5-8 職業体験学習(1)
夏が近づいている。生徒たちの服にも半袖が見られるようになった。外で少し運動したら汗ばむようなそんな季節の移り変わりの時期だ。
学園も新学期となり、休みの間にはなかった活気が戻っている。エルたちのクラスでは、サリル先生がホームルームを行っていた。
「7かぁ……少ないな……」
エルの隣の席のレントが黒板を苦々しげに見つめて言った。
「何が? というか、今何やってるの?」
黒板の文字に目を走らせながら、エルはレントに問う。外を見ていたら完全に乗り遅れてしまった。前にはサリル先生の丁寧な字で様々な職業、その下には数字が書かれていた。
「見学だよ。お前ちゃんと授業聞いてんのか? 今度、学習見学やるって先生言ってたろ。今から行きたい場所の希望を取るんだって」
「あー、確かに言ってたかも。もしか知って7って、あそこの騎士団のこと?」
将来のために気になる職場を見学をさせてくれるらしい。昔やった気がするなぁと思いながら前を見てると、“騎士団7”と書いてあるのを見つけた。
「そうだよ、もちろん」
いつも
「ふーん。騎士団から……」
騎士団の他にも、王宮薬師、魔法研究者などどれも地球ではお目にかかれなかった職業が並んでいた。
色々なものがあるが、文官など王宮で働く仕事が多く用意されている気がした。どんな仕事があるのか調べようというより本格的に将来を見据えて行われているということだろう。
昔俺が見学したのは江戸からかみの職人さんの所だった。
サリル先生が希望が定員以上集まった場合はくじ引きで決めると説明している。どうやら今すぐ決めるつもりのようだ。どれにしようか考えているうちに、サリル先生は希望を取り始めてしまった。
「では、騎士団に行きたい人は手をあげて」
「はい!」「はーい!」「はい!」
「うわっ!?」
突然、一斉にクラスのあちこちから声が上がった。声だけじゃなく、たくさんの手があげられている。
「エルももちろん騎士団だろ? 早く手上げないと」
「え?」
一体何事かと戸惑っているとレントに右手を掴まれ、半ば無理矢理挙手することになってしまった。周りを見渡すと、男子全員が騎士団を見学したいと思っているようだった。騎士団というのは相当な人気職業らしい。
サリル先生は数を確認し、教壇で何か書きつけている。
「わかりました。騎士団に行きたい子は多いですね。今手を上げた子はくじを引きに前にきてください。紙に丸が書いてあったら当たりですよ」
先生の声を合図にわーっと生徒が立ち上がり、次々と小さな紙をとって行く。
俺とレントも残り少なくなった紙片をそれぞれ手に取った。
「あ、当たった」
小さく折りたたまれたくじを開くと、丸がついている。
「俺も、俺も当たってる! やったー!」
隣のレントのくじを覗き込むと、自分と同じ丸が書いてあった。嬉しいことに二人とも当たりらしい。レントは飛び跳ねて、体全体で喜びを表現していた。ハズレだと残念がって席に戻る生徒の流れに逆らって、サリル先生に報告にいく。
「はい。エルくん、レントくんは当たりですか」
先生が黒板に名前を書き、七つの名前が並んだ。当たった子も外れた子もみんな席に戻ったものの、教室はまだ騒がしい。
「そういえばさ、なんで騎士団って人気なの?」
さっきからずっと気になっていたことをレントに聞いた。他にも軍関係というか戦いそうな仕事があった。それなのに騎士団だけがダントツで人気なのが不思議だった。
「騎士団だぜ! 国中から集められた王族、王宮を守る精鋭部隊。特に王族付きの騎士とかめちゃくちゃ強いって聞くし。人気に決まってるだろ。それの本部に入れるんだもんなぁ。普通は王宮内の本部なんて見せてもらえないもん!」
「王族つきの騎士か……」
「そうだよ。つまりエリートの集まりなんだ。あーあ早く行きたいな、王宮」
