステラは驚き思わず声を上げた。
アーノルドはもちろんバスティン達も衝撃を受けた表情を浮かべていた。
「はい。口にしたのが一口だけで幸いでした。もう一口でも口にしていたらその子は間違いなく死んでしまっていたことでしょう」
サティスは苦渋の表情を浮かべて言った。
「そんな、、あと一口でも食べていたらロムが死んでしまっていたかもしれないなんて、、」
ステラは思わず手で口を抑えて泣きそうな表情で言った。
(信じられない。あいつらそんだけのものだってわかっててロムに食べさせたの?!許せない。何の関係もない幼い子供まで巻き込むなんて)
ステラは怒りで体が震えるのを感じながら表情を歪めてそんな事を考えていた。
「ステラ嬢」
そんなステラを見兼ねた横にいたバスティンが優しくステラの背中をさすりながら言った。
「公爵様、、許せません。ロムに、、あんなに小さい子供にそんな恐ろしい事をした人たちが」
ステラは表情を歪めて悔しそうに言った。
「あぁ。絶対に許すことはできない」
バスティンが怒りを堪える表情で頷きながら言った。
「あぁ。絶対にこの事件の犯人を突き止めて罪を償わせねばならん」
ダニーが歯を食いしばりながら怒りの表情を浮かべて言った。
ジョシュア、ペーター、サティスも真剣な表情で頷いた。
アーノルドだけは複雑な表情を浮かべていた。
「一先ず、残りの花の苗を回収して父上を交えて今後の動きについて十分に話し合う必要があるな」
アーノルドは小さく深呼吸をして呼吸を整える様にして言った。
「はい」
ダニーが頷きながら言った。
バスティン達も頷いた。
そして、ステラ達は一旦その場を離れて元いた場所へと戻った。
アーノルドの指示でジョシュアとペーターは皇宮へ応援を呼びに急ぎ皇宮へと急いだ。
ステラ達が元いた場所へ戻りすぐにグレイスが戻ってきた。
「殿下、サティス様とのお話は終わられましたか?」
戻ってきたグレイスがアーノルドへ言った。
「、、」
アーノルドは何かを考えているかのように黙ったままだった。
「殿下?」
グレイスがそんなアーノルドを不思議に思いもう一度声をかけた。
「あ、あぁ。話は終わったよ」
アーノルドが笑みを作り言った。
「そうですか」
グレイスは優しい表情で言った。
「先程の子供を無事に送り届けてくれたかい?」
アーノルドが言った。
「はい。無事に送り届けて来ました。お母様がとても心配されていましたので送り届けて正解でした」
グレイスは優しい笑みを浮かべて言った。
「そうか。無事に送り届けて感謝する。送り際に何か危険な目などには遭わなかったか?」
アーノルドはホッとした表情で言うもすぐに心配気な表情で言った。
「はい。大丈夫でした。特に危険な目などには遭ってませんのでご安心下さい」
グレイスは微笑みながら言った。
「そうか。それならば良かった」
アーノルドはホッとした表情で言った。
(良かったぁ〜。あの子無事に家に帰れたんだね。何かまだ帰りたくないのか不安気な表情してたから安心した〜)
ステラは安心した表情を浮かべて言った。
「グレイス様、あの子を無事に送り届けてくださりありがとうございます」
ステラはホッとした表情で言った。
(グレイスの事はいけ好かないとしてもあの子を無事に届けてくれたんだからお礼は言わなきゃだもんね。慈愛活動でこの辺りの土地勘があるってのは助かったわね)
ステラはそんな事を考えていた。
「、、いえ、当然の事をしたまでですので」
グレイスは優しい笑みを浮かべて言った。
(こーゆー事を笑顔でサラッと言うところがまさにヒロインって感じだね。でもバスティンの事を侮辱するからヒロインだろうがいけ好かないけどね)
ステラはそんな事を考えていた。
「殿下、この後はどうされますか?見回ってないところを見て回りますか?」
グンダリルがアーノルドへ言った。
「いや、この後は皇宮へ戻りやらなければならない執務が残っているから皇宮へ戻らなければならないので今日はここで花祭りを回るのはおしまいにしようと思う」
アーノルドは困った表情で言った。
(グンダリルの花の苗の回収作業や他にもやることがあるからな)
アーノルドはそんな事を考えていた。
「そうですか。殿下と回りたい場所がまだ沢山あったのですがお仕事があるのならば残念ですが仕方ないですね」
グレイスは困り笑み浮かべて寂しそうに言った。
「せっかく一緒に来たというのにすまないな」
アーノルドは申し訳なさそうに言った。
「いえ。花祭りにご一緒出来ただけでもとても光栄な事ですのでお気になさらず」
グレイスは優しく微笑みながら言った。
「それに、、殿下と一緒に花の苗を植えることが出来た事が何より嬉しく光栄な事ですので」
グレイスは頬を少し赤らめながら照れた様に幸せそうな笑みを浮かべて言った。
(うわぁ。何これ。あたし達は何を見せられてるわけ?主人公とヒロインの愛の物語か何かですか?やっぱりオンラブのストーリー通りに2人は愛を確かめて深めて一緒花の苗を植えたんだね。てことはグレイスを皇太子妃にするって声明出すのも遠くないってことだね)
ステラはアーノルドとグレイスを見てそんな事を考えていた。
(別にそれは好きにしてくれていいけどこんなあたしらがいる場でわざと見せつけてるわけ?ってレベルで世界観に浸るのは勘弁だよね。誰もあなたたちの世界観とか見たくないし)
ステラは呆れたようにそんな事を考えていた。
「それは、、」
アーノルドがグレイスの言葉を聞き一瞬慌てて言うとチラリとステラを見た。
(ステラ嬢のあの表情は間違いなく私とグレイス嬢が花の苗を2人で植える仲だと思っているに違いない。花祭りで花の苗を植える意味をステラ嬢が知らないとは思えないからな。だが違うのだ。私は自分からグレイス嬢に花の苗を植えようなどとは決して言っていないのだ)
アーノルドはステラの表情を見て戸惑いと焦りを感じつつそんな事を考えていた。
「そうか、、。それならば良かった」
アーノルドは無理矢理笑みを作りグレイスへ言った。
(本当ならば今ここでステラ嬢に違うのだ、誤解なのだと言いたい。しかし、それを私が言ったところでステラ嬢の私に対する嫌悪感が増すだけだろう。現に私がグレイス嬢と2人で出かけるところに2回も遭遇したのだ。今の私の言葉に何の説得力もないわけか)
アーノルドは内心は胸が張り裂けそうな程胸が痛むのを感じながらそんな事を考えていた。
「はい」
グレイスはアーノルドのそんな気持ちとは裏腹に嬉しそうに微笑みながら言った。
「殿下はルノア男爵令嬢をお送り下さい。我々はもう少し花祭りを見て帰ろうと思いますので」
バスティンがあえて今後の動きが回りにバレない様に違和感なくそれらしい理由をつけてアーノルドへ言った。
アーノルドはそんなバスティンを一瞬キッとした目で見た?
