第2話 魔術の基礎と新米魔術師のがんばり
まず、家に入れたのはいいのですが、と目を輝かせるヴェリタに目を向ける。
「さて、まず何をしましょうか」
とサクリエはつぶやく。
「何でもいいですよまずは攻撃魔術ですか?それとも回復魔術ですか?どっちでも私がんばっちゃいますよ」
子どもの用に無邪気にヴェリタは話してくる。
はぁ、サクリエは少しため息をついてから喋りだす。
「何で、私が一週間も用意したと思ってるんですか、そんなに簡単に出来るものじゃないんです、まずは魔術について学んでもらいます。」
今まで目を輝かせていたヴェリタは、学ぶという言葉を聞いて少ししょんぼりした風に「はい」と返事した。
「よろしい」、とサクリエは魔術について話し出す。
「まず、魔術はそれぞれ無・闇・光・火・風・水・土の7属性に分かれます、それぞれ属性は無を除いてそれぞれ不利と有利があります、闇は光に弱く闇は光に弱いと闇と光は対にあり、火は水に、水は土に、土は風に、風は火にそれぞれ弱くなっています。」
するとヴェリタが「はい」っと手を上げる、サクリエは「どうぞ」というと話始めた
「それぞれの不利有利がわかったけどそんなの全部使えればいいだけじゃないの?」
するとサクリエは待ってましたといわんばかりに水晶玉を取り出したヴェリタは首をかしげるそんなことはお構いなしにサクリエは話し始める。
「そう、そこですそれだったらすべての魔術を使うことが出来れば、どんなモンスターにだって結果的には勝てます、ですが魔術に有利、不利があるように私たちにだってあります、私たちには元から持っている潜在属性というものが有りこれこそ、その潜在属性を調べることができるものなのです、ですが潜在属性というのを調べても全部別に使えるんじゃないかと思ったでしょうですが、そうはいきません潜在属性に不利な魔法はほとんどといっていいほど使えません、ちなみに私の潜在属性は水です、ですので風の魔術は全然使えません、潜在属性に関してはそれぞれ闇なら黒、光なら黄色、火なら赤、水なら青、土なら茶色、風なら緑にそれぞれ光ります、この水晶はそんな力がひめられているんです、すごいでしょう。」
と得意げに話しているそんないつもは見ないサクリエの表情にヴェリタは思わず笑ってしまう。
「なにがおかしいんですか」
サクリエは我に返りすこし顔を赤らめながら怒る。
「だって、そんな風に無邪気に話しているサクリエって見たことなかったから」
「そ、そんなことはいいんです、それよりもこの水晶です、使い方は水晶に手をかざして目を閉じて念じじるとわかります、ですが何でわかるかはわかりませんなので聞かないでください」
「何でヴェリタそんなに説明口調なの別に何でそんな風になるのかなんて聞かないよ、でもさっき無に関してのこと聞いてないよ、無はどんな色に光るの?」
「無はアナライズなどといった誰でも使えるものなので、水晶がその光になることはないですし無に有利不利はとくにはありません、情報や補助といったものなので誰でも使えないと平等じゃないでしょう?」
「それもそうだね」
「そのことに関してはこれで終わりです、とりあえず水晶に手をかざしてください」
と、ヴェリタはサクリエにし水晶に手をかざすように水晶を近づける、すると水晶の光は黄色に光り始めた。
「なるほどサクリエの潜在属性は光ですか・・・だとすると闇属性の魔術はほとんど使えませんね。」
するとサクリエは自分の属性が光だと知り少し嬉しそうであった。
「光かぁ光だったらどんな魔術が打てるんだろうどんなに強いんだろう光りかぁ」
と、1人でぶつぶつと喋っているそれに釘を刺すようにヴェリタは話し始める。
「潜在属性が光だからといって別にすぐに使えるわけではないんですよ、そんな簡単に使えたら一週間も容易しないっていいましたよね。」
サクリエは我に返り
「そうかまだ何も始まっていないんだ、ということで早速光属性の魔術を教えて」
「だ・か・らそんなに簡単なものじゃないんですってだから今から誰にでも使える無の魔術の中の回復魔法ヒールを使えるようになってもらいます、ですのでこの枯れかけている植物に向かってヒールを打ってもらいますですので今からヒールの詠唱をしますので私に続いて言ってください」
「「傷つきし者よ、穢れしものよ、我の魔術ですべてを癒せ、ヒール」」
だが植物は枯れたままだった
「失敗ですねでも落ち込んではいけません、魔術はなれです半分慣れで半分努力ですなのでこのままがんばってヒールを唱え続けてがんばってください」
「大丈夫全然落ち込んでなんていないから、がんばれば誰でも出来るんだもんね私がんばるよ」
「がんばってくださいね、でも一日中唱え続けることは出来ません魔術にも消費するものはあります、それはMP:マジックポイントといっていくらでも打てるものではないので、疲れてきたら言ってくださいじゃないとMP切れで死にはしませんがすごい熱が来て寝込むことになりますから」
と、釘を刺しヴェリタは読書を始めた、そのすぐ近くでサクリエはヒールをがんばって唱えているそして一時間ほどたったすると
「やったーできたよやっと植物に元気が戻ったよ」
「サクリエあなた一時間も魔術を唱えていて疲れなかったんですか?」
「私は特に疲れていないけど、でも見てみて植物にやっと元気が戻った私がんばったよね」
サクリエは無邪気に植物を見せてくるでもヴェリタは少し考え事をしていた。
(普通の魔術師でも一時間も魔術を唱え続けるのは困難なはずサクリエはどれだけ膨大なMPを持っているの)
「ヴェリタ?」
「え、ああよくできましたねですがもう本当は疲れていると思うので今日はもう休みましょうか泊まりますか泊まっていくなら何か作りますけど」
「え、泊まっていいのやったーヴェリタの家に泊まれるーでも一回お母さんに聞かなきゃそれと一緒にパジャマとかもとってくるね」
というとサクリエは走ってヴェリタの家を出て行った。
「さて何か特別なものは無理ですが今までに作ったことのないものでも作りますか」
と、ヴェリタは少し気合をいれた
ヴェリタのメタ要素を少し入れてみました。
誤字、脱字などがありましたらご報告ください。
後いろいろとテンポが悪いと思いますが入れたかったことなので次からはすこしテンポを上げていこうと思います。