「ん? おうきゅう?」
レントの言葉に気になるフレーズが入っているように感じ、首を捻った。
「王宮。ここ王都だし」
「おおお、王宮? 王宮!」
レントが平然と話すものだから、あやうく聞き流すところだった。仰け反って驚く。王宮は不味い。
同時に忌まわしい記憶がよみがえる。忘れようとしてた事件。もしかしたら、あの男は騎士団員ではなかったのか。王宮で剣を腰にさし、隊長と呼ばれていたアノ男。
そこまで考えて、俺は嫌な思い出を振り払うように首を振った。こんなとこで思い出しても何もいいことはない。
あいつはもういないのだ。あの事件は男の勝手な思い込みで行われたことだった。
ただ、俺にはもう一つ心配なことがあった。
前にマティアスと、俺が軟禁されていたことに対して少しだけ話し合ったことがあった。
自分が魔法を使えることが王様に知られてしまったら、どうなるかと聞いてみたのだ。人質としての価値がないから見逃してもらえたはずなのでそう口に出してみたのだった。
「確実に連れ戻されるでしょう。少なくとも国中が大騒ぎになることは間違いありません」とマティアスは厳しい顔をして言った。
仮にも敵国の王子だったものが生きているには問題になるらしい。マティアスの何か含んだ物言いに、次は軟禁ではなく殺されると思いますと言いたいのだろうなと感じた。そしてマティアスのその表情を見てから俺は自分が生まれた国がどんな国だったのか、どんな両親だったのか聞けていない。
「サリル先生!」
俺は決めた。不思議そうな顔をしているレントを横目に手を上げる。
女子の人気職業の王宮仕えの職があっさりと決まったところだった。元々の女子の数が少ないため希望人数に収まったのだ。
空気の読めない俺の発言にクラスメートの視線も一気に集まる。
「騎士団やめてもいいですか? 代わりに……、飲食店…… あ、居酒屋にしたいんですけど」
わざわざ王宮に言って、自分の身を危険にさらすことはない。慌てて、黒板の端にひっそりと書かれていた職業の名前を出す。喫茶店に一番近いものを探したのだが、それはなかった。居酒屋は人気がないらしく、人数制限すら書いてなかった。
「いいですよ。本当に騎士団をやめてしまっていいんですか?」
「はい。むしろよろしくお願いします」
名前が消され、居酒屋の下にただ一人エルと書かれているのを見て、一安心をする。
「やったー!」「エル、すげー!」「なんて偉いやつなんだ!」
どうやら俺が抜けて一枠空いたことで、外れだった男子たちに再び希望を与えることも出来たらしい。四方八方から感謝の言葉をもらった。すごい盛り上がりようだ。
良かった、良かった。
断った理由が自分勝手なものだし、みんなに喜んでもらえたんなら良かったと思いながら、緊張してた身体の力を抜いて背もたれにもたれ掛かる。
「勿体ねぇー。居酒屋ってあの街にある小さいやつだぜ? 俺は入ったことないけどさ、なんであんなとこにしたんだよ? 騎士に興味ないなら文官にすればいいのに」
「まぁ、居酒屋って行ったことないし。いいかなって」
「あそこ怪しいやつ入ってるの見たことないし、絶対変えた方がいいって!」
大丈夫だってと口を尖らせて文句を言うレントに弁解した。
……それでも結構楽しみにしてたんだ。例え、俺と先生だけで居酒屋に行くことになってたとしても。評判の良くない居酒屋でも。それなのに……。
「ごめんね、エルくん。今日放課後に行く予定だった校外学習の件なんだけど、オーナーのところのエリザベスちゃんがいなくなってしまったらしくて、中止にして欲しいと連絡が入ったんだ」
「そう……ですか。それなら仕方ないですね」
落ち込んで俺の声を聞いて先生は申し訳なさそうな顔をしてくれるが、ここでどうこう言っても仕方ない。
