5 オーク肉専門納入パーティー
「さて!20分経ったし、十分に空気が入ったはずだから、集落に入っていってみようか!」
「うん!今日は豪勢に、オーク肉を一杯食べれるわね!」
ん?
嬉しそうだね。
あぁ…
この世界では、モンスターは食材だったね。
特にオークは手強いし、旨いから高級食材なんだよな。
こっちに来て、結構経つから、味は知ってる。
仕事は人並み以上にこなしてるからね。
「確かに、食べる分には一杯食べていいよ。でも、悪いけど、普通に売ってるオーク肉に比べると不味いかもね」
「え?なんで?」
オーク肉を納品する専門家がいるからね。
「僕も詳しくはないんだけど、血抜きの問題だよ」
「血抜きって?倒した後にやるわよね。今からするけどダメなの?」
残念ながら、遅すぎるからね。
僕の倒しかた的にどうしようもないんだけど…
「血抜きって、心臓が動いてる時にするのが一番良いんだよ」
「つまり、生きてる時に首をはねる方法とかのこと?」
おぉう。
グロいです。
間違ってはいないけどね。
もう少し表現を選んで貰えないかな…
「そうだよ。オークの場合は、相当やる人との力量差が無いと無理だけどね。うちの町にはそういうパーティーがいるでしょ?」
「そっか…カラバル愚連隊が、コンスタントに狩ってるものね」
結構有名なパーティーだからね。
オーク狩りでは。
「そういうこと。多分、1頭ずつ誘き出してから、隊長さんの大剣で、首を落としてるんじゃないかなぁ」
「そっか…私たちが食べてるのは、大抵カラバルから仕入れた肉屋の肉だものね」
そうだね。
たまに違う人が納品した肉が、結構安く売ってるから、違いは明白。
「上手な商売だよね。品質を保って、納品数を抑えて、定期的に大きな利益を得られるからさ」
「でも…モンスターを飼っておくことも出来ないから、蚕登が倒しちゃっても仕方ないわよね?」
オークは家畜じゃなくて、冒険者ギルドが褒賞金をだして、排除したいモンスターだからね。
出来れば狩り尽くしたい位の話だね。
「まぁ、カラバルの人達には、次の獲物を探して貰うしかないね」
「良いのよ!私としては、近くからオークの脅威が無くなって清々してるんだもの!」
殲滅出来る時にしておくべきものだと思う。
「ははっ、そうだね。こいつ等がいると被害者も増えるし、動物も減るからね。因みに、今から回収しに行くオークは、窒息死してから空気の入れ換えに20分かかってるからね。どうしても味が劣るんだよ」
「それは一大事じゃない!蚕登の異次元収納は、時間も止まるんでしょ?まずは詰め込めるだけオークを収納しちゃいましょうよ!」
美味しく食べられるものは、美味しく食べるべきだからね。
「そうだね。一気に収納して、まとめて血抜きをした方が、効率アップも品質劣化防止も望めそうだね!」
「そうと決まれば、偵察の時に、オークの居た場所に案内するわね!着いてきて!」
夜明け前の一番活動が鈍る時間を選んで、二酸化炭素を送り込んだから、多分その場所で事切れてるはずだ。
そこを回れれば、効率良く回収できるね。
「さすがシーフだね!ありがとう!」
「ん?これは…不味いわね。超特急で行くわよ!」
なにか来た?
楽しんで貰えると嬉しいです。
次回も1時間後の本日12時です。