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出会いもの

漫才。 ゲラゲラコンテスト4投稿作品です。

⇒佳作を受賞させていただきました。ありがとうございます。

二人「どーも、よろしくお願いします」


ボケ「出会いがない。出会いがないよ~」


ツッコミ「出会いがない。まあ、こういうご時世だからね、仕方ないよ。恋人どころか、友達作るのも難しい」


ボケ「…って思ってたんだけどさ、出会ったんだよね。俺」


ツッコミ「え、何、どうしたの?」


ボケ「看板持ちのバイトしてたんだけど」


ツッコミ「ああ、プラカードね」


ボケ「足が痛いから休憩所で休んでたら、同じバイトしてる子と知り合ってさ」


ツッコミ「へえ」


ボケ「夜、専門学校通いながら、スタイリスト目指してるいい子なんだよ。すっかり意気投合して、連絡先も交換しちゃって」


ツッコミ「いいじゃん」


ボケ「家に帰っても、足が痛いの我慢しながら、ずっと彼女のことを考えてたんだ」


ツッコミ「うんうん」


ボケ「そんな時、出会ったんだよ。コンドロイチンに」


ツッコミ「!?」


ボケ「ギリシャ語で軟骨はコンドロスって言うんだけど、おかげですっかり痛みも飛んで…」


ツッコミ「え?、いや、そういう出会い?、連絡先交換したその子とデートとかじゃないの?」


ボケ「ああ、そっち?、そっちもできたよ。ただ彼女、夜、学校だからさ、なかなか時間作れないみたいで、会えるのも朝早くなることが多いんだよね。俺、朝弱いじゃん」


ツッコミ「ああ、確かにお前、朝弱いよな」


ボケ「寝坊したらどうしようと思ってたんだけど、また出会ったんだよ。それがシジミ 50個分の」


ツッコミ「オルニチンだな!、シジミ、寝起きといえば」


ボケ「そうそう、おかげでデートにも遅れない」


ツッコミ「そういう話してねーよ。いいんだよ寝起きは、デートはどうなったんだよ?」


ボケ「うまくいったよ。もう何回かしてるし、今度の休みは温泉に泊まりに行く」


ツッコミ「なんだ、もう、そんな関係か」


ボケ「うん。ただ、俺もだんだん年なのかな。実はこっちの方が不安でさ」


自分の股を指さすボケ。


ツッコミ「うん?」


ボケ「朝起きれても、こっちは寝たまま、マグナムだったはずが、ちくわどころかコンニャクみたいに…」


ツッコミ「そうなのかよ」


落ち込んだフリをした後、元気になってツッコミに言い寄るボケ。


ボケ「だったんだけど!」


ツッコミ「出会ったんだな」


ボケ「そうそう」


ツッコミ「なんだ、マカか、スッポンか?」


ボケ「これが限られた女王バチしか食することができないという」


ツッコミ「ローヤルゼリーか、結構昔に流行ったな」


ボケ「それでもうバッチリよ」


ツッコミ「ならよかったよ、よろしくやってくれ。でもいいな、お前だけ、俺にも紹介しろよ」


ボケ「ああ、いいよ。お試しでも」


ツッコミ「お試し?、一回会ってみるってこと?、いいよ全然それで、どんな子?」


ボケ「うーん…すっきり、さっぱりしてる」


ツッコミ「スレンダーでサバサバした子なのかな」


ボケ「そして、おいしい」


ツッコミ「…青汁だな」


ボケ「なので、飲みやすい」


ツッコミ「だから、それ青汁じゃねーか」


ボケ「さっきから怒りっぽいな。便秘か、飲んだ方がいいぞ、難消化性…」


ツッコミ「デキストリン!!、なんで俺が便秘なんだよ!」


ボケ「疲れてるなら、世田谷育ちの」


ツッコミ「グルコサミン!」


ボケ「血圧高いのか?、いいのあるぞコエンザイム」


ツッコミ「Q 10 !」


ツッコミ、ボケに向き直る。


ツッコミ「お前、いい加減にしろよ。さっきからBSのCMみたいにポンポンポンポン、人と人との出会いの話をしてんだよ!、俺は」


ボケ「実は俺、看板持ちのバイト、サボりすぎてクビになっちゃってさ。今新しいバイトやってるんだ」


ツッコミ「なんだよ」


ボケ「健康食品の訪問販売」


ツッコミ「だと思った!、もういいよ。どうもありがとうございました」


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