エリザベスちゃん、名前から言うときっと娘さんだろう。行方不明なら彼女の捜索の方がはるかに大事だ。
でも、メモの準備もしてきたのになぁと少し残念な気持ちになってしまうのは仕方ないと思う。
俺はうつむいて、手に持っていたメモを鞄にしまった。
「そうだ!明日の校外学習では騎士団の方々のところにお邪魔する予定なんだ。今日は残念だったけど、明日一緒に行こう。エルくんは元々行くはずだったんだし、文句もでないよ。それがいい」
落ち込んでいた俺を励まそうとしてくれているのか、いつもより明るい調子でサリル先生は提案してくれた。
「えっと、僕が行くと、オーバーしちゃうんじゃ」
不味い。なぜか、話が元に戻っている気がする。
「付き添うが僕だけだから、全員を連れて行くのは大変だという話になってね、制限をつけていたんだ。でも君はしっかりしているし、問題を起こすどころか、むしろ止めてくれそうだ。校長もエルくんの成績と普段の行いを高く評価してくださっているから、許可はすぐ出る」
「ありがとうございます」
人数制限は絶対ものではなかったようだ。これを盾に申し出を有難く断らせていただく作戦は完全に失敗した。
「みんなのためを思って、譲ってくれたのは分かってるよ。君は周りのことを考えられる子だ。それもいいことだが、たまにはわがままも言っていいんだよ。とりあえず、明日は楽しんでほしい。では、また放課後に」
「はぁ……」
先生は大きな勘違いをしていらっしゃいますと本当のことを伝えるわけにもいかず、後ろ姿を見送る。
こうして、俺の王宮行きは決まった。あの時の恐ろしい記憶が蘇りそうになる。
その日の夜。屋敷に帰り、俺の部屋で仕事中のマティアスに明日の予定を話した。
「だから、明日は騎士団本部を見学させてもらうことになったよ。帰りは遅くなると思う」
「それはよろしいですね。あの店に……というエル様のお気持ちは分かりますが……まだよろしいでしょう」
マティアスは思ったより騎士団に行くことに賛成のようだった。この前居酒屋での校外学習が決まったと報告したときとは全く違う反応だった。居酒屋自体に抵抗があるのかと思ったが、居酒屋というより具体的な場所を述べるととたんに様子が変わっていた。理由は聞かなかったが、きっとレントと同じ理由であろう。
「ああ、でも、王宮で気づかれたらどうしよう。今からでも断った方がいいかな」
「それはないと思いますよ。王宮と言っても、騎士団はエル様が以前いらっしゃった場所とは全く違うところにあります。あの男ももちろんいません」
即座に否定され、俺の気持ちはかたまり始める。
サラサラと細かな字をびっしり書き込んでいくマティアスの前で、内容がスカスカの宿題をやるのはなんだか気まずい。いわゆる小学校のお勉強なので仕方ないのだが、大変そうだし、こちらが終わったら手伝ってあげようと思いながら問題を片付けていく。
「そうなんだ。マティアス詳しいね」
「ええ。働いてましたし、小さい頃から出入りさせられましたので、王宮はほとんど把握しているつもりです。レオと無意味に歩き回っていましたから」
マティアスほどの貴族になると、子供でも王宮に出入りするのかと関心する。
「顔も知られておりませんし、知り合いの方に出会ってしまうということもありませんから」
そう言われると、王宮で働くようなエリートの友達や顔見知りなんていない。騎士団には王様のような偉い人住む場所とは完全に区切られていると聞いて、心が軽くなる。
「そうか。騎士団ってかっこいいんだろうな。レントも憧れているようだったし。すごく楽しみだ」
レントに一緒に行けるようになったことを伝えたら、きっと喜んでくれるだろう。遠足の前のような、ワクワクした気分だった。
だから、気づかなかった。俺が「かっこいい」と発言したときに、目の前で淀みなく動いていたはずのペンの動きが止まったことに。
