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666年物語 運命を覆すために  作者: コノハナ
第二章 リンデリウムの森の冒険
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第一話 この世界を体験してみる

二章のはじまりです

 最初の試練をクリアーはできた。ツカサは安堵していた。

「六ヶ月間はとりあえずたいしたことは起きない、それまでは好きに動いていいよ。」

 これはフローリアの言葉だ。


 まず自由にこの世界を堪能してみよう。そこから、何か得られるかもしれない。そうツカサは思った。『アインス様の使い』の時にも行った冒険者ギルドが気になっていた。行ってみよう。


 フローリアとつれだって冒険者ギルドに入る。見渡す。テーブルで飲み食いを何人かがしているくらいだ。

 窓口があって女性がいる。あの女性が受付してるのかな?とりあえず話をしてみよう。


「こんにちは、冒険者ギルドの話を聞きたいのですが?」

「こんにちは、ここは初めてですか?」

「はい、いろいろ教えてくれませんか」

「いいですよ。ギルドに依頼にこられたのですか。それともギルドに加入にこられたのですか。」

「両方教えてもらいたいのですが。」

「はい、いいですよ」

 受付嬢は嫌な顔をせず話す。


「冒険者ギルドでは様々な依頼を受け付けています。隣町への護衛依頼、魔物から得られる部位の獲得依頼、薬草などの取得依頼などが一般的ですね。お金を提示してそのあっせんをギルドがしています。指名依頼もできます。ランクによる指名、個人な指名も受け付けています。ランクが上の方が、高名な冒険者の方で当然依頼金額が大きくなります。個人指名は決闘の代理人の依頼がほとんどですね。」

「ランクはA~Gまでがあり、一般的にAクラスが最高のランクです。その上には特別のランクでS,SS,SSSがあります。」


「次はギルドの加入について説明します。加入には金貨一枚必要です。犯罪者でなければ誰でも入れます。」

「最初はGランクからスタートでGランクの依頼を10回クリアーすれば、Fに、Fランクの依頼を10回クリアーすればEにと上がっていきます。それで、Dランクまで上がることができます。それ以上はギルドの判断によって上がっていきます。」

「Dまでの依頼はギルドが常に素材買取で出してますので、実力があればすぐにあがりますよ。で、受けることができる依頼は自分のランクの一つ上の依頼までです。何回も失敗するとランクが下がりますのでご注意を……大まかにはこんな感じですね。」

 受付の女性の説明が終わる。

「ありがとうございます。では、今日は登録をお願いします。」

 ツカサは金貨2枚を支払う。

「では、こちらの書類に名前のサインをお願いします。で、その後こちらのカードを強く触ってください。」

 ツカサとフローリアはサインをしてカードを触る。

「はい、これがカードです。なくさないでくださいね。再発行に金貨一枚かかりますから」


 ツカサは依頼版を見てみる。Gランクの依頼は薬草などの収集。Fランクが森の奥に入っての薬草、花などの収集、Eランクから魔物の討伐と差材集めといったところか。

「あたりまえだけど上のランクほどクリアーに強さが必要ということだね。今の僕の強さはどれぐらいの強さに当てはまるの?」

 ツカサがフローリアに聞く。

「魔力の強さ大きさならSSS級、使い方に慣れてないから総合力でA級ぐらいかな。ちなみに、アインス、シレナスは余裕のSSS級だね。私はコピー人形だからS級かSS級ぐらいにはなるのかな」


 さらっととんでもないこと言ってるな。まあ、あの二人が強いのは明らかにわかってたけどね。


「ツカサも慣れてくればSSS級ぐらいの強さはすぐになるよ。私とほとんど同じスキルをもってて、異世界人特有のスキル『大地の恵み』もあるから」

「それなら、魔物の討伐にでも行ってみよう。魔法の訓練もかねて」

 自分の強さを実感したいな。


 ギルドの掲示板を見てみる。


 Aランク依頼「ワンダーゴリラ」の討伐。

 リンデリウスの森深くに生息

 倒してその毛皮を持って帰ること

 集団に襲われないように注意


 よし、これに決めた早速準備をして出かけよう。


 まず、食料と水だな。ギルドの近くに売ってる店があるので、早速買った。

 よし次は「武器と防具だ」店の中に入ってみてみよう。

「ん?ツカサって剣とか使えるの」

 フローリアが疑問を呈す。

「使えないけど。長い武器を持った方が攻撃しやすいのでは」

「遠距離から魔法をぶっぱなせばいいから、別に要らないよ」


 そういえばそうだな。剣より魔法の方が射程が長い


 それなら、防具屋に行ってみよう。何かあった時のために、防具は必要だ。

「ツカサはオートで魔法防御してるよね。防具なんているの?」

 ここでもフローリアの突っ込みが入る。

「いや、魔法の防御が破られた時のそなえにね。」

「いやいや、ツカサの魔法防御が破られるくらいの攻撃をくらったら、ここらへんで売ってる防具なんて何の役に立たないよ。」

 続けてフローリアが話す。

「それとね、魔力をアップさせる、この辺で売ってる杖とか指輪はいらないよ。ツカサのレベルの魔力に対しては、誤差程度のアップしかしない。」

 

 武器と防具は必要なしということか。さらに装備品もなしとかね。異世界にきた雰囲気がでないな。

 この世界には、まずは形から入るということがないのだろう


 まあいい、気を取り直してリンデリウスの森に出発だ。




 


 


 

 

 


 

 

 




 



   

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