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 エレベーターはとても広かった。ダブルベッドを四つくらいは並べられそうな楕円だ。

 そんな広いエレベーターを、絵堂とローレルは占拠する。案内や見張りすらつかなかったので、本当に二人だけだった。

「これから王のところに拘引されるのか?」

「拘引? するわけないでしょ。自主的に歩いてよ。子供じゃないんだから」

「王って、どんなやつだ?」

「一言で表すなら、馬鹿」

「なんだ。少し安心した」

「緊張していたの?」

「殴って解決するなら楽なんだけどな」

 エレベーターは音がなく、揺れもまるで無かった。まるで箱に閉じ込められたかのような感覚があった。しかしそれもすぐに終わる。窓が広がったのだ。

 エレベーターの窓が外を映す。外と言うか地下だ。地下の街が窓に広がった。

 見晴らしがいいかと問われると言葉に詰まるところだ。閉塞感は解消された。建物が非常に高くまで積み重なっている。ビルの上にビルが建っているような異物感があった。階段や道もアリの巣のように伸びているようだ。地図があっても、間違いなく道に迷う。

 ついにエレベーターが止まる。ようやく到着したわけだ。絵堂が知っているエレベーターと特に変わったところはなかった。

 絵堂は窓から周囲を見る。エレベーターが着いたのは、とても天井が高くステーンドグラスの屋根が光る建物だった。

 正面にはなにかの機械。人の形をしていて、頭を下げている。自動人形というやつだろうか。不自然に硬そうな白い服を着ている。

「こいつはなんだ?」

「オートマタドール。機械人形だね。この国の労働力であり軍事力であり、他にもいろいろ」

 エレベーターの扉が開く。

「おかえりなさいませ。ローレ――」

「案内は不要です。自分で行くので」

「かしこまりました」

 ローレルにあしらわれたオートマタドールは一歩さがり、そこからほとんど動かなくなった。

「それで、城まで直行か?」

「他に用事があるの?」

「あったらローレルに付き合ってない」

「守ってくれるんじゃないの?」

「約束は助けてやるだ。守るとしても、ここまでだな。ここは安全っぽい」

 実に見惚れる場所だった。絵堂が知っている街よりもずっと技術が発展している。音も揺れもない長距離エレベーターにも驚いたが、そんなのは序の口だ。

 街中を歩いていると実物と見分けがつかない立体映像に、自然な動きのオートマタドール、捨てられたゴミが自動で清掃される光景も見た。

 まるで一つの巨大な建物に、無数の通路と、無数の部屋があるようだった。ここが地下にあると思い出せば、その感覚は間違っていないと頷ける。

 そんな街でも、生きているのが人間なのは変わりないらしい。

「スリだ!」

 叫び声がスタートの合図だったかのように、正面から基盤のような物を持った青年が顔を出した。

 その青年は無理のない程度に走っていて、額に汗をかいている。それでも爽やかな雰囲気があり、人気者の素質を感じさせる。有り体に言えば、イケメンだった。

「いい剣を持ってるじゃないか。頂くぜ」

 絵堂の腰を見て言っていた。

 絵堂は聖剣をベルトに差している。鞘もついているのでそこそこの重さがある。どうやらスリはそれを狙っているようだ。

 青年は間違いなくスリの天才だった。一瞬で絵堂の懐に潜り込むと、柄に指をかけて加速をしながら抜き去る。まさに神業だった。

 スリは聖剣を手にする。重量がある剣を持っても体制が綺麗なのは、肉体が鍛え抜かれている証だ。

 バカがバカをやっていると、内心スリを馬鹿にしていた絵堂は、まんまとやられたわけだ。

 正直なところ、聖剣を取り戻すのは気が乗らない。聖剣に意味を見い出せないのだ。重りにしか思えない。

 しかし放置しておくと、所在がわからなくなり取り戻すのが手間がかかる。

 ローレルとジエンドを倒すと約束をしてしまった以上、無視はできないか。とりあえずスリの行方を目で追った。

「へっ、ちょろっぶ――」

 スリの少年がずっこける。何もないところで、顔から盛大に行った。

 勢いがあったので、何度も転がった。聖剣と基盤のような物は投げ出され、道端に転がる。

 酷い転げ方だった。ここに居合わせた全員が『絶対に痛いやつ』と同情をしただろう。

 スリの青年は立ち上がらない。恥ずかしいのか、痛みが強すぎるのか。

 あまりにも動きが無いものだから、居合わせた男性が確かめようと、青年に近づいた。

「死んでる」

 あまりに突然だったから、笑ってしまいそうになった。

 青年の顔は最高の笑みで固まっていた。どうやら青年は聖剣に認められず、命を吸われたようだ。

 こんな形で聖剣の力を見られるとは思っていなかった。疑っていたわけじゃないが、ローレルの言う通り、この剣は認めない主を殺す。

 気をつけなければいけない。この剣がここまで簡単に人を殺すとは思わなかった。

 絵堂は剣を拾い、鞘に収める。死人が出ても楽しいことはない。以後、誰にも触れさせないようにしなければ。

「その剣は特別なものだから。もう盗られないように気をつけて」

「不注意だった」

 話の趣旨はずれるが、ローレルが昔話を聞かせてくれた。

 その昔、聖剣を使った自害が流行ったらしい。勇者を急ぎ見つける必要があって、そのために聖剣が王城で誰でも触れられる状態にあったそうだ。審査もなしで、希望をすればすぐに触れられる。

