働き者のサンタさん
掲載日:2019/12/24
私の住んでいる街はまだ雪が積もることは愚か、降る気配もない。
いつ頃だっただろうか、毎年恒例だったあの贈り物システムの夢も覚めていた。
今日は世間にとって特別な日である。
独り身の私は自分へのプレゼントにとゲームソフトを買いに向かう。
あぁそうですよ。何が悲しくてカップルだらけの街を歩いて一人で自分へのプレゼントを買いに行くんだか、、
向かったのは近くの大型家電量販店。
さすがと言わんばかりの人の多さである。
着くやいなや私は目的のゲームソフトが売ってある地下一階へと向かう。
地下の雰囲気は外とは一変、会社帰りと思われるサラリーマンで溢れていた。
彼らはみな自分達が遊ぶ為ではないと思われるような玩具やぬいぐるみを持ってレジへ並んでいた。
あぁ、そうか。
残念ながら白髭を生やしているわけでも赤い服を着ているわけでもなかったが、サンタさんは存在していたのだ。
私はどうやら感動していたらしく、レジの光景をみて立ち竦んでいた。
私にもいつかサンタさんになる日がくるのだろうか、、。
そんなことを考えながら、思わず口を開く。
「今日もお疲れ様です。働き者のサンタさん。」




