表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
666年物語 運命を覆すために  作者: コノハナ
第三章 仲間との出会い
31/187

第五話 着実にすすむ為に

 朝、自分の家で目を覚ます。フィロメナさんが朝ご飯を作って待っていた。今まで宿で出されていた食事を食べてそれなりに満足していたが、フィロメナさんのご飯はそれよりもおいしかった。

「今日はダンジョンに行くから、フィロメナさんアリリオさんと相談して、必要なものを買っといて。あと自分たちの服も必要でしょ。」

 ツカサは金貨二枚を家の手入れに必要なものとして、金貨一枚を衣服代として渡す。

「フィロメナさん。黒い羽根を生やしていたと思うんだけど、どこやったのメイド服を着ているが、背中に翅はなかった。」

「はい、奴隷の時は羽を出していた方が売れるから、出しておけと言われたのですけど、メイド服を着るときは邪魔だから体に直してます。」

 収納できるのか便利な羽だな。

「羽があるってことはひょっとして空も飛べる?」

「はい、私は魔力が少ないので長い時間は飛べませんが、5分程度なら飛べます。」

 ツカサの目をフィロメナは大きな目で見つめながら答える。

 そういえば、フィロメナさんはサキュバスが母親だったよな。あの大きな目で見られると魅了されそうだ。

 庭に出てみる。アリリオが雑草むしりなどの庭の手入れをしていた。

「おはようございます。ご主人様。」

「直した手は大丈夫か?」

「はい。問題なく使えております。この屋敷の手入れはお任せください。」

 アリリオの方も問題なく順調なようだ。

 クリスティーナが剣の素振りをしている。一種の型の動きしているのかな?朝から絵になるいいものを見れた。

「クリスティーナさん。朝から張り切ってるね。今日もダンジョンに行こう。」

「ああ、ツカサさんか。今日は昨日の続きにいくのか?今のところは、まだ、私一人でも行けそうだ。」

 相変わらず頼もしいな。まだまだ、クリスティーナの快進撃は止まりそうにない。

 

 ギルドに立ち寄ってみる。プライアのダンジョンの情報を得るためだ。いくら強くても情報を持ってて損はないだろう。プライアのダンジョンは50階まであり、30、40、50階のボスが強いということだ。40階からは状態異常をかける敵がでてきて、非常に注意が必要とのこと。

 ギルドを出てダンジョンに行こうとしたとき、『白い花の精霊』グループのグランベルさんがギルドに入ってきた。背がとても高く普通に歩いても目立つ女性だった。

「おはようございますグランベルさん。グランベルさんの家の近くに住まいを借りたので、これからもよろしくお願いします。」

「おお、そうか、こちらこそよろしくな。」

 グランベルの目がクリスティーナの方をうかがう。

「いい仲間が見つかったようだな。俺とは違うタイプの剣士だけど、強そうだな。魔法使いだけのパーティだと、意外ともろい時があるからな。少し心配してたんだよ。今どこのダンジョンに潜ってるんだ?」

「はい、プライアのダンジョンですね。昨日、地下15階をクリアーしました。」

「なかなか、順調そうだな。……よし、今度『白い花の精霊』のグループでパーティーをしよう。もう一つパーティの顔合わせもしたいしな。」

「そうですねよろしくお願いします。」

 ツカサは住んでいる所の場所を伝え、グランベルと別れた。


 昨日の続きのプライアのダンジョンの16階から冒険を始める。クリスティーナの快進撃が止まらない。

複数の敵がでてきても関係なしだ。ツカサの出番はもちろん、フローリアの出番など当然のようにない。

 このままじゃ今日は出番なしだな。ここらへんで戦いの主役を代わってもらおう。

「今度は僕がたたかうよ。クリスティーナさんはみてて。」

 ダンジョンの先頭をクリスティーナと代わる。スモーキーアントが二匹出てきた。ツカサが敵に近づくと煙を出して視界を妨害してきた。ツカサは風の魔法を使い煙を吹き飛ばす。そのままでも倒せたが倒す姿を見せるにはこの方がよいだろう。火の玉とつららの魔法を使いスモーキーアントを仕留めていく。

 クリスティーナは感心したようにツカサを見つめる。

「やっぱりツカサは強いな。多彩な魔法を苦も無く使ってる。」

 簡単に倒せたのにもかかわらず、いろんな種類の魔法を使ったかいがあった。クリスティーナに褒められるのはうれしい。よし次だ、次の敵だ。

 ツカサが先頭に立って敵を刈っていく、効率よく素早くを基本に敵をたたいていく。クリスティーナの戦いのように美しさはないが、これでいいだろうと自分を納得させる。

 30階までさくさくと進んでいく。30階のボスはマンティコアだサソリのような尻尾を持ち、攻撃されるとと猛毒をくらう。また、四本足での素早い移動とそれに伴う牙の攻撃が強力だ。

「クリスティーナさんこのボスは協力して倒してみよう。クリスティーナさん一人でも倒せると思うけど、連携攻撃の練習は必要だからね。」

「それなら私は、敵の攻撃を引き付けることを主眼として戦おう。ツカサさんは攻撃を頼む。」


 三人でボス部屋に入る。マンティコアが現れた。クリスティーナは先頭を走り、マンティコアをたたきつつ、攻撃をツカサの方に行かないように動きを誘導していた。

 ツカサは後ろから風の魔法を使い敵にダメージを与えていく。一撃で倒しては連携の練習にならないので魔法の威力はわざと落としていた。

 連携を確認しながらマンティコアの体力を削っていく。徐々に息もぴったりあい始めた。マンティコアがツカサの火柱に焼かれ倒れた。魔石と毒の針が落ちていた。

 ちょうど区切りのいいところだったので、今日のダンジョンはここまでにした。


 家に帰るとフィロメナさんが御飯の用意をして待っててくれた。野菜のシチューと肉と野菜のいためものだ。なかなかおいしかった。クリスティーナも満足そうに食べ、フィロメナさんに作り方を聞いていた。

 今のところ問題はない、これから一か月は仲間を増やすこと、仲間の信頼を得ることを中心に動いていこうと思う。

 ツカサは仲間の信頼を得ることこそ、次の百年につながると信じている。


 

 




 


 

 


 

 


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