(何だ?)
バスティンはその目線を見逃す事無く不思議そうにそんな事を考えていた。
(ラスター公爵は花の苗を回収する事を回りに知られたらまずいと思い気を回して言ったのだろうが何故だか気に食わない。私が去ったあとも公爵はステラ嬢と一緒にいると思うと何ともいえない気持ちなる。きっと羨ましいのだろうな。私はステラ嬢と2人で過ごす事すらままらないからな)
アーノルドは自分のモヤモヤした気持ちに苦しくなりつつそんな事を考えていた。
「、、あぁ。そうするとしよう」
アーノルドはすぐに普通の顔に戻り頷きながら言った。
「グレイス嬢。皇宮に戻る前に君を邸まで送るとしよう」
アーノルドが優しく言った。
「よろしいのですか?ではお言葉に甘えさせて頂きます。ありがとうございます」
グレイスはパァっと明るい笑みを浮かべて言った。
「サティス。私はグレイス嬢を送り届けてから皇宮へ戻るからサティスは私の護衛はいいからゆっくり皇宮へ戻ってこい」
アーノルドは違和感なくサティスへこの場に残り花の苗を回収しろという意味を込めて言った。
「かしこまりました」
サティスは頷きながら言った。
「では、私達はこれで失礼する」
アーノルドがステラ達へ言った。
「承知いたしました」
ダニーが礼をしながら言った。
ダニーに続きステラ達も礼をしたのだった。
グレイスはペコリと頭を下げるとアーノルドと共にその場を後にしたのだった。
(はぁ〜ようやくあの2人がいなくなったよ)
ステラはホッとした表情でそんな事を考えていた。
「花祭りもあと少しで終了の時間を迎える。終了して人が捌けたらすぐに広場に植えてあるグンダリルの花の苗を回収するのだ」
ダニーが小さめの声で皆へ言った。
ダニーの言葉にステラ達は頷いた。
そこへ…
「父上」
皇宮へ応援を呼びに行っていたジョシュアとペーターが戻りジョシュアがダニーへ言った。
「ジョシュア戻ったか」
ダニーが言った。
「はい。すぐにグンダリルの花の苗を運び始めます」
ジョシュアが言った。
「あぁ。よろしく頼む。もう少しで花祭りが終わるから終わり次第広場で回収した花の苗も運ぶぞ」
ダニーが言った。
「承知しました」
ジョシュアが頷きながら言った。
「一先ず別の場所に置いてある花の苗を先に回収して運び始めるぞ」
ジョシュアが連れてきた応援の騎士たちへ言うとペーターも一緒にその場を離れ急ぎ花の苗の回収へ向かった。
それから花祭りが終了するとステラ
、バスティン、ダニー、サティスはすぐさま広場に植えられたグンダリルの花の苗の回収に急いだ。
「想像以上の量だな」
ダニーが険しい表情で言った。
「えぇ。この量の花が咲き国を混乱に陥らせる毒に近いものが作られると思うとぞっとしますね」
バスティンが険しい表情で言った。
「これだけの量を運び入れる事ができる人物となれば考えられるのは一つしかありません」
サティスが表情を歪めて言った。
サティスの言葉にダニーとバスティンは更に表情を険しくした。
(皆の表情を見る限り犯人はやっぱり貴族ってことだよね。お金がある貴族じゃなきゃさすがにこの量の花の苗を調達するなんて無理だもんね。国の厳しい入国検査も上手くすり抜けたとなると検査員に賄賂でも渡してその場を悠々と通り抜けたってことくらいしかありえないもんね。犯人が貴族となると捜索範囲は狭まる一方で慎重さは増すよね)
ステラは険しい表情を浮かべてそんな事を考えていた。
(だけど犯人が貴族だろうと関係ないわ。ロムみたいな小さな子供まで巻き込む様なクソ野郎はさっさと地獄に突き落とさないとだよね)
ステラは更にそんな事を考えていた。
「とにかく1つ残らず花の苗を回収しよう」
ダニーが真剣な表情で言った。
ステラ達は強く頷くと引き続き花の苗を回収し始めた。
30分以上かけてようやく花の苗を回収した。
回収した花の苗は先にステラ達が回収した花の苗と共に荷台に運び込まれた。
「我々は花の苗を持って皇宮へ急ぎ向かう。バスティンはステラを邸まで送り届けてから急ぎ皇宮へ向かってこい」
ダニーは不満気な表情で言った。
ダニーの予想外の言葉にステラとバスティンは目を丸くした。
(あのお父様が自らバスティンにあたしを託すなんてどういう風の吹き回しなわけ?明日は嵐になるぞこりぁ)
ステラは目を丸くしたままそんな事を考えていた。
「不本意ではあるぞ?不本意では。しかし帰宅途中にステラに何かあればもともこうもないだろう?私が送ってやるのが一番ベストだが今回の花の苗の件で私は早く陛下に会わねばならないからな。仕方なくだ仕方なく。グンダリルの花の苗にいち早く気づいてくれたのはステラだからその褒美だと思ってくれ」
ダニーは更に不満気に言った。
「お父様ありがとうございます」
ステラは満面の笑みで言った。
(たまにはやるじゃんお父様)
ステラは笑いながらそんな事を考えていた。
「師匠ありがとうございます」
バスティンがふっと笑みを浮かべて言った。
(これは本当に師匠に感謝しないとな。グンダリルの花の苗の件があり花祭りを楽しむ時間がなくなってしまい少し残念に思っていたからステラ嬢と2人の時間が少しでも持てるのはありがたいことだからな)
バスティンはそんな事を考えていた。
「別にお前に礼など言われたくない」
ダニーはムスっとした表情で言った。
「ステラ嬢は責任を持って送り届けますのでご安心を」
バスティンが言った。
「当たり前だ」
ダニーはムスっとしたまま言った。
それからダニー達は皇宮へ。
ステラとバスティンは待っていた馬車へ乗り込んでバートン公爵邸へと向かった。
馬車の中でステラはご機嫌だった。
「花祭りも公爵様と回れて本当に楽しくて幸せだったけれどこうして帰る前まで一緒に炒ることが出来て今私は飛び跳ねたいくらい嬉しいです」
ステラは満面の笑みで言った。
(てっきりバスティンとは街でお別れだと思ってたからラッキー)
ステラはそんな事を考えていた。
「私もあのままステラ嬢と別れるのは名残惜しい思っていたからこの時間持たせてくれた師匠には感謝している」
バスティンは優しい表情で言った。
(あぁバスティンラブ。バスティン尊い。好き。本当に大好き。バスティンもあたしと別れるのを名残惜しいと思ってくれただけで幸)
ステラは感動してそんな事を考えていた。
「そうですね。あのお父様がこうして作ってくれた奇跡のような時間に感謝しないとですね」
ステラは笑いながら言った。
「今日は短い時間だったがステラ嬢と共に過ごしてとても楽しく有意義な時間を過ごせたよ」
バスティンは優しい表情で言った。
「それは私のセリフです。公爵様と過ごせた時間は何ものにも代え難い程素敵で楽しく幸せな時間でした。一緒に美味しい物を食べて一緒に笑って話して一緒に花の苗を植えて一緒にキス、、」
ステラは幸せそうな笑みを浮かべながら言うも"キス"という単語を自分で言っておきながら恥ずかしくなり顔を真っ赤にして言葉を話すのをやめた。
(そうよ。あたしバスティンとキ、、キスをしたのよ。あの何度も夢見た愛するバスティンのキスを。オンラブを読みながら何度も妄想したバスティンとのキスを。あたしはしたのよ〜♡)
