表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

3話 変化

「…んっ………」

ここは夢か?…なんだかふわふわする。ふわふわした感覚の中、体を起こして辺りを見渡してみた。

見覚えのない天井、白い壁、白い扉。まるで銀世界にいるようだ。


…だんだんと意識がはっきりしてきた。

「病院か…俺生きてるのか、よかった。」

ひとまず生きているであろうことに安心した。だがいろいろと不思議なことに気が付いてきた。

まず、なんで病院にいるのだろうか。家の鍵はちゃんと閉めていたはずだ。

それに上京して一人暮らしだったから友達もこっちにはいないし人が来るはずもない。

…まぁいい。とりあえず助けてくれた人がいて、俺は助かった。後でお礼すればいいじゃないか。

それよりも今は俺自身の体のことだ。1つは髪が長いこと。もう一つは肌が白いこと。

どれくらい眠っていたのだろうか。とりあえず医者か看護師さんに聞いてみよう。

会社にも連絡しないといけないからな。うんうん、社畜社畜!


そう思い立ってベッドから降りようとしたときに違和感を感じた。

「あれ?足元が見づらいな。医者に相談してみよう。」

そう少し声に出したとき、声も高く感じた。まるで女の子みたいな声に聞こえた。

だが聞こえてないことにした。聞こえてないと思いたかったので聞こえてないことにした。


そんなこんなでベッドから立ち上がり、一歩踏み出したとき転びそうなった。

「おわっ!…とっ!!」

転ぶのは回避したが、体制を崩していたためそのままドアに激突した。

「いっててて……」

頭を打ったドアの前でぺたんと座り込み、頭をさすっていると、激突したドアがスッと開き2人の看護師さんが目に入った。

「あっ…あのお医「あっ!起きたんですね!!!!よかった!!!!先生~~~!!!」」

一人は俺を見たと同時に嵐のようにどこかに行ってしまった。

「あぁ…どっか行っちゃったよ…」

そう思っているともう一人の看護師さんが

「とりあえずベッドに座って待ちましょう。体調も万全ではないでしょうし、その体にまだ慣れてないでしょうから。あと、さっき頭を打ったところ見せてください。」

…なにか意味深なことを言われた気がするが素直に「はい」とだけ言い、待つことにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