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666年物語 運命を覆すために  作者: コノハナ
第一章 この世界の概要とアインスに会うまで
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第四話 魔法の訓練

 「あと、半日ぐらいでエウロパの町につく、ここで今日は泊まろう」

 そういうと、フローリアは馬車から降り、ツカサもそれに続く。

 フローリアが手をかざすと馬と馬車が消え去り、簡易テントがあらわれる。

 ほんの一瞬の出来事だった。


 魔法の力はすごいなーとツカサは感心した。ひょっとして自分にもできるかなと思い。手に力を込めた。

 

 よし、布団と枕が手元に…… あらわれるわけないよね。

 うん、何もおこらない。


 「いやいや、最初から高度な魔法は無理だよ。物を作るのは結構高度な魔法なんだ。」

 フローリアは軽く笑いながら話をする。


 「明日の午前中は魔法の訓練をしよう。ツカサも練習すれば簡単に物を作れるようになる。」


 そういうと、フローリアはテントの中に入り寝始めるた。ツカサも眠たくなりテントに入り寝始めるのであった。



 朝、ツカサが起きるとフローリアはすでに起きていた。

 ツカサは異世界にきて疲れが出たのだろう。いつもより目覚めの時間が遅い気がした。


 「よし。まず魔法の訓練。魔力の出力、正確さの訓練をしよう。」

 そういうとフローリアは50メートルぐらい先に的を立てた。


「あの的に火の玉をあててみて。握りこぶしぐらいのサイズの奴でね」


 ツカサは手に力を籠め火の玉をつくり、的に狙いを定めて放つ。的のから二、三メートル離れたところを火の玉が通過していく。当たらない


 何度も火の玉を作りなかなか当たらない。徐々に近づいているがあたらない。それでもあきらめずに練習していると10分後についに的にあたった。


 「あたったね。その感覚を忘れずにやってみて」


 ツカサはさらに練習を重ねていく、20分後には10個の内五個は的のど真ん中に、残りの五個は真ん中から少し外れたところにあたるようになった。


 「次の段階にいこう。今度は火の玉じゃなく土、水、風の玉でやってみて?」


 ツカサはさらに練習を重ねていく今度はものの5分もしないうちに的に当たっていく。


 「次は切り替えの早さを目指そう。火、水、土、風を連続で」

 

 これはなかなか難しかった。切り替えに集中すると的を外れ。的に当てようとすると切り替えがおくれていった。

 それでもしばらくたつと、的に当たっていく。


 「ある程度の基本はできるようになったね。少し休んで応用に進もう」


 そういうと椅子とテーブルを作りツカサに座るように促した。


 「魔法使うのに疲れた?」

 「ほとんど疲れてない。魔法を使う度に力が抜ける感覚があるけど、なぜかつかれない。不思議な感じがする。」


 「普通の魔法使いならあれくらいの魔法を連続で使うことはできない。魔力切れをおこす。君の世界で僕が渡したスキル、異世界からきたツカサの持つ力両方が作用してるんだろうね。」

 

 フローリアは少し感心した目でツカサを見つめる。


 (相変わらず美しい目をしてるなー。吸い込まれそうとはこのことだ)


 フローリアは、テーブルの上にポットとコップを置き紅茶をいれはじめた。


 ツカサはカップを手に取り紅茶を飲む。体の中にさわやかな風が吹いたような気がした。


「紅茶の中に少し私の魔力を込めてるよ。体の中から魔力の流れを潤滑にし疲れをとる効果がある。」


 (魔法は便利だなー。物は自由に出せるし、疲れもとることができるなんて。まあ、そんなことができるのは一部の魔法使いだけとは思うけどね。)


 「もう少し休憩したら魔法の応用の練習をしよう。魔力があると連続して練習できるのがいいね。」


 半日、ツカサは魔法の練習に明け暮れることになる。火球の大きさを大きくしたり、火球は小さいが威力は強力な魔法、属性の違う魔法を同時に作る練習等、いろいろな練習をした。


 「よし。今日はここまでにしよう、今からエウロパに行けば夕方くらいにはつくはずだ。」


 フローリアはそう言うと馬車と馬を出現させた。


 「相変わらず見事な魔法だね。」


 よし、自分も馬車を作ってみよう

 魔法を使ってみた。いでよ馬車!!…… 何も出てこない


 うんできるわけないね

 まだまだ、道は遠い






 




 

 

 



 






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