ステラは内心恥ずかしながらも悶々しながらそんな事を考えていた。
「フッ。そうだな。私は死ぬまで女性と口づけを交わすことなどないと思っていたがそんな思いもステラ嬢のお陰でなくなってしまったからな」
バスティンはふっと優しい笑みを浮かべて言った。
「ストーーップ!公爵様、この流れでその優しい笑顔は反則過ぎます。本当に私はその優しい笑顔に弱いのですから」
ステラは顔の前で手をバタバタさせながら眩しそうな顔で言った。
「ハハハ。本当にそんな事を言うのはステラ嬢くらいだ」
バスティンはステラを見て笑いながら言った。
「もういつも私ばかりドキドキさせられてるから何だか少し悔しい気もします」
ステラはぷくっと頬を膨らませながら言った。
(だけどそれがまたいいんだよね。バスティンにドキドキしなくなるなる日なんて来るわけないんだからね)
ステラはそんな事を考えていた。
「公爵様をドキドキさせるのにどうしたらいいのか参考までにお聞かせ願えますか?」
ステラが真剣な表情で言った。
(今後の為にも聞いとくに限るわね。私だってバスティンをドキドキさせたいんだから)
ステラは鼻を鳴らしながらそんな事を考えていた。
「私は十分君にドキドキさせられているが?」
バスティンは当たり前のように言った。
「え?!そうなのですか?!」
ステラは驚き言った。
(バスティンがあたしにドキドキしてるって?!え?どーゆー時になの?!)
ステラはそんな事を考えていた。
「どんな時に私にドキドキしてるのですか?!」
ステラは前のめりになり言った。
ガバッ。
「今、こうして君が近くにいて幸せそうにしている姿を見ているだけでドキドキしているが?聞こえるだろう?私の胸の音が」
バスティンがそんなステラを不意に自分の方へ引き寄せ抱きしめながら言った。
ドクッ…
ドクッ…ドクッ…
「あっ、本当だわ。凄くドクドク言ってます」
ステラは嬉しそうに言った。
「私はステラ嬢が私に対してドキドキしているのと同じくらい私も君に対してドキドキしているのだ」
バスティンは少し照れた様に言った。
(バスティン照れてるかわいい)
ステラはどさくさ紛れにバスティンをギュッと抱きしめながらそんな事を考えていた。
「ですが、やはり私の方が公爵様よりドキドキさせられてるかと思います。今も公爵様の心臓の音を聞いて悶々が止まりません。ドキドキしてる事ばかりでこれでは心臓が100個あっても足りませんよ。いつか心臓が止まるかもしれませんよ」
ステラは悶絶気味に言った。
「ハハハ。心臓が止まっては困るな」
バスティンは思わず笑みをこぼして言った。
(今こうして君と2人で抱き合い笑みが自然と溢れるこの状況が私にとってどれだけ幸福感で満たされているか君は知らないだろう。好きな相手にドキドキするという感情など一生味合う事などないと思っていた程だからな)
バスティンはそんな事を考えていた。
「あぁ時間が止まればいいのにな。このまま公爵様と2人でずっと過ごせたらどんなにいいか。別れるのが名残惜しすぎます」
ステラは残念そうに言った。
「そうだな」
バスティンも残念そうに言った。
「またこうして2人でデートしましょうね」
ステラが笑顔で言った。
「あぁそうだな。そうしよう」
バスティンは優しい表情で言った。
「次はお父様の意見は無視して下さいね」
ステラが頬を膨らませつつ言った。
「ハハハ、そうするとしよう」
バスティンは苦笑いを浮かべて言った。
(はぁ〜本当にこの幸せがいつまでも続きます様に。前世からずっと夢見たきたバスティンとの恋人生活。愛する人と一緒に過ごす時間って何でこんなに幸せなんだろう。花祭りに行く予定も行く気もさらさらなかったけど結果行って良かったなぁ。何てったってバスティンと事故チューからの本当のファーストキスしちゃったんだしね。それに幸いしてグンダリルの花の苗に気づいて回収できたしロムを助ける事もできた。アーノルドとグレイスにとっての愛のお花畑劇場の舞台だとしてもあたしにとっても良かったと思えることがあったなら結果オーライだよね)
ステラはそんな事を考えていた。
(次にバスティンとデートするならどこがいいかなぁ。楽しみだなぁ次のデート♡)
ステラはにんまりした表情でそんな事を考えていた。
この時のステラはこの先に待っているショックな出来事があるなど考えもしなかったのだった。
※
花祭りから3日後…
ステラはリサを連れて馬車で孤児院へ向かっていた。
「ロムは元気になったかしら」
ステラは心配そうな表情で言った。
(バスティンも一緒にロムに会いに行けたらいいけど急な呼び出しがあったから無理だったんだよねぇ。残念)
ステラはそんな事を考えていた。
「きっと大丈夫ですよ。ステラ様が助けたのですから」
リサは優しく微笑みながら言った。
「そうね。話を聞いた陛下が信用のおけるお医者様を手配して下さったみたいだしきっと元気に回復してるわよね」
ステラは笑みを作って言った。
「はい」
リサが笑みを浮かべて頷きながら言った。
ステラ達を乗せた馬車が首都の街へ到着するとステラ達は馬車から降りて歩き孤児院へ向かった。
2人が孤児院へ向かって歩いていると少し先に人が集まりざわついていた。
「リサあの人だかりは何かしら」
ステラが不思議に思い言った。
「何でしょうね。何かあったのですかね」
リサが首を傾げながら言った。
「少し見に行ってみましょう」
ステラが言った。
「はい」
リサが頷きながら言った。
そして2人は人だかりの方へ向かった。
ステラは人だかりができている場所までやってくると見知った顔を見つけた。
「ルイルイ」
ステラが人だかりの中にいたアルイに気づき言った。
「ステラ?」
アルイは驚き言った。
「どうしてこんなとこに?」
アルイが言った。
「今から侍女のリサ孤児院に行こうとしていたのよ。向かう途中に人だからが見えてから何かあったのかと思ってね」
ステラが言った。
「そうだったのか」
アルイが言った。
そしてアルイはリサにペコッとお辞儀をした。
リサもお辞儀を返した。
「それで何があったの?こんなに人が集まるなんて」
ステラが言った。
「あぁ、、それがすぐそこに積んであった木箱の1つから遺体が発見されたみたいでな」
アルイは険しい表情で言った。
「遺体ですって?!それも木箱の中から?」
ステラは驚き言った。
リサもアルイの言葉を聞き驚いた表情を浮かべていた。
(木箱の中に遺体なんて怖すぎじゃん。そんなん前世で昔見たサイコパス殺人鬼の映画とかに出てくるレベルの遺体の置き場所じゃん)
ステラはゾッとしつつそんな事を考えていた。
「あぁ。それも遺体は子供だそうだ」
アルイは険しい表情のまま言った。
「子供?!そんな、、」
ステラは表情を歪ませて言った。
「子供を木箱に入れるなんて虐待じゃないの」
ステラは怒りに満ちた表情で言った。
(きっと生きてる子供を木箱に閉じ込めたんだよ。それで木箱から出ることが出来ずに死んでしまったんだわ。なんて酷いことするわけ?!)