 人生に嫌気がさした人たちは集ったそうだ。多くの人が骸に姿を変えたらしい。

 死人を出すのが目的ではなかった。目的は勇者を見つけること。それを達成したら表に出しておく必要はなくなる。

 ある人が聖剣に認められた。その人は三代前の勇者だとか。自殺に来たところ聖剣に認められ、世界を守る使命に縛られた。

 その人は、『なぜ嫌気が差したこの世界を守らねばならない』と嘆いたそうだ。大金を握らせたら、笑顔で簡単に首を縦に振ったそうだが。

 こうして聖剣を使った自害は止んだ。しかしそれまでに墓石は五桁単位で増えたそうだ。

「だから基本的には勇者の血筋を持った人しか聖剣には触れちゃいけないの。簡単に人を殺しすぎるから。まあ勇者の血筋でも、四割くらいは認められないんだけど。人混みでは注意して。触らせてしまいました、じゃ済まないから」

 もういっそのこと、抜身で持ち歩いた方が安全じゃないだろうか。刃を丸出しにしておけば、誰でも距離を取ろうとする。

 スリの件は他に任せて、絵堂とローレルは王城へ急いだ。城はエレベーターと同じ区画にある。近くはなかったが、遠くもなかった。

 城は縦に長い。城と言うよりも、塔がより正確かもしれない。周囲の骨ばった建物の中心にあっても違和感がない。かつ、目立っていた。高いだけなのだが。

 頑丈そうな柵に囲われて、その柵を囲むように警備のオートマタドールが等間隔で並んでいた。手には銃を持っている。

 門番もオートマタドールだ。ローレルが近づき話をする。オートマタドールの瞬きを忘れた不気味な目が絵堂を一瞬捕らえた。

 その一瞬でお話が終わる。顔を確認して、それで終わりだった。絵堂はローレルに誘われて城へと入った。

 初めての場所。初めての経験。絵堂は雨に濡れた子犬、まではいかないが、変に警戒して動けなかった。アホみたいに高いくり抜かれた天井。靴底を挟んでもわかる、絨毯の柔らかな質感。艶のある精巧な像に、使用人の存在。時代を忘れさせるクラシカルなメイド服。全長三メートルはありそうな魔物の剥製。

 今まで安月給しか経験してこなかった絵堂にとって、初めてが溢れていた。人の目を無視できるなら、子どものようにはしゃいだかもしれない。いいや、子どもが引くくらいはしゃいだだろう。

「お待ちしておりました」

 訓練をしないと難しい完璧な会釈をする彼に案内されて、絵堂は客間にやってきた。

「準備が整うまで、こちらでお待ち下さい」

 ということだ。

 絵堂は客間で一人になった。ローレルはまた別だ。獣との戦いで出来た傷があったようで、その治療を優先している。

 客間はインテリハイツの一室よりも広かった。この部屋をゴミで埋め尽くそうとしたら、三ヶ月はかかりそうだ。

 そんな部屋には、丸いテーブルと二つの椅子、暖かな明かりと窓、床に天井それと壁くらいしかない。広さの割に物は非常に少なかった。

 目立つのは、テーブルに置かれた菓子くらい。待てと言われても、何をして待てばいいのかわからない部屋だった。綺麗以外に秀でているところがない。

 仕方がないので、菓子を頬張ることにした。小洒落た椅子に腰掛けて、窓をから外を見ろ押しつつ、白い塊を口に突っ込んだ。

 ……新しい言葉を作るべきだ。これを美味しいと表現するのは不敬にあたる。口に含んだ瞬間萎んで、内側に隠れていた菓子の魅力が溢れてきた。

 どんな味だったか。あまりにも衝撃的すぎて、記憶に残っていないのだ。唯一覚えているのは、口の中に脳ができたかのように直接的に、欲求を刺激してきた。つまりは、とんでもなく美味しかったのだ。ローレルによると料理は不味いそうだが、菓子は最高だった。

