第1話 魔術に興味を持った女の子と図書館員の出会い
ここは、小さな町ここイノマールの町があるここシンドランズ国では、魔術は世間一般に知られているが習得が難しいなどという理由もあり、昔は盛んに行われていた研究もいまでは全然行われておらず、年々魔術文明よりも機械文明の方が発達しつつあり魔術というのが忘れられつつあった。
「んん~、アナライズ、アナライズ、アナライズ」
私は一生懸命にそこらへんを歩く村人に向けてアナライズをかけようとしていた。
「なんでかからないのよぉぉぉぉぉ」
少し大きな声で叫ぶ私に、村人の数人がこちらを向いたため恥ずかしくなり隠れた。
「本にはアナライズは誰にでも出来てなんにでもかかるって書いてあったのに、何でこんな本を借りたのよ私は時間の無駄だったわね」
数日前暇つぶしのため、私は図書館に来ていたそこで、「誰にでも出来る魔術」という少し怪しいような感じのする本があり、面白そうだったため借りてみたのはいいものの、魔術というものがわからず、生贄だとか習得に何年もかかるとか、誰にでも出来るんじゃないのとつっこみをいれたくなったが、唯一習得に何年もかからず、難しそうな生贄なんかもいらない魔術があったため私は、外へ出て早速実践しようと奮闘していたのはいいものの。
「こうも誰にもかからないと魔術って本当にあるのかわからないわね」
とあきらめて図書館に返そうとするときに図書館員から
「この本はちゃんと読まれましたか?」
私はこの本に書いてあったことについてやったことを事細かに伝えた後は、
「この本ちゃんと合ってるの?」
と聞いてみたすると図書館員はこう切り出してきた
「ちゃんと本をよんで詠唱はなさいましたか?」
へ?と私の口から漏れ出す言葉
「あなたが話している中に詠唱という言葉がなくただ魔術の名前を連呼していただけだったようだったので。」
「え、えいしょう?」
何かわからなさそうにしていると頭を抱えながら図書館員が
「わかりました、この本をちゃんとお読みになっていないのですね、この本の目次の詠唱の部分についてちゃんと読んでから、この本をかえしてくださいね」
と、本を手渡された上から目線だったため少し手荒く本を受け取った
「なんなのよ私だって頑張れ・・ば・・これ・・なに?」
図書館員は少しにやけた顔で
「詠唱とはその魔術を構成するものであり魔術の発動の前に唱えなければ成らないものであるつ・ま・りただひたすらにアナライズなどと唱えるだけでは無意味だということです」
私は少し怒りながら
「でもその詠唱っていうのはどこに書いてあるのか解らないじゃないのよ!」
図書館員は少し呆れぎみに
「そのための本なんじゃないですか」
と、私が持っていた本を指差した、私は少し恥ずかしさに顔を赤らめながらアナライズのページを開いて詠唱と書かれている部分を読んだ。
「我は全ての知識を得し者」
図書館員は慌てながら
「え、今ここでやったら」
「汝よ、我に全ての情報を見せよ、アナライズ」
「うわぁぁぁ」
情報
名前 サクリエ
年齢 21
特技 魔術
好きなもの 本
スリーサイズ 「やめてぇぇぇ」
大きな声が図書館に響く、周りの人たちが全員一斉にこちらを見る、それを気にしないかのように慌てながら話し始める。
「やめて、お願いだから今までの事謝るからお願いだからやめて」
周りの目が気になり私は図書館員に静かにするようにと、口の前に人差し指を立てた。
(普通逆なのに)
そう思いながら小さな声で話し始める。
「もう、少し静かにしてくださいよ図書館員が何してるんですか!というより特技、魔術ってなんなんですか?今の時代、魔術なんて知ってる人のほうが少ないのになんで話したときにおしえてくれなかったんですか!」
図書館員、サクリエは困った顔で話した。
「え~とそれは魔術が特技っていうと不思議がられてしまうのであとアナライズで私の名前見たんですからあなたの名前の教えてくださいよ」
すると私は答える。
「私の名前はヴェリタです。」
「へぇ~ヴェリタですか何でそのような名前に?」
ヴェリタは少し考えてから思い出したように話す。
「母親からは、どこかの言葉で真実という意味があって嘘を決してつかないような子になってほしいということらしいです、そんなサクリエさんは何で?」
サクリエはその質問を待っていたといわんばかりに悩まずに話し始めた。
「私も何でも同じように言葉を拾ってきたんですけどそのままもあれなのでサクレ(神聖)からとってサクリエだそうです。」
ヴェリタは少し親近感が沸いたが何かがおかしいと少し引っかかり話がそらされていることに気づく。
「へぇーそうなんですか、じゃなくて話をそらさないでください、私は名前のつけられたゆえんを聞きたいわけではなく、ただなんで魔術をしっているのか、今回魔術というものに触れられて楽しかったので、できれば私におしえてほしいのです。」
サクリエは困った顔をした。
「いやいや、本当に魔術は他に得意なこともなくて趣味のようなものですから、教えて欲しいといわれましても教えられるほどではありませんし、修行に何年もかかるものもあるんですよいきなりそんなの頼まれても出来るわけないじゃないですか。」
何でなの?とヴェリタは困っているというよりは教えてもらえなさそうになっていることにあせりを感じている。私がもう少し誠意をみせればいいのかな?と思い。
「そこをなんとか」
と、脇をしめて手をまっすぐにして頭を下げたさすがにサクリエも図書館でこんなことされるとは思っておらずあわてていた。
「やめてください、公共の場でなんで客が従業員に頭下げ始めるんですか、まず頭を上げてください。」
と、ひとまずサクリエはヴェリタに頭を上げさせた。
「わかりましたじゃあ、まずは明日から1週間です、1週間みっちりやって魔術の進展、および、ねをあげるようでしたら、すぐにやめますからね。」
と、サクリエはあきらめたようにしてため息をつき、ヴェリタは凄くうれしそうにしていた、それを見たサクリエは子どもみたいだなぁと思っていた、するとヴェリタはうれしそうにしたまま。
「明日からは師匠がいいかな?それともサクリエがいいかな?どっちで呼ばれたい?」
「師匠はやめてくれ恥ずかしい」
「じゃあ、サクリエって呼ぶね、明日からよろしくお願いします、サクリエ」
笑顔になって喋りかけてくるヴェリタに、サクリエも笑顔で返した。
誤字、脱字などがございましたらコメントお願いします。
後、新キャラなどの名前などはいいものなどありましたらコメントでゆえんなどもつけて書いていただけると出てくるかもです。
最初の投稿でつたない作品になってい他かもしれませんが読んでくださりありがとうございます。