ステラは拳をギュッと強くにぎりそんな事を考えていた。
「それがどうやら殺人事件のようなんだ」
アルイは表情を歪めて言った。
「え?殺人事件?」
ステラは驚き言った。
「あぁ。俺も一瞬しか遺体が見えなかったから正確な事は分からないがどうやら毒のような物で殺されたようだ」
アルイは言いにくそうに言った。
「毒のようなものって、、毒のようなものを飲ませて殺してから木箱に入れたってこと?」
ステラは信じられないという表情で言った。
「あぁ、恐らくな」
アルイは表情を歪めて頷きながら言った。
「そんな、、」
ステラは信じられないという表情で言った。
「なんて酷いことを、、」
リサは表情を歪めて言った。
その時…
「ユージャン!ユージャン!」
そう名前を泣き叫ぶ声が聞こえた。
「メグ?」
ステラはその声のする方を見て驚き言った。
「ちょっとすいません」
ステラはそう言いながら人だかりをかき分けてメグの元へ向かった。
「ユージャン!」
メグは泣きながら遺体に向かって名前を呼んでいた。
「コラ!これ以上近づいてはだめだ!」
現場にいた騎士がメグに言った。
「メグ!」
そんなメグにステラが慌てて駆け寄り言った。
「ステラ、、様?」
メグはステラを見て言った。
「メグ一体どうしたの?」
ステラは泣きじゃくるメグをなだめながら言った。
「ユージャン、、そこの子は私の知り合いなんです」
メグは泣きながら言った。
「え?メグの知り合いの子供なの?」
ステラは驚き言った。
「はい」
メグは頷きながら言った。
(そんな、、亡くなったのがメグの知り合いだなんて)
ステラは苦渋の表情でそんな事を考えていた。
「ステラ様」
慌てた様子で人並みをかき分けやってきたリサが言った。
アルイも一緒にやって来た。
「リサ、、ルイルイ、、」
ステラはなんともいえない表情で言った。
「ステラ様どうされたのですか?!」
そんなステラを見てリサが慌ててステラに駆け寄り心配そうに言った。
「亡くなった子がどうやらメグの知り合いだったみたいなの」
ステラは表情を歪めて言った。
「え?そんな、、」
リサは衝撃を受けた表情で言った。
アルイもステラの言葉に驚いた表情を浮かべていた。
その時だった…
(えっ?)
ステラがふと近くにいた騎士が持っていた物に目がつき驚いた表情でそんな事を考えていた。
そして…
ガバッ。
ステラは目にした物を見て勢いよく立ち上がりそれを持っている騎士の元へ駆け寄った。
「ちょっとそれ見せてもらえますか?!」
ステラは血相を変えて慌てて言ったた。
「え?!ステラ様?!何故ここに?!それにアルイさんまで?!」
騎士が驚き言った。
驚いた騎士は第一騎士団の騎士だった。
ステラが寮母として騎士団で働いていたのもありすぐにステラだと気づいたようだった。
「侍女を連れて孤児院へ向かう途中だったのです。それより少しそちらを見せてもらってもよろしいですか?」
ステラは真剣な表情で言った。
「??それは構いませんが手袋を着用して頂いてもよろしいですか?」
騎士が言った。
「分かりました」
ステラは頷きながら言うと騎士から手袋を受け取り着用した。
そして騎士から騎士が持っていた物を受け取った。
「やっぱり、、」
ステラは騎士から受け取った物を見て衝撃を受けた表情をして呟いた。
「ステラ様どうされたのですか?」
「ステラ、それに何かあるのか?」
リサとアルイが心配気な表情で言った。
「リサ、、これをよく見て」
ステラは自分が持っている物をリサに見せながら言った。
「?!これは、、花祭りの日にステラ様が着用していたマフラーではありませんか?!」
リサは驚き言った。
「えぇ」
ステラは表情を歪めて頷きながら言った。
「ですがあの日マフラーは見知らぬ子が寒そうだからと渡してあげた、、?!まさか?!」
リサは戸惑いながら言うもすぐにハッとなり言った。
「えぇ。渡してあげたマフラーがまさにこれなのよ、、」
ステラは何とも言えない表情を浮かべて言った。
ステラの言葉にリサは言葉を失った。
アルイもとても驚いた表情をしていた。
「申し訳ないのですが、、ご遺体を確認しても大丈夫ですか?」
ステラは何ともいえない表情のまま騎士へ言った。
「それは構いませんが、、あまり見られない方がよいかと。死亡から日数も経過していて腐敗も進行してますので、、」
騎士は気まずそうに言った。
「、、構いません。顔を、、確認しておきたいので」
ステラは表情を歪めて言った。
「、、分かりました。こちらへ」
騎士は複雑な表情を浮かべながらも頷きながら言った。
「俺も付き合おう」
アルイがステラを心配して言った。
(さっきチラっと見ただけでも腐敗が進行している様に見えたからステラにはかなり衝撃が大きい遺体だろうな)
アルイはそんな事を考えていた。
「ルイルイ、、ありがとう」
ステラが言った。
「あぁ」
アルイが言った。
「こちらです」
騎士がそう言うと遺体にかけられた布を顔が確認できる様にゆっくりと剥がした。
布が剥がれ遺体の顔を確認した途端ステラは衝撃のあまりバランスを崩し体がふらついた。
「ステラ様!」
そんなステラを見たリサが咄嗟にステラの体を支えた。
「そんな、、。あの子だわ。私がマフラーを巻いてあげたあの子供、、」
ステラは表情を歪めて力なく言った。
ステラの言葉にリサは胸を痛めた。
(どうして?!何でなの?!なんであの子がこんな目に?!ちゃんとグレイスが送り届けてくれたのに何でなの?!)