 窓の外に人を見つけた。遠目からでも確信できる美しさを持った女性だった。

 緑っぽいカーディガンを羽織り、足首まであるスカートで肌を隠している。髪は黒のセミディで、左こめかみ辺りだけ茶色い線が下りていた。その部分だけ茶髪になっているのだろう。その人が、田舎者みたいに視界を散漫させていた。

 絵堂がそのセミディの女性を見続けた理由は、ある男二人にあるのだろう。二人の男が、セミディの女性に近づいている。見た目からも明らかにガラの悪い男だ。何の目的で近づいているのか、察するまでもない。あいつらは猿だ。

 男二人がセミディの女性に声をかけた瞬間に、絵堂のいる客間の扉が叩かれ、開いた。

「お待たせいたしました。準備が整いましたので、ご案内いたします」

 外が気になるところだが、まあいいか。絵堂は気立てのいい使用人さんに誘われて、客間を後にする。

 扉を閉める音に重なって、小さな爆発音が聞こえた。


 玉座の間はより高層にあった。馬鹿と煙は高いところが好きと言うが、さてここの王様は馬鹿なのか、それとも煙なのか。

 どうやら煙ではないようだ。実体がある。目の前に現れた過剰装飾の男が王であるならば。ローレルはバカだと言っていたな。

 そのローレルも隣りにいる。確認しようと思えば尋ねられたが、場の雰囲気的に私語は憚られた。

「王様の御成!」

 技術発達している国とは思えないセリフと聞きつつ、絵堂は立ち尽くす。

 玉座の間には、絵堂とローレル以外にも多くの人がいた。王の家臣だろう。その家臣たちが限界まで頭を下げている中、絵堂は鼻くそをほじるくらいの気持ちだった。

「ほら、頭を下げるの」

 一緒に案内されて、今は隣にいるローレルの肘鉄を食らって、ようやく頭だけで会釈をした。

「形式はいい。時間を惜しもう」

 そう言いつつ、王は玉座に深く腰を落とす。

「まずは、ローレルだったか。勇者のチームが壊滅したのは事実か?」

「はい。このエドゥがいなければ、私もここには居なかったでしょう」

 ローレルに背中を押される。前で出ろと言っているのだろう。ローレルの手には徐々に力が加わっていく。それでも絵堂は頑なに動かなかった。

「そうか。エドゥ、まずは優秀な人材を救ってくれたことを感謝する」

「絵堂です」

「わかった。エドゥよ。聖剣に認められているという話は事実のようだな」

 絵堂の腰を見つめつつ、王は姿勢を崩し前のめりになった。

「その聖剣は好き嫌いが顕著なのは知っているか? 認められるだけでも万に一つの確立だ。本題といこう。勇者にならないか?」

 王の提案は予想の範疇から漏れなかった。呆れたようにため息をして、面倒だなと思ってから、ローレルとの約束を思い出す。

「ジエンドだっけ? を倒すって話か?」

「やってくれるか?」

 嬉しそうな王に、絵堂は待ったをかける。その行為に周りの家臣が音を立てたが、王は気にしていないようで、絵堂はそのまま続けた。

「いくら出る?」

「何だって?」

「金銭の話だよ。勇者は月給いくらだ?」

「ジエンドの討伐ともなれば大仕事。成功報酬で莫大な額をこの私が約束しよう。我が家の資産の三パーセントが相場か」

「期待できそうだけど、パーセントじゃわからない。具体的な金額は?」

「端数を落として、三十万ルゥ」

 ルゥとはなんだ。絵堂はそもそも、この国の通貨を知らなかった。幸いにも絵堂以外は全員知っているはずだ。隣にいるローレルなら訊きやすい。

「この国の平均年収ってどれくらい?」

「六万バツスだったと思うけど」

「わざとか? ルゥに直すと?」

「百ルゥくらいだったかな?」

 それなら十分すぎる。顔に力を入れ、ニヤケないようにする。

「ローレルとの約束だしな。ジエンドは倒す。王様よ、今言った三十万ルゥは忘れるなよ」

「期待しているぞ。そうだ。ローレルという優秀な魔法使いを救ってくれたのだったな。その褒美を取らせよう。あれを」

 王に従い、数名の家臣が何かを持ってくる。その動きは素早く、まるで床を滑っているかのようだった。見方によっては、逃げているようにも見えるかもしれない。不思議とその家臣の目には、哀れみがあった。

 さて、何が出てくるのかな? 絵堂は内心に期待を溜めた。素晴らしい菓子や、金銭だったら喜ぶ。

 実際に目の前に出てきても、それが何かすぐには理解できなかった。そのブツを理解した瞬間凍りつく。

「私の自叙伝、全三十二巻だ」

 王の顔には自信が現れている。羨ましく思うほどに曇りない顔だ。王はこの褒美を素晴らしいものだと確信していた。

 王の自叙伝と考えれば、多少の興味が出てきそうなものだ。一般とは違う経験や考え方が溢れているのだろうと。

 しかしこれは違う。これは、高級店の箱に入れられた腐肉だ。本能のように理解できる。辞書よりも厚い三十二冊の中に、一行たりとも実りになる言葉はない。確信できる。この自叙伝は、数多ある本の中で最も下らない三十二冊だ。ワースト三十二がここに揃っている。

