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20 止むを得ない犠牲

今回は下ネタ回です。苦手な方はご注意下さい。

ようやく主人公らしさ全開になってきます。遅いとか言わないで下さい。好き勝手出来ないのは主人公の予算の関係です。

 ぐふふふふっ…………おっと初っ端から失敬失敬。

 今回も俺は楽しそうな事を思いついてプログラムを組んでいた。何かって言うとな、ズバリ!モンスター系のパニック映画である!

 平和な世界が突如混沌と化し、人々は逃げ惑うが圧倒的な力の前では無力同然。暴虐の限りを尽くすのだ。


 しかも、今回は血生臭いスプラッタホラーが目的ではない。陵辱!!この一点である!!!

 先日のオタク文化で触手ものは結構見て来たし、造形もバッチリだ。恐怖と絶望、屈辱に苛まれながらの少女達のあられもない姿が観れるとなると、無論ヤル気も出てくるぜ!!

 あぁ………考えただけでも顔がだらしなく緩んでしまう………ぐふふふふっ。


 そして、少女達の卑猥で淫らな姿を楽しむだけ楽しんだ後は、俺が降臨してモンスター達を一掃するのだ。そうすれば世界を救った救世主として讃えられ、神としての地位を見事築けるだろう。

 あ。女性を主に襲うよう仕向ければ、当然助けた後の女性支持率も大幅にアップする。それなら事態が治まった後も楽しめそうだよな。


「さぁて……仕上げも終わった事だし。楽しむか!!」

 Enterを軽快に叩き、俺はティッシュの箱を手元に寄せた。





 世界は科学技術の発達してきた人類文明である。一番凄い兵器は核爆弾だが、投下した時の被害は言葉で表現出来ないくらい甚大なものだ。


 モンスターが現れた国を犠牲にするか否か、人間達はかなり悩む決断となるだろう。だが、早々にモンスター騒ぎが解決してしまっては困る。なにしろ、女子のアレな姿が拝めない。ここは世界中に多発的にモンスターを発生させて、強力な武器の使用の場合は相打ち。もしくはそれ以上の被害の可能性を示唆させて、強力な兵器の使用を悩む様にしたいところだ。


 長くても一週間くらい観れば十分かなぁ。あまりやり過ぎてヤケクソになられても困る。焼け野原の中で俺教を広めるのは大変そうだし、被害はピンポイントに抑えておきたい。

 そんな事で俺は人口の多い首都を中心にモンスターを出現させている。





 目の前では人々がパニックになりながら逃げ惑っていた。この国では、下水からモンスターを発生させている。マンホールから、タコともクラゲの触手……とも言えないなんとも不気味で、粘液に塗れた触手が這い出て周囲の人間を捕まえては食らっていく。

 銃社会の国では一個人も身を守る為に激しい銃撃を繰り広げているが、残念ながら物理攻撃は効きにくいモンスターである。


 逃げながら、一人の男は手に持つ銃を乱射する。大きなモンスターなんで、デタラメに撃っても高確率で命中はする。だが、弾丸は柔らかな分厚い皮に衝撃を吸収され、力なく落ちていった。皮は大きく凹むが弾力があってすぐに元に戻る。

 それを目の当たりにした男は唖然としてそれを見た。一瞬、足が止まった隙にその胴体は締め付けられ、へし折れるような無残な音が辺りに鳴り響く。それも、周りの騒ぎにかき消されて、男の最後の言葉を聞き取る者は誰も居なかった。



 一匹のモンスターが逃げ遅れた女性を触手で捕らえるのを見つけた。よっしゃ!!

 ヌメヌメとした触手は女性を押さえつけ、体中を這いずり回る。ドロドロと粘液に塗れ、服は重たく肌に張り付き透けていった。手足は拘束され、完全に体を自由を奪われ、品定めをするような触手の動きが女性の体を撫で回していく。



 ………おぉっ……………これは……漫画やゲームで見る以上に…………いいな………。

 俺は唾を飲み込みその様子を見つめている。

 服が少しづつ破られ、肌が露わになってくる。悲鳴が耳をつんざく。身動きが取れず助けも及ばず、もがきながら悔しそうに涙に濡れる顔。なんとも嗜虐心をそそる……。

 うはあぁっ!!たまらん!!こんな所で見ているだけってのはもどかしい!!あーーー、もう!!俺が触手になりたい!!!