ステラは戸惑いとショックでそんな事を考えていた。
「どうしてこんな酷い目に、、」
ステラは目に涙を浮かべて言った。
「早くお母様に知らせてあげないと。何日も家に帰ってこないのだからきっと心配して今頃あの子を探し回っているはずだわ」
ステラが涙を拭いながら言った。
「グスッ、、ユージャンに親はいません」
ステラの側まで近づいてきたメグが言った。
「え?」
ステラはメグの言葉を聞き驚き言った。
(どういうこと?親がいない?でも確かにあの子は家にお母さんがいると言ってたよね?グレイスだってあの子のお母さんに会ってるはずだもん)
ステラは混乱しつつ言った。
「見たところ無理矢理毒物でも飲まされたようだな」
アルイが遺体の顔を見て表情を歪めて騎士に言った。
「はい。恐らくそうでしょう。こんな子供になんて酷い事をするのか」
騎士が表情を歪めて言った。
(毒物?、、まさか)
ステラは後ろで話すアルイと騎士の会話を聞いてふとある考えが頭を過ぎりそんな事を考えていた。
そしてステラは立ち上がりもう一度遺体の側に近づいた。
「ステラ様?!」
リサが慌てて言った。
「ステラどうした?」
アルイは急に遺体の顔に自分の顔を近づけたステラを見て慌てて言った。
(やっぱり、、)
ステラは遺体を見るのは胸が痛むので目を瞑りながら子供の遺体の顔の近くの臭いを嗅ぎそんな事を考えていた。
「あの紙とペンってありますか?」
ステラが騎士へ言った。
「え?あ、はい。こちらに」
騎士は慌てて言うと腰につけたポシェットの中から髪とペンを取り出した。
「ありがとうございます」
ステラはそう言うと騎士から髪とペンを受け取り何かを急ぎ書き始めた。
「おい、ステラどうしたんだ?!」
アルイがステラの行動見て慌てて言った。
「今は急ぎだから詳しい事は話せないけれど重要な事はこの紙に書いておくから申し訳ないんだけどルイルイは騎士の方たちと一緒に皇宮へ行ってお父様達にあの子の遺体とこの髪は必ず見せて欲しいの。私からだと言って。私はリサと一緒にメグを孤児院まで送り届けるから」
ステラが真剣な表情で言った。
「わかった。それは任せろ」
アルイは理由を聞かず頷きながら言った。
(きっと緊急を要する何かがあったんだろう)
アルイはそんな事を考えていた。
「ありがとう」
ステラはホッとした表情で言った。
「メグ、一先ず孤児院へ戻りましょう。私とリサが一緒に孤児院へ行くから。ねぇ?」
ステラは子供の遺体を呆然と見つめるメグに優しく言った。
「はい」
メグは小さく頷きながら言った。
そして、ステラ達は孤児院へ向かった。
遺体があった場所から孤児院はそう遠くはなかったのですぐに孤児院へ到着した。
「メグ遅いから心配したのよ、、ってバートン公爵令嬢様?」
中から慌てて出てきた院長のジョアンナが言った。
「ジョアンナさんこんにちは。少し色々ありましてメグを連れて帰ってきました」
ステラは複雑な表情を浮かべて言った。
「?一先ず中へお入りください」
ジョアンナは??という表情をするも慌てて言った。
「ありがとうございます」
ステラが言った。
そして、ステラは中へ入ると事の経緯をジョアンナへ説明した。
「え?!ユージャンが、、殺された?!」
ジョアンナは衝撃を受けて言うと少し体をふらつかせた。
「大丈夫ですか?!」
そんなジョアンナを見てステラが慌てて言った。
「あ、大丈夫です。取り乱してしまい申し訳ありません。あまりにも驚いてしまったものですから」
ジョアンナは表情を暗くして言った。
「いいえ。お気になさらず。それよりあの子、、ユージャンの事を知っているのですか?メグも知っていたようですので」
ステラが言った。
「はい。ユージャンは来月からこの孤児院へ入ることなっていた子なのです」
ジョアンナが少し落ち着きを戻して言った。
「この孤児院にですか?」
ステラは驚き言った。
「はい。ユージャンは2ヶ月程前に唯一の身寄りであるお母様を亡くなしてから浮浪する孤児だったのです。お母様が亡くなられてからは物乞いをして生活していたみたいで物乞いをしている時にたちの悪い大人に追いかけられているのをうちの子供達が見つけてユージャンを助けて孤児院へ連れてきたのがきっかけでユージャンはたまにこの孤児院を訪れて子供達と遊ぶ関係になったのです。ユージャンはお母様と2人で暮らしていた小さな家に1人で住んでいたのですがやはりあの歳で1人で住まわせるのは危険だと思いつい最近孤児院へ入居する手続きを行っていたところだったのですが、、まさかこんな事になるなんて。もう少し早く手続きをしていてあげたらユージャンがこんな目に遭うことなどなかったかもしれないのに」
ジョアンナは涙を流しながら言った。
「そうだったのですか。実は私もユージャンとは3日前の花祭りで顔を合わせているのです」
ステラが言った。
「花祭りでですか?」
ジョアンナが言った。
「はい。ユージャンが走ってきてラスター公爵様にぶつかってしまったのです。その際にユージャンとは少し話をして寒そうだったので私が自分が着けていたマフラーをユージャンに巻いてあげたのです」
ステラがその時の事を説明した。
「そんな事があったのですね」
ジョアンナが言った。
「はい。ですがその時にユージャンは家にお母さんがいると言っていたのです」
ステラが言った。
「え?ユージャンがそんな事を?家にお母さんなどいるわけがないのにどうしてそんな事を言ったのでしょうか」
ジョアンナは戸惑いながら言った。
(確かにジョアンナさんの言う通りだよね。お母さんが2ヶ月前に亡くなってんなら家にお母さんがいるはずもないのに。どうしてユージャンはそんな嘘をついたのかなぁ)
ステラはそんな事を考えていた。
「私にもその辺りはよく分からないのですが話の流れでその場に居合わせたグレイス様がユージャンを家まで送り届けてくださったのです。グレイス様もユージャンを家に送り届けた際にお母様にお会いしたと言っていました。ですがユージャンのお母様は2ヶ月前に他界されているのであればグレイス様がお会いになられたその女性は一体誰だったのでしょうか」
ステラが目を細めて疑問に思い言った。
(もしかしてユージャンを殺害したのはその家にいた女性ってこと?でもだとしたらおかしいんだよね。だってユージャンの口元から臭ったあの臭いは間違いなくグンダリルだったから。ユージャンは無理矢理大量のグンダリルを口にさせられたに違いないもんね。もしもユージャンの家にいた女性が犯人の一味だったら?いやでもそれだとおかしいよね。だってユージャンはその女性がお母さんじゃないって知っててお母さんってグレイスにも嘘ついたってことでしょ?まぁ1つだけ確かなのはユージャンもあの事件に巻き込まれてしまったってことだよね)
ステラはそんな事を考えていた。
「その女性に心当たりなどはないですよね?」
ステラが続けて言った。