「三十三巻も書き上がり次第、届けさせよう」

 いらない。

「さあ、遠慮なく持っていくがいい」

 隣ではローレルが顔を歪めている。鼻を摘んでいない辺り、かなりの我慢をしているようだ。王の前でその顔自体が不敬だが、責める気にはなれない。

 ローレルは横目を絵堂に向けると、小刻みに首を横に振った。

 絵堂もそれには同意だった。こんなもの持ち帰りたくない。粗大ごみじゃないが、処分するのに莫大な対価が必要になりそうな代物だ。どんなに金銭的余裕がなくても必要ない。タダでも高い。

 ゴミの臭いがするものをこれ以上、近くに置きたくなかった。絵堂は覚悟を決めて言葉にする。

「ローレルを助けた対価か。それなら一冊で十分だ。三十一冊は返す。これで釣り合いが取れる」

「なるほど。確かに」

 王は大きく頷いた。隣でローレルが「私はゴミ未満か」と不貞腐れているが、三十一冊をここで捨てられると考えれば些細な問題だ。

「しかし、良いのか? 私の自叙伝は旅に必要不可欠だろう」

 一体どんな思考を辿ればそんな考えに行き着くのだろう。

「俺にはこれがある」

 聖剣をカチャリと鳴らした。周りから感嘆の声が上がる。

 そういえば、自叙伝を運んだ家臣も顔を歪めていた。もしかしたら王の自叙伝がゴミ未満なのは共通認識なのかもしれない。だとすると、さっきのあの目は同情の眼差しか。

「それでは代用ができない。私の自叙伝は唯一無二だ」

「いいや、必要ない」

「これがあるだけで、全てうまくいくぞ」

「俺を舐めるな」

 王に威嚇をする。それ以上は喋るなと睨みつけた。

「そうか。必要になったらいつでも言ってくれ。三冊ずつ用意はしておく」

「俺は強いんで、この聖剣だけでやり遂げてみせますよ」

「頼もしい限りだ。とはいえ、仲間は集めていくといい。人数がいれば、それだけ出来ることが増える」

「お気遣いどうも。それじゃあ、そろそろ行くよ。ジエンドを待たせても悪いんでね」

「頑張ってくれ賜え」

 話が終わると、絵堂は誰よりも早く動く。もはや作法なんて小さな問題だ。もらった自叙伝の一巻だけを持って、王が立ち上がるよりも早く玉座の間から出た。ローレルは会釈をすると、早足で絵堂を追った。

 二人は玉座の間を出てすぐのところで合流する。絵堂が窓を開けて、自叙伝の一巻を投げ捨てているところだった。

「これで正式な勇者だね」

 かつてのチームメンバーを忘れたのか、ローレルの笑顔は満開だった。誰よりもこの件を喜んでいるのは彼女だろう。

「構いやしないさ。ジエンドを倒すと決めたのは、ローレルとの約束だ。ついでに大金ももらえるようになったのは、ありがたい限りだが。しかし、なんだあの自叙伝は?」

 山の天気でも、今のローレルの表情ほど変わりはしないだろう。小動物でも愛でているような顔から、同じ食事が一週間続けて出てきたような顔に変わった。

「自叙伝だよ。この世で最も無意味なもの。もしくは毒。あれを読ませれば、ジエンドですら優しくなると言われているくらい。聞いた話だけど、あの自叙伝を印刷した会社の社員は全員、自分たちの無意味過ぎる行為に絶望して精神崩壊を起こしたと言われているくらいには。その社員が養っていた家族も、自分たちの生活費がどこから湧いてくるのかを考えて狂ったって聞いた。だから今はオートマタドールが印刷をしているんじゃなかったかな? 彼らならあまり病まないからって」

「それはまた」

「他には、生まれてすぐの赤ん坊に自叙伝を読み聞かせたら、生後三十分で言葉を覚えた話がある。その子が初めて喋った言葉は、もうやめて。ちなみにその読み聞かせた人は、もうこの世にいないわ。噂話には尾ひれに背びれに、おまけがついてくるものだから、どこまで本当かわからないけど」

 誇張ばかりなのだろうが、あの自叙伝、全三十二巻を前にした身としては、切り捨てられる話でもない。それほどに臭かった。おそらく、あの自叙伝の劣悪さは比喩に使えないだろう。なぜなら、あれに匹敵するほど下等な物はこの世には存在しないからだ。世界を知っているわけではないが断言できる。

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