♢♢♢♢♢
「大きい……!」
本当に昔、ここにいたことがあるのかと思ってしまうくらい威圧感のある門の前にやってきた。唖然として門を見上げる。
「荷物を出してください」
歩行者用の出入り口で制服を着た男の人に言われた。指示通りに荷物の蓋を開けて預ける。
そのまま奥で武器を持っていないかチェックされる。次に名前を言わされて事前に提出されていた名簿と間違いないことを確認されてようやく中に入ることができた。
飛び入りの俺は大丈夫か心配だったが、問題なく入ることができた。
厳重な警備を目の前にして自然と緊張した雰囲気になる。王宮にくるまではとても盛り上がっていたのに、途中まで案内してくれるという人について歩いている間の口数は少ない。
俺は目深に帽子をかぶり直した。不安から周りをキョロキョロと見渡すと、近くに巨大な建物が立っていた。でも説明によるとこれは王族が住む住居でも、執務が行われるところでもないらしい。子供たちがその大きさに驚いているのを見て、説明の人はこんなの小さい方ですと言う。中にはもっと大きいものがあるのか。
こんな広い場所だから働き手も多いのだ。敷地内に沢山の人が蠢いているのを見て、昨日マティアスの言っていたことを実感する。
「学園の方々ですか?」
横を見ながら歩いていたので突然前から声がして驚いた。
「はい、そうです。よろしくお願いします」
「よろしくおねがいします!」
サリル先生に続いて、騎士団に所属しているという男の人に口を揃えて挨拶する。
「今日、君たちを案内することになったケイライというものだ。ここは広いので、迷子になりやすい。勝手に出歩くことはないようにして欲しい。一日、よろしく頼む」
自分くらいの子供がいてもおかしくない年齢に見える、中年のおじさんだった。おじさんと言っても、前線で働いています!といったオーラが出ている。かっこよく歳をとるというのはこういうことを言うのだろうか。
「ケイライさんってすごい強いんだって」
レントがこちらを向いたかと思うと、小さな声で教えてくれた。
「知ってるの?」
「父さんが昔言ってた。それに前に酔っ払った父さんを迎えに行ったとき、会ったことあるんだ」
「ってことは、レントのお父さんは騎士団に入ってるの?」
「話してなかった? 入ってたけど、今はいない。地方で働いてるんだ。あの事件のせいで……」
あの事件?何を言っているのか分からなくて聞き返したが、レントは黙り込んでしまった。無理に聞き出そうとも思えなくて、話は途切れてしまった。
♢♢♢♢♢
「ここが騎士団本部の建物だ。此方には騎士はほとんど立ち寄らないがな」
がらんとした建物の中にケイライさんの声が響いた。
幾つかの部屋を覗かしてもらい、どんどん奥に進んで行く。
そして、最後に通されたのは倉庫の中だった。
「剣だ!めちゃくちゃ一杯ある」
先に入ったレントに続くと、薄暗い室内にく光る剣が壁にずらりと並べられていた。
一つ一つ丁寧に剣が置かれている場所を通り過ぎ、割と無造作に突っ込んであるところの前に集まった。
これは全部訓練などに使う剣だという。確かにあまり綺麗な見た目ではなかった。ケイライさんが片手で一つ引き抜きながら教えてくれる。
「持ってみるかい?」
ケイライさんがそう言って、一番近くにいたレントに剣を手渡した。
体に対して少し大きい剣を持って、レントが嬉しそうにこっちを見てくる。
「レントくん、流石に力持ちだな。お父さんゆずりかな?」
レントは毎日トレーニングしてますと自慢げに答えた。
持ってみる?と次は俺に回してくれようとするので、受け取ろうと手をのばした。レントの手が離れた途端、ずしりと腕に予想以上の重みがかかった。
「うっ……」
重い。重すぎる。渡されてすぐ剣は手からこぼれ落ちた。耳を刺すような大きな音が倉庫じゅうに響き、床に鈍く光る剣がころがった。