 しかし、ここで登場してモンスターの間近で観察してたら今後の救世主的展開が出来なくなってしまう…………でも何も考えないで乱入したい………あぁ、いや……でも………………うわっ。すげぇ………。


 なーんて。一瞬、計画破綻の危機に陥ったが。一度ティッシュを丸めてゴミ箱に投げ入れた時点で、芸術鑑賞をする気分で眺める事に成功した。これが何回訪れるかは、俺の体力次第ではあるが。


 色々鑑賞し色々とスッキリした俺は、ゴミをまとめ、部屋の換気を付けっ放しにして今日は帰った。後処理も大切である。





「あー……この、気の強い系が『くっ!早く殺せ!!』的な感じで耐え忍ぶというのは良いもんだなぁ……無抵抗な程の絶対服従も悪くないが、それに至るまでの過程も醍醐味の一つだよなぁ…………こう、ある程度落差があって、堕ちるように教育していくのは楽し……………おぉっ……これは人間には出来ない芸当だな……バリエーション豊富に触手創っておいて正解だったぜ………………ふぅ……」



 翌日も勿論この世界を覗いた。連日は疲れるんで、今日はにやにやと笑いを絶やさない程度で基本とどめておいた。基本なので結局はあれだったが。




 さて、人間達も銃撃が効かない事が分かり、様々な武器を使い出してしまった。

 が、火炎放射器の様な火を扱う物は捕まっている人間が一緒に火だるまになるし。ワイヤー針やワイヤレスのスタンガンを使っても、モンスターの粘液でドロドロな人間は一緒に感電死してしまう。威力を弱めれば効果が無い。後は爆弾や戦車クラスの砲撃だ。勿論人間も木っ端微塵となる。

 近距離まで近づくと触手に絡め取られるため、遠距離からモンスターを倒すには、捕まっている人間も必然的に犠牲になってしまうのだ。


 大勢を救う為に少数の人間を犠牲にする。法や道徳心、命令に葛藤したが、結局前線に立つ兵は死という形で、囚われた犠牲者を自由にする選択肢を選んだのだった。




「あれ?俺の出番このままじゃ無くね?」

 あまりに強い奴を創ると先輩にドヤされるので程々にしたら、以外と弱くなってしまった。目的が目的なので、目立つのを避けたかったのが裏目に出ていたかもしれない。んん?今いるモンスターの総数と被害を比べると………効果としては…………あれ。予想以上にこいつら弱………。


 改めて考えると繁殖能力と成長速度が高いため、鼠算式に増える。くらいしか良いところが無いかも……。あれ?ついつい、どう襲わせようかばかり目がいった結果がこれかぁ。触手の形とか沢山創ってて、すっかり他のところを疎かにしていた気がする。

 しかも思いの外躊躇なく、人間達は発生地域にガンガン空爆を開始した。徹底にモンスターを倒す為、避難が終わり切る前から始まった場所もある。主要都市は壊滅的な被害に有ったが、その分モンスターも倒せて効果はあった。以外と映画みたいな行動力あんだなぁ。とか、今回は少し関心するというか。容赦しないんだなって分かった。




「まぁ、いっかぁ〜。良いシーンは保存しておいたし」

 俺はここ数日の厳選集を自宅に送っておいた。

 素晴らしいオカズも手に入ったので、しばらくお世話になるだろう。ご飯は何杯いけるだろうか。


 そんな事を考えながら、『人類文明外の新生物とその対応』という最もらしいタイトルの報告書を制作して、何食わぬ顔で提出したのだった。

これから、主人公の性癖や趣味の話とか出てきます。ラストは天地創造も自由気ままに出来るので。

やっと変態タグの意味が出てくる。


次回21話更新は

4月15日(水)深夜0時頃を予定しています。

次は休日回。主人公と友人の話。


宣伝

Twitterにて、只今【7神会話劇】タイトルでキャラコント呟いてます。

連載終了まで続けるんで、確か104話までやる予定。

主要キャラの日常が垣間見えるので、良かったら見てください。


↑の宣伝会話劇は連載終了と共に終了しました。

会話劇のまとめをオマケとして本編終了後に掲載しています。

Twitterは引き続き活動中。


彼岸 明@小説家になろう

@higan_akira

http://mobile.twitter.com/higan_akira

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