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666年物語 運命を覆すために  作者: コノハナ
第三章 仲間との出会い
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第九話 新たな出会い

 プライアの洞窟に出かける。44階からだ。最終ボスの50階が近いせいもあって、かなりの頻度で状態異常の魔法を使ってくる。クリスティーナはその反射神経でかわしている。ところがたまにツカサの方にも魔法が飛んでくる。この程度の魔法力なら当たってもどうにかなるということはないけれど、精神的に良くない。

 ここで一つ課題が生じた。後ろの敵が魔法を撃つ前に、前衛の敵を突破できなくなってきた。基本的にフローリアは見ているだけなので、クリスティーナとツカサだけでは殲滅スピードが足りなくなる。ツカサが多くの魔力を一気に出せば解決するのであろうが、そうするとクリスティーナとツカサのコンビの練習にならない。

 これは早いうちに仲間を増やす必要がある。エルフの里がその第一候補。第二候補は奴隷市場、第三候補はギルドの掲示板だ。とりあえず打てる手は打ってみよう。


 今日は47階まできた。あと少しで50階だ。この迷宮の50階のボスは癖のある敵だということらしい。どんな攻撃をしてくるのか楽しみだ。ちなみにギルドに尋ねれば50階のボスの詳細な攻撃方法は、お金を払えば教えてくれるが、知ってしまうと訓練にならないので、あえて聞いていない。


 エルフの里は50階をクリアーした後に行こう。今日は奴隷市場と冒険者ギルドに行くことにした。クリスティーナが奴隷市場に行くのを嫌がるかなと思ったが、気にしないといったので、一緒に行くことにする。まずは冒険者ギルドに張り紙だ。

 クリスティーナがランクアップした。さすがに連日、魔石、魔物のドロップ品を持って行っただけの事はある。特別にランクアップだ。ランクがGランクからBランクに上がる。これなら仲間を募集しても集まりやすいはず。

「一緒にいく冒険者求む。当方プライアのダンジョン45階探索中。Bランクの剣士。後衛魔法使い二人」

 これでいいのかなと思いギルドの職員に尋ねる。

「募集要件は問題ないのですが、パーティー名が必要」と言われる。

 そういえばパーティー名を付けるのを忘れてた。なかなかいい名前が思いつかないな。クリスティーナが前に立って戦うのだから、それをイメージした名前にしよう。クリスティーナは白っぽい服が好きだからそれにちなんで

『白銀の舞姫』に決めた。クリスティーナの戦い方を見れば誰もが納得する名前だ。

 張り紙を張っておく。誰かいい人がくることをいのりながら

 

 次は奴隷市場だ。まだ、見ていない奴隷商人の店を訪れる。

「クリスティーナ、いいと思う人がいたら教えてね。」

 自分たちではわからないクリスティーナの勘が何かつかむかもしれない。

 クリスティーナと一緒に回ってみる。数件目の時にクリスティーナが一人の少年の所で立ち止まる。

 ジェイラス 

 体力(小)

 普通の少年だ。なにが気になるのだろう。

「あの少年は竜人族ですね。竜人族がこんなところにいるのは珍しい。羽と鱗がないので奴隷商人も気づかなかったのでしょう。」

 小さい声でクリスティーナが教えてくれた。

「竜神族は戦いに優れて種族だね。圧倒的な力と打たれ強さを持った種族だよ。親とはぐれたせいで竜の気の使い方を知らないのだろうね。」

 フローリアが説明をする。

 ツカサは少年と話をして見ることにした。

「こんにちは、僕たちは仲間を探してここを訪れているんだ。僕たちと一緒にダンジョンに行く気があるなら、君を買おう。どうかな?」

「さっきのきれいな女性の仲間の人ですか?もしそうならお願いします。」

 わかりやすい少年だな。クリスティーナをみて、心を奪われない人はいない。

 長く話して奴隷商人に竜神族とばれるのはまずい。さっさと買ってしまおう。

 金貨20枚と安かった。

 ジェイラスを連れて行ったん家に戻る。アリリオとフィロメナに預けて世話を頼む。じっくり話すのはその後だ。また、新たな所を回ってみる。

 奴隷市場の少し奥まった店に行ってみる。怪しい雰囲気の店だ。フローリアとクリスティーナを連れて店に入ると、店員が二人の顔を見てツカサの顔を感心したように見つめる。


 あ、これいわゆる夜の相手を探すようなところの客が多いところの店だ。客層もその系統が多いはず。

 フローリアとクリスティーナを連れていると、何か居心地が悪い。しかし、せっかく入ったんだ見てみよう。きれいな人のオンパレードだ。だけどなかなか気になる人はいないな。少し残念な気もする。

 やっぱり、クリスティーナよりきれいな人はいない。


 最後の方にみた所、一人疑問に思った人がいた。髪の毛が水色で背が低く可愛らしい女性だ。値段が金貨25枚と安かった。

「この子はなぜここまで安いのですか?」

 ツカサは疑問に思い店主に聞いてみる。

「この子は器量もよく性格も温和でいい子なのですが、呪いにかかってるのです。通常の呪いならば司祭に頼んで解除してもらうのですが。一度解除を頼んで失敗してしまいましてね。呪いがかかっている子はどうしても安くなってしまいますね。この子の呪いは移らないのですが、買い手はいやがりますね。」

 ツカサは鑑定してみる。


 ティーナ

 封印 封印 封印 


 なんじゃこりゃ。スキルが全部消えてる。これはひどいな。確かにこれじゃあ買い手はつきづらいはず。

(フローリア、この子の呪い解ける?)

(僕の技術とツカサの膨大な魔力があれば可能だと思うけど。最悪アインスに頼めば大丈夫だと思う。めったに見ることのない強力な呪いだね。後、彼女は人魚族だね魔法使いの素養はあるはず。)

 フローリアでも無理な可能性があるのか、どんな呪いだ。かなりひどいな。しかし。封印を解けば良い魔法使いになるかもしれない。

「僕らは冒険者でダンジョンに潜ってる。君がダンジョンに行く気持ちがあるなら君を買う。どうする?」

 ツカサが優しくティーナに聞いてみる。いくら素養があっても、冒険者になりたくないものを連れていくことはできない。

「はい、私は冒険者になります。ここにいても未来はあまり期待できませんし。呪いが解ける可能性もありません。それなら少しでも可能性のある方にかけてみます。」

 意志のはっきりした。きれいな声でティーナが話す。

 これなら、問題ないだろう。よし、購入しよう。

 ツカサはティーナを買うことを店主に伝える。店主は売れて喜んでいる。呪い持ちを不気味に思っていたのだろう。

 ティーナを連れて家に戻る。まずはティーナの呪いを解こう。それから二人に今後の予定を話していこう。

 







 



 



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