「無理……!」
「なーにやってるんだよ」
ビリビリとする両手を見ていると、床の剣をレントが拾ってくれた。
今度は抱きかかえるように受け取る。
抱いて持つのが精一杯で、とてもじゃないがレントのようにいかない。レントは両手でこれを振れそうなほどの余裕を見せていたはずだ。
俺はすぐに次の子に剣を渡した。
「エルくん、と言ったかな?」
「はい」
結局、一番剣を持ってつらそうな顔をしたのは俺だった。レントはかなり優秀な方らしいが、全員に回っても俺より非力な奴はいなかった。
「ここにきたということは騎士団に興味が?」
無駄のない動きでずいっと近くに寄ってこられたので、思わず後ろに下がってしまった。真剣な目で見られているのがわかって怖い。
「興味というか……こうやって剣で戦うにのはすごくかっこいいなと憧れているんですけど……」
「ふむ」
俺の話を聞いたケイライさんは難しそうな顔で頷くと、突然俺の腕を掴んだ。
「え……?」
身をよじって逃げ出そうとするが、腕をしっかりと掴まれていて逃げられない。暫く握られた後、また急に解放された。
何が起こったのかもわからないが、ケイライさんの握力の強さだけは身を持って実感できたと思う。まだ握られているのではないかと錯覚してしまうほど感覚が残っている腕を摩りながらケイライさんを見上げた。
「君は……騎士には向いていないね」
途中いい淀みながら、ケイライさんはしっかりと俺を向いて言った。
「体が騎士をできるようなものではない。これから成長するだろうが、俺の経験上このタイプは大きくなっても……」
「えっと……つまり、どういうことなんでしょうか?」
さっき俺の腕を掴んだりしたのは、どうも体の特徴を知るためだったらしい。ケイライさんは俺にもよくわからない話を早口で始めてしまった。
「はっきり言おう。君は剣術には向かない体格だ。魔法が得意なら、魔術を極めることに全力を注いだ方がいい。もし苦手なら、そうだな…… 文官を目指すことを強く勧める。頑張れ、少年!」
頑張れと言いながら肩をこれまた強く叩かれた。手を置かれた衝撃でよろめいたのは言うまでもない。それがまたケイライさんの言うことを証拠づけているようだった。
「さて、最後は訓練場だな。今日はラッキーだぞ。なんていっても、あの……」
動揺している生徒を置いて、ケイライさんは歩いて行ってしまう。
「……どんまい」
「頑張れ!」
「お前ならできる! 頭いいし」
嘘だろと嘆く俺にも投げかけられたのは友人の優しいのか無責任なのかよくわからない声。みんな俺にウインクをして、次々にケイライさんを追いかけていく。
最後に残ったのはレントだった。俺の前に立って、何と声をかけたらいいのかと言葉を探している。直前に自分がほめられていたから一層困っているんだろう。
「ケイライさんって剣術の素質を見抜くのがすごい上手らしい。ということはエルは剣術は本当に向いてないんだと思う。でも、今日ケイライさんを一番びっくりさせられたのはエルだよ!ケイライさんっていつも冷静なので有名なんだって。だからある意味すごいって!」
「……。はぁ、レントが一番慰めになってない!」
全然慰めになっていないレントの言葉を聞いて、思わず笑ってしまう。
「おいていかれちゃうから、もう行こう」
びっくりしたと同時にどこか納得してしまう自分がいた。背は小さいし、素人目から見ても俺は強そうには見えない。薄々気づいていた。どうやらそれは変わることはないようだ。これで栄養が足りないのではないかと心配したマティアスに、牛乳を飲まされずに済むだろう。
歩きながら考える。
やっぱり、諦めて喫茶店のマスターになろう。ケイライさんの言ったとおり、魔法も生かせるし。それがいい。