「はい。ユージャンにはお母様以外の身寄りはいないと聞いていますし直近で親しい女性がいたともユージャンからは聞いたことがありませんので」
ジョアンナが困った表情で言った。
「そうですか。ユージャンがこんな事になってしまいましたがユージャンにあんな酷いことをした犯人をすぐに私の父であるバートン公爵やラスター公爵様達が捕まえて下さいますわ」
ステラはジョアンナを少しでも安心させる様に言った。
「はい。本当に早く犯人が見つかる事を願っています」
ジョアンナは寂しそうな笑みを浮かべて言った。
「あ、それはそうと花祭りの日はロムを助けて頂きありがとうございます。お医者様の手配までしていただいたお陰でロムは目を覚まして食事もでき動くこともできる様になりました」
ジョアンナはハッとなり慌てて言った。
「本当ですか?良かったです。今日はロムの様子を見るためにお伺いしましたので」
ステラはホッとした笑みを浮かべて言った。
「ペーター様からある程度の事情はお伺いしましたが本当にロムが無事でいてくれて良かったです。バートン公爵令嬢様とラスター公爵様がロムを助けて下さったとお聞きしました。お礼が遅くなってしまいましたが本当にロムを助けて頂きありがとうございました」
ジョアンナは目に涙を浮かべて言った。
「いえ。私も公爵様も当たり前の事をしたまでですから。ロムが元気になってくれて本当に良かったです」
ステラは微笑みながら言った。
「ロムの顔を見てきても構いませんか?それとお菓子を持っていましたので子供達に食べさせてあげて下さい」
ステラは微笑みながら言った。
「はい。ロムも喜ぶと思います。それにお菓子まで持ってきて頂きありがとうございました」
ジョアンナは笑みを浮かべて言った。
そして、ステラとリサはジョアンナに案内されてロムのいる部屋へ向かった。
ロムの部屋にはメグもいた。
(メグ、、)
ステラは目を腫らしたメグを見て胸を痛めながらそんな事を考えていた。
「おねえちゃんだぁ」
ロムがステラに気づき嬉しそうに言った。
「ロムこんにちは。すっかり元気そうで良かったわ」
ステラは笑顔で言った。
(花祭りの日にぐったりするロムを見た時もサティスからロムが一歩間違えたら死んでしまっていたかもしれないと聞いた時も本当にやるせなかったけど元気になってくれて本当に良かったよ。腕の良いお医者さんを派遣してくれた陛下には本当に感謝だよね)
ステラはホッとした表情でそんな事を考えていた。
「おねえちゃんとおじちゃんが僕を助けてくれたって聞いたんだ。助けてくれてありがとう」
ロムが笑顔で言った。
「どういたしまして。今日はおじちゃんは急にお仕事が入って一緒に来れなかったけれど次はおじちゃんも一緒に来るからまた皆で遊びましょうね」
ステラが笑顔で言った。
(バスティンもロムに会いたかっただろうね。バスティンも凄く心配してたしね)
ステラはそんな事を考えていた。
「うん」
ロムは満面の笑みで言った。
「メグ大丈夫?」
ステラはロムの近くにいたメグに小声で声をかけた。
「はい。少し落ち着きました。ありがとうございます。あの場にステラ様がいなければ今頃まだあの場で泣き崩れていたと思います。つい最近まであんなに元気だったユージャンがあんな事になるなんて思ってもみませんでしたから。ここの皆もユージャンと仲が良いだけにユージャンに起きた事を話すのは心苦しくて、、」
メグがまた泣きそうになりながら言った。
「メグ、、」
ステラはあえて余計な事は何も言わずにメグを優しく抱きしめながら言った。
(亡くなってるユージャンの姿を見てしまったんだからショックに決まってるよね。それももうすぐ一緒に暮らす仲間だったなら尚更)
ステラはそんな事を考えていた。
「美味しいお菓子を持ってきたから食べて少しでも気が紛れるといいわ」
ステラが優しく言った。
「それに泣きたい時は胸を貸してあげるからいつでも使っていいからね」
ステラはメグの背中を優しく撫でながら言った。
そんなステラとメグのやり取りを見てリサはやるせない表情をしていた。
(メグはもちろんだけどステラ様もショックが大きいでしょうに、、)
リサはそんな事を考えていた。
「おねえちゃんの持ってきてくれるお菓子は気持ち悪くならないし凄く美味しかったから嬉しいな」
ステラのお菓子を持ってきたという言葉を聞いてロムの近くにいたカンナが嬉しそうに言った。
(あっ)
ステラはカンナの言葉を聞いハッとなりそんな事を考えていた。
「そういえば今度ここへ来たら聞こうと思ってたんだけど前もお菓子を食べて気持ち悪くなるって言ってたわよね?あれは一体どういう意味か教えてくれない?」
ステラがカンナ達に言った。
「それは、、」
メグが急に渋い表情になり言った。
他の子供達も微妙な表情を浮かべて空気がどんよりした。
(急にどうしたんだろう)
ステラは不思議に思いそんな事を考えていた。
「それはね、グレイス様が持ってきてくれるお菓子を食べたら皆気持ち悪くなるんだよ」
ロムは幼いせいかケロッとして言った。
(え?どゆこと?グレイスが持ってくるお菓子を食べると気持ち悪くなる?)
ステラは一瞬意味がわからずそんな事を考えていた。
「ロム!貴族の方に対してそんな事を言ったらきつい罰が与えられると言ったでしょう!」
カンナが怒りながらロムに言った。
「あっ」
カンナは言った後にすぐまずいという表情になり言い顔が青ざめた。
「えっと、、その違うんです今のはそのつまり、、」
カンナは顔を青くしたまま混乱気味に言った。
「大丈夫よ、落ち着いて。別にあなた達が言ったことを私は告げ口なんてしないし罰を与えたりもしないわ。だから聞かせてくれない?」
ステラは優しくカンナへ言った。
ステラの言葉を聞きカンナはホッとした表情になった。
周りの子たちもホッとした表情を浮かべた。
「私から説明します」
メグが一度深呼吸して言った。
ステラはメグの言葉に頷いた。
「グレイス様は貴族令嬢にも関わらず慈愛活動を積極的に行われていることは街の人達でも有名です。もちろん孤児院へも頻繁に足を運んで下さいます。しかし、いつからかグレイス様が持ってきて下さるお菓子を食べると皆気分が悪くなる事が増えたのです」
メグが複雑な表情で言った。
「最初はたまたま体調が悪くなっただけだと思ってグレイス様の持ってきて下さるお菓子のせいだとは考えてもなかったです。しかし段々と気持ち悪くなる度合いが増してきたんです。それも子供達のほとんどが。カンナは特に酷く気持ち悪くなり嘔吐が止まらず危ない時もありました。ですが私達は孤児の身分で貴族の方のお菓子に対して意見する事など許される訳がないので私達皆でこの話は黙っておこうと決めたのです。前に街の大人たちが貴族の陰口などを言って罰せられたという話を聞いて余計に黙っておこうと思ったのです」
メグは苦渋の表情を浮かべて続けて言った。
他の子供達も渋い表情をしていた。
(心優しいヒロインのグレイスが?)
