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キョウダイのモノガタリ  作者: ふぃー
1/1

chapter 0 ~伏見キョウダイの紹介~


長女 伏見 鏡花16歳 高校1年生。


容姿端麗、成績優秀、Vector(固有スキル)も汎用性に優れ、個人の戦闘能力も高い。


自分が言うのもなんだが、生まれながらに恵まれた才を持っていると思う。


そのうえ、性格も明るく礼儀正しく、周りからの信頼も厚い。


だが、意外にも男子から告白されたことが1,2回しかないらしい。


疑問に思い『なんで鏡はこんなにかわいいのに告白されないんだろうな』と尋ねたことがある。


鏡花は、んーっと人差し指を顎につけ3秒ほど思案したのち


『お兄ちゃんしか見ていないからじゃないかな?』と屈託のない笑顔で言う。


さすが我が妹、あどけない表情がたまらなくかわいい。


その後、友人(男)から聞いた話だが、鏡花は完璧すぎて高嶺の花過ぎるのもあるが、鏡花は凛花しかみてないから告白しても断られるのが目に見えているらしい。


鏡花の言った通りだ。


そんな伏見 鏡花に好意を寄せられている



長男 伏見 凛花16歳 高校1年生。


容姿普通、成績中の中、Vector(固有スキル)なし、個人の戦闘力は低い。


自分が言うのもなんだが、生まれながらに恵まれた才を持っていない思う。


そのせいか才能のある妹たちとよく比べられる。


一番多いのは


『鏡花ちゃんと聖花ちゃんは優秀なのに何で兄のお前は何の才能もないの?』


悪気はないのはわかるし実際のところ事実なので別に怒りはしない。


だが鏡花は


『お兄ちゃんは才能ある!本気を出したら私よりはるかに強い!かっこいい!』

興奮気味に褒めちぎってくれる。最後のかっこいいはよくわからないが。


一方、一番下の妹、聖花は

『才能ないし弱いので生まれる前から出直してきて』


即答

常日頃思っているかの如く淡々と言い放ち、俺の心を抉ってくる。。。


そんな兄の小さなガラスのハートを平気で壊してくる


末っ子 伏見 聖花16歳 高校1年生。


兄、姉の黒髪とは違い白髪で肌も透き通っており、身長も低く華奢な体躯。


ハグすると壊れてしまいそうだ。


ちなみに鏡花にベタ惚れしており私に触れていいのは鏡姉ぇとお母様だけと豪語している

とある事情で、12年間離れ離れになった伏見 聖花が我が家に再び帰ってきて間もないころ、女の子は頭ぽんぽんに弱いという情報をネットから仕入れたオレは、少しでも離れてた時間を埋めようと自宅の居間でわんにゃん動物大集合!というテレビ番組を体操座りをして観ていた聖花にネットの情報は本当なのか試してみたことがあった。


「そのテレビ面白いか?」(頭ぽんぽん)


その瞬間、聖花はビクっ!と体を強張らせ俺のほうを振り向き、さすがに怒られるかと思ったがオレの予想を裏切り、大泣きされた。


なぜ頭を軽くぽんぽんしただけで泣かれるのか、いや、それよりもまず泣き止ませるためにどうすればいいのか、聖花の予想外の反応でオレはパニックに陥ったその瞬間


『ただいまー』


玄関から鏡花の声が聞こえた。


タイミング悪く買い物に出ていた父、母、鏡花が帰ってきたらしい。


これはまずい。


『今日はね~卵が安かったからオムライス!お兄ちゃんもせーちゃんも好きでしょオムライス♪』


ニコニコしながらドアを開け、居間に入ってきた鏡花だが、聖花の泣いている姿を見た瞬間買い物袋を落とした。


あ、卵…


『せーちゃん!?お兄ちゃん!せーちゃんなんで泣いてるの?セーちゃんを泣かせたのお兄ちゃんなの?!』


鏡花は座り込んで泣きじゃくっている聖花に駆け寄り、頭を撫でてあやしている。


急に泣かれ、さらに鏡花から言及され、さらにおろおろしてたオレに


『まぁ待て娘よ、息子の言い分も聞こうじゃないか、もしかしたら釈明の余地があるかもしれん。』


そう言いながら父、続いて母が買い物袋を持ちながら居間に入ってきた。


父さん…生まれて初めて父さんが父さんでよかったって心から思ってるよ…


ことの顛末を話そうとした瞬間泣き止み始めた聖花が口を開き


「凛兄ぃに身体触られた…」


「「「よし、死刑だ」」」


父、母、鏡花は口をそろえて言った。


え、オレまだ何も言ってないんだけど。


『凛花…弁解の余地はもうお前にはない。お前いくらモテないからって実の妹に手を出す奴があるか…父さんは悲しいよ』


父さん…生まれて初めて父さんが父さんじゃないほうがよかったって心から思ってるよ…


『お兄ちゃん…私だったらいつでも触ってくれてもいいのに…なんでせーちゃんなの…嫌がる女の子を無理やり触るのが趣味なの…?」


そんな趣味はない。あと何気に自分なら受け入れるアピールをするな。


『死♡』


ぇ…


最後、母さんの微笑みながら言った一言を聞いてオレは気絶した。


目を覚ましたオレは鏡花の協力のもと、再び聖花に会い、土下座して必死に謝りまくった。


土下座してるオレの前に立っている聖花は足をオレの頭を踏みこれで許すけど次はない…と言われた。


それ以来オレに対する扱いが若干酷くなったのであった。


昔の鏡花よりかはマシか。。。



次回 chapter 1

入学試験準備



ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

次回 chapter1 入学試験準備 もよろしくお願いいたします。

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