君の癖/泡沫/夜半の月
笑うとき
口をかくす
君の癖
思わず
口から飛び出た
かわいいね
照れた顔に
鳴る心臓
気恥ずかしくて
首に手を
いつまで経っても
慣れやしない
耳に届く
君の声
「照れてるね」
「なんでわかるの」
「君の癖」
―――――
泡沫
目が覚める
あぁ確か
夢を見ていた
こめかみが
少し
濡れている
泡沫のよう
に消えていく
覚えていたい
記憶の欠片
もう一度
眠りに戻り
靄のさきに
手を伸ばす
―――――
夜半の月
生きる人に
何を思う
夜半の月
眠れぬ人を
優しく包む
夜半の月
眠れる人の
横顔照らす
夜半の月
生きる全てを
等しく見守る