ステラは混乱気味にそんな事を考えていた。
「僕が花祭りの日に食べたクッキーもグレイス様が持ってきてくれるクッキーによく似てたんだよ」
ロムが言った。
「え?」
ステラは思わず声を漏らした。
そして、ステラの中で前から感じていた違和感がふと頭を過った。
「前に私がここでみんなと遊んだ時に汚れた手で私の洋服を触ったことをすごい勢いで謝ったでしょう?もしかしてだけど汚れた手で触って嫌がられた事があるの?」
ステラは息を呑み違和感が頭に過ぎりながら言った。
「、、はい。グレイス様が絵本を読んでくれている最中に泥だけになり遊んでいた小さい子たちが泥だらけままグレイス様に抱っこしてもらおうと近づいたのですがその時にグレイス様が泥だらけの子供達をまるで虫でも見るような目で睨みつけていたのです。その時の目が恐ろしくてそれ以降私達は汚れたままでグレイス様に近づかないように注意しているのです」
メグが表情を歪めて言った。
(前にここで私が見たグレイスのあの表情は見間違いじゃなかたって事じゃん。あの時変な違和感感じたけど違和感の正体はこれだったのかな。ていうかたかが泥だらけってだけで子供達にそんな目を向けるって慈愛活動してるとは思えないレベルじゃない?グレイスは何のために慈愛活動に力を入れてるの?グレイスってそんなキャラじゃないよね?誰にでも優しいキャラだよね?)
ステラは表情を歪めてそんな事を考えていた。
(でも何だろう。メグの話を聞いてるうちに段々と嫌な予感がしてきたんだよね)
ステラはメグの話を聞いて色々考えているうちに自然と自分の体が強張るのを感じながらそんな事を考えていた。
「正直なところ私も含めてここの子供達はグレイス様に対して怖いという気持ちを抱いています。街の大人たちは貴族令嬢なのに慈愛活動に積極的に取り組んでる素敵な方だと言う人が多いかもしれませんが実際慈愛活動といっても私達が知る限りでは子供と女性達に特に目をかけているという印象しかないのです。目をかけるといってもステラ様の様に子供達と汚れながら思い切り遊んだりするとかではなくいつもお菓子を配っているという印象しかないのです」
メグが複雑な表情で言った。
(子供達と女性、、それにお菓子か)
ステラはメグの話を聞いて更に嫌な予感が増しながらそんな事を考えていた。
「そういえば前にステラ様とラスター公爵様がここへ来られた時にユージャンもいたのですけどグレイス様と皇太子殿下がここへやってきた途端に急に逃げる様に帰って行ったのでステラ様達とは会うことはなかったのですがまさか花祭りでステラ様とユージャンが会っていたと聞いて驚きたした。ユージャンは母親思いのとても優しい子でした。知り合って半年程ですがここの皆とも仲良くしていたのでまた今度ステラ様にも紹介したいと思っていた矢先にこんな事になってしまったので、、。まだ7歳だったのに」
メグは涙を必死に堪らえながら言った。
「それでそのユージャンが逃げる様に帰っていく前にグレイス様に気づいたユージャンがとても震えていたんです。とても恐怖を感じている様に顔を強張らせながら。孤児院でユージャンとグレイス様が顔を合わした事などなかったのでどうしたんだろうと不思議に思ってたんですけどもしかしたらグレイス様が街で慈愛活動をしている際に会ったことがあるのかもしれませんね」
メグが言った。
(ユージャンとグレイスが顔見知りだったってこと?でも花祭りの日にそんな素振りなんてなかったと思うけどなぁ、、?!それに何度考えてもグレイスの持参するクッキーがおかしいしロムが花祭りの日に食べたクッキーがグレイスの持ってくるクッキーに似てるってのもかなり引っかかるんだよね。あっ、、)
ステラはそんな事を考えていると急にゾッとした表情を浮かべて自然と額から冷や汗が滲んだ。
その時ステラはメグの話を聞いた瞬間に今まで感じていた違和感と違和感が全て1つの線に繋がった感覚に陥ったのだった。
「、、メグ。話を聞かせてくれてありがとう。せっかく来たのに何なのだけど少し急用を思い出したから失礼するわね。またこちらから手紙を書いて連絡するからその時はユージャンのお墓を作ってあげましょう」
ステラはどうにか平然を保ちながら笑みを作り小声で言った。
「?はい。分かりました」
メグは??という表情を浮かべるも頷きながら言った。
そして、ステラとリサは急ぎ孤児院を出たのだった。
フラッ…
孤児院を出た途端にステラは頭を抱えてフラつき倒れそうになった。
「ステラ様!大丈夫ですか?!」
リサが咄嗟にステラの体を慌てて支えて言った。
「ありがとう。大丈夫よ、、頭の中違和感の線と線が繋がってその一本の線があまりにも恐ろしい線だったから少し驚いただけだから。私は大丈夫だから急いで邸へ戻りましょう。帰って一先ずお母様に話をしてからすぐにお父様達の元へ向かわないと」
ステラは冷や汗を流しながら言った。
そして、ステラとリサは馬車が停めてある場所まで歩き始めた。
(メグの話を聞いて今までの謎が一気に解けた気がするよ。解けたお陰で今でも鳥肌がおさまんないけどね)
ステラは表情を歪めてそんな事を考えていた。
「リサ、、。メグの話を聞いてどう思った?」
ステラが歩きながらリサを見て言った。
「、、恐らくステラ様が考えられている事と同じことを考えています」
リサは少し躊躇いもながら表情を歪めて言った。
「そう、、」
ステラは目を細めて言った。
(リサも同じことを思ったということはやっぱりそういう事なんだよね)
ステラは表情を歪めてそんな事を考えていた。
(今回の件、、ううん。あたしやメグが誘拐された件もグンダリルの件もユージャンの件すべての事件の主犯は、、グレイスだ)
ステラはグッと唇を噛み締めながらそんな事を考えていた。
(今思えばオンラブのストーリー展開が始まった時から多少のん?ってとこはあったよね。最初に皇后様のお茶会の時にグレイスがあたしを睨んでる様な気がしたのも気の所為じゃなかったってことだね)
ステラは更にそんな事を考えていた。
(それに街でルイルイとサティスが痛い目に遭ってる姿を見て見ぬふりしたのも他人のそら似なんかじゃなく正真正銘グレイスだったわけね)
ステラはその時の事を思い出しながらそんな事を考えていた。
