夜と夜明け
私は今馬車の中にいる。目隠しをされててもわかる確実に近づいてくる「死」が
周りの声が頭に響く「当たり前だろ」「早く殺せ!」…
…あぁそんなに怒鳴らなくてもいいのに…もう少し経てば私は首をはねられて死ぬ。
目隠しがほどかれる、っ眩しい…誰かが処刑台で首をはねられる時は必ず快晴になるらしい。太陽にいる神が太陽の炎を絶やさぬように、その者が犯した罪の代償として、自らの宮殿の労働者として向かい入れるためだそうだ……
馬鹿馬鹿しい!そんな事はありえない教会が処刑日をその日になって決めているのだ!。何が「太陽神様は受け入れる準備が整ったそうです」だ!
太ったクソ豚どもが!なぜそんなことにわが国民は気付かない!
なぜ教会の言ったことを鵜呑みにする…なぜ自らの意思に従はない、なぜ大勢に紛れ込もうとする…
そんなことを思いながら階段を8段のぼり膝をつき前を向く
二人の白いローブでは隠し切れないほど丸々と太った聖職者、その横に並ぶわが国の貴族が目に入る
っ……!!なんとも無様だ!この王国を支える役目をになった者らがその豚のとなりに並び頭を垂れているとわ!。
「お静かに、神は罪を犯した者も平等に愛します、我々が聞くことのできる最後の女王陛下の御言葉です」
静まり返る広場…あぁなんと心地よい、息を大きく吸い込む
「我が名はクーシャ。ここクードリアル王国の24代目の女王である。
よく聴け我が王国民。我は今そなた等に問う。神がいるのか、いないのか。そなた等に今日という日を本当に自らの意思で生き抜いているという自覚はあるのかどうかを」
「うるせぇ!!とっとと死んでしまえ」「死ね!異教徒!」「早く殺せ!!」…
大声をあげる者、石を投げる者、手を握り神に祈りをする者、
そして…っ
あぁ我が王国はまだ完全には滅んでないようだ。下を向くな少年、私を見ろ、我が王家の血が途絶えようと、一人だけでもその心のわだかまりを抱いているのならば未来はまだある!
名も知らぬ少年よ、その幼き心にあるわだかまりを追及しろ!
「処刑を執行せよ!!」
少年、悩め!己の意思を貫け!我が同胞そして私はそなたを見守っている!
さらばだ、我が愛すべきおうk