(慈愛活動に励む心優しい貴族令嬢ですって?!ハッ!冗談じゃないわ。グレイスやってることは慈愛活動って単語をいいように使った犯罪だっつーの。メグの話を聞いてグレイスが何で子供と女性に特に目をかけてるかすぐピンときたわ。女性に目をかけたのは誘拐して女性達を売るためだったんだろうね。あの時の犯人の男達はルノア男爵家が雇った奴らだったってことだね。女の子たちにトラウマを負わせてしまうくらいあくどい事するなんて、、。子供達はグンダリルの実験台に使ったんでしょ?!本当に許せない。慈愛活動と評して何の罪もない子供たちまで巻き込んで危険な目に遭わせるなんて人間のすることじゃないよ)
ステラは拳を握りしめて表情を歪めてそんな事を考えていた。
(てことは、狩猟大変で熊とグンダリルを使ってあたしを殺そうとしたのはグレイスだってことでしょ?まさかアーノルドまで巻き込まれるのは予想外だっただろうけどね。そもそもグレイスがあたしを殺そうとする意味も分かんないから余計に腹立たしい。だってあたし別にアーノルドに好意も持つどころか興味すらないわけだしアーノルドとグレイスの仲を邪魔するどころかお好きにしてくれくらいにしか思ってないのにさ。あの時死んでたら二度とバスティンに会えなかったんだから)
ステラはそんな事を考えていた。
(グレイスがバスティンを侮辱するからたとえヒロインだろうか何だろうがいけ好かなかったけどまさか犯罪にまで手を染めてたとはね。オンラブの中でもこんな描写はなかったし何しろヒロインだからってだけでそんな事はまったく考えなかった。正直なとこシナリオ変えてバスティンを幸せにできればアーノルドもグレイスもストーリー内容が進もうと関係ないって思ってた。でも今はそういうわけにもいかない。花祭りでグンダリルの花の苗を国民に埋めさせて国を崩壊させようとまでしたんだからね)
ステラは更にそんな事を考えていた。
(それに花祭りではそれだけじゃなく恐らくユージャンを手にかけたのもグレイスだろうね。あの時ユージャンが不安そうにこっちを見た時に異変に気づいてあげてたらユージャンがあんな事になることもなかったはずだよね)
ステラは目に涙を浮かばせながらそんな事を考えていた。
「ユージャンが死んだのはわたしのせいだ。あの時あたしがユージャンを送り届けて事情を聞いていたらユージャンは死ぬことはなかったかもしれないのに、、。あんな小さな子に苦しく寂しい思いをさせたまま死なせてしまった」
ステラは更に目に涙をいっぱいに溜めて悔しそうに言った。
「ステラ様!あの子が亡くなったのはステラ様のせいではありません。すべてルノア男爵令嬢が悪いのです」
リサがそんなステラを見て慌てて言った。
「でも、ユージャンは凄く不安そうな顔で私達を見ていたの。きっとグレイスに何かされると感じていたからだわ」
ステラは更に悔しそうに言った。
「そうだとしても悪いのはすべてルノア男爵令嬢です。あの子の死が無駄にならない為にも一刻も早くルノア男爵令嬢の罪を報告して罰を受けさせましょう」
リサが真剣な表情で言った。
(リサの言う通りだね。ユージャンの為にもこの真実を公にしてグレイスに罪を償わせるべきだね。あたしが弱気になってたらだめだよね)
ステラはグッと涙を引っこめる様に真剣な表情でそんな事を考えていた。
「そうよね。今はくよくよしている場合じゃないわよね。今は私に出来る事をすべきよね」
ステラは頷きながら言った。
「ありがとうリサ。リサが一緒で良かったわ」
ステラは笑みを浮かべて言った。
「はい」
リサはホッとした笑みを浮かべて言った。
(私もステラ様の力になれる様に出来る事をやらなければならないわね)
リサはそんな事を考えていた。
そして、ステラとリサは馬車に乗ると急ぎバートン公爵邸へと向かった。
馬車は大急ぎで進みバートン公爵邸へと到着した。
「ただいま戻りました。お母様!」
ステラは公爵邸に到着るなり焦った様子で言った。
「ステラ!」
ステラが戻ったのに気づいたミシェルが慌てた様子でステラとリサの元へ走り寄ってきた。
「お母様ただいま戻りました。実は急ぎお伝えしたいことがあるのです。手短にお伝えしたらすぐにお父様とお兄様の元に向かおうと思います」
ステラは取り急ぎ言った。
「ステラ申し訳ないけれど今はあなたの話を聞いてる時間がないの」
ミシェルは少し焦りの混じる表情で言った。
「時間がないというのは?何かあったのですか?」
ステラが不思議そうに言った。
(お母様がこんな風に焦ってる姿なんて滅多にないから何かあったんだろうね。でも、今はグレイスの事も早く伝えなきゃいけないんだけどなぁ)
ステラはそんな事を考えていた。
「ステラ、、落ち着いて聞いてちょうだいね」
ミシェルは一呼吸してから真剣な表情で言った。
「??はい」
ステラは頷きながら言った。
「先程ダニーから緊急の連絡があったのだけれど、、」
ミシェルはとても言いづらそうな表情で言った。
「ラスター公爵がグンダリル事件の犯人として拘束されたそうなの、、」
ミシェルは苦渋の表情を浮かべて言葉を絞り出す様に言った。
「え?公爵様が犯人?拘束された、、?」
ステラは一瞬ミシェルが何を言ってるのかわからず呆然とした表情で呟いた。
(はぁ?バスティンがグンダリル事件の犯人?はぁ?意味がわからないんだけど?だって犯人はグレイスだよ?今だってそれを伝えに行こうと思ってたとこだよ?)
ステラは呆然としたままそんな事を考えていた。
そして…
フラッ…
ステラは呆然としたまま何かの糸が切れた様に意識が遠のきその場に倒れたのだった。
「ステラ!」
「ステラ様」
ミシェルとリサが倒れたステラを見て大慌てで名前を呼んだ。
(こんなとこで倒れてる場合じゃないよ。すぐにバスティンに会いに行かなきゃいけないのに頭がフラフラする、、バスティン、、)
ステラはミシェルとリサの声が遠のくのを感じつつそんな事を考えていた。
そしてステラはそのまま意識を飛ばしたのだった……
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ヤンデレ公爵令息の溺愛ストーカー日記♡転生令嬢の破滅回避生存日記☆(※不定期更新)
これが現実だというのなら誰か私の頬をつねって下さい!!
〜趣味がDIYのスーパー腐女子は転生生活を謳歌したい〜(※不定期更新)
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