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リーザの不思議なセカイ

掲載日:2025/11/13

リーザの不思議なセカイ

ー数年前ー

「塔になにかある」と声が聞こえた。


ー現在ー

今日もまた”音”がする。

聞き覚えのあるノイズ音が聞こえる。

それと共にセカイがアイオライトのような青い光に包まれ変わっていく。

すると強風が吹き、リーザは思わず目を閉じた。

風とノイズ音のミックスはかなりうるさい。

目を開くと元の少しレトロな中華街みたいなセカイから近未来都市みたいなセカイに変わってしまった。

あのすこし温かい空気も冷えてしまった

私は避難しながらため息をついた。

「今回のセカイはちょっと好きだったのにな...」

変化するたびに元の世界は完全に消える

たとえ前のセカイで何かを成し遂げても変化が起きればすべてなかったことになってしまう

あの光の先がどこなのかはわからないけれど、いつもリーザは本能的に避難している

私はこのセカイでの生き方に適応しているが、何も知らない人が来たら大変そうだなとリーザは思った。

もし避難場所がわからなかったらと考えてリーザはゾッとした。

私しかこのセカイにはいない。

両親は変わっていくセカイに飲み込まれた。

ーなぜ両親は飲み込まれたのだろうかー

未だに変化の光を見るとあの瞬間を思い出す

寂しい気持ちと悲しい気持ちが合わさったあの気持ちを

ただ両親が消えていくのを見守ることしかできなかった自分の無力感を

リーザはその時を思い出し、まるでノイローゼになりそうなほどの悲しみに包まれてしまった。

すると名前を呼ぶ声が聞こえてリーザは振り向いた

….期待してしまった 両親がそこに立っていると


だんだん疑問が増えていって、私に呼びかける人も増えた。

両親が最後に残した言葉は、「い...きて.....リー ザ.....」だった。

日に日に増える疑問に私は考えるのをやめた。


ー4年後ー

もう疲れた 呼ぶ声にいちいち返答なんて返していられない

ついに我慢ができなくなり、呼びかける声を無視し続けた。

それでこのなんとも言えない違和感をなくせると思った

しかし何も変わらない。

それどころか違和感も増大していくばかりだ。

もういっそのことこのセカイから抜け出してしまいたい

倒れそうになったとき、その時が来た。

聞き覚えのあるノイズ音が鳴り響き、セカイは青い光に包まれて変わっていく。

ーあれから何度こうなっただろうかー

すると、リーザはあることに気づいた。

「真ん中にある塔だけ何も変わっていない!」

希望が見えて思わず声が出た。

変化が収まった瞬間リーザは走り出した。

目指すは塔!

塔には何もなかった。

正確に言うと、[何も探せなかった]だ。

塔に近づくと、透明な壁にぶつかった。

しかも、壁にぶつかると自分の身体が変わっていくのだ。

しかし、これで明らかになった。

ーあの塔にはなにかあるー

あれこれ考えていると、変化が発生した。


変わったあとのセカイを見てリーザは驚いた。

無数のAIが自分を狙っていたのだ。

飛び交う弾幕を避け颯爽と翔けるリーザはふと思う。

[AIは初めて見た。つまりこれまでとの差があるはずだ。]

周りを見回すが、何も変わったところは無かった。

その一瞬の隙が命取りだった。

AIがリーザに弾丸を命中させたのだ。

屋根の上なら安全だと思っていたがたどりつかれてしまった

リーザはAIをすぐ近くで見た

このセカイに生み出されたはずなのに全員でセカイを壊そうとしている

ただその動きはあまりにもテキパキしていてどこか焦っているみたいだ

まるでいずれくる破滅から何かを守るように

….だとすると攻撃してくる私もこのセカイのひとつなの?だとしても ...なんでなの?

….いや このAIはセカイを壊そうとしている。 絶対にそう...なのか?

考えていると眼の前のAIが弾丸を打とうと銃口を光らせ、リーザは眼の前に敵がいることを思い出した

リーザはすぐに立ち上がって、弾幕を避け颯爽と駆けていった。


ー4日後ー

しばらく逃げ隠れていると、リーザは異変に気づいた。

AIが現れてからは、もともと1日に一回ほどの周期だったのにセカイが変化しなくなったのだ。

しかし一見変わったものはない。

そもそもなんで逃げているのかすらわからない。

ーどうすればいいのー

リーザは思い出した。

塔に何かあるかもしれない!

やはり塔は変わっていた。

透明な壁がなくなっていて、中に入ることができた。

最上階に着くと、そこには本が置いてあった。

リーザが本を開くと、その中身は殆ど白紙だった

白い紙をめくるたびに焦る気持ちが強くなっていった。

ページをめくっていくと最後のページに塔の写真と文字が書いてあった。

[いるべきではない]

リーザはすべてを理解した。

というより理解させられた。

脳にこれまでのすべてが蘇った

自分はいるべき存在ではないことを。

このセカイは無限ループしていることを。

そして自分がAIはセカイを守っていたということを

そのことを理解すると同時に変化が発生した。

見たことない形のAIがリーザを引っ張って変化から遠ざけようとしていたが

リーザは自ら変化に巻き込まれ、存在が消えた。

かすかに意識が残っているうちに、リーザは次の自分に叫んだ。

ありったけの声を振り絞って

喉がかすれるほど強く

次の自分こそはこのセカイから出られるように

塔にこのセカイの鍵があると叫んだ

そのままリーザは眩い光に包まれて完全に消滅した














リーザの不思議なセカイ

ー数年前ー

「塔になにかある」と声が聞こえた。


ー現在ー

リーザは少し酔ったような気分になった。

今日もまた”音”がする。

聞き覚えのあるノイズ音が聞こえる。

それと共にセカイが変わっていく。

私はこの景色にデジャブを感じて気持ち悪くなった

だとしても私しかこのセカイにはいない。

両親は変わるセカイに飲み込まれた。

ーなぜ両親は飲み込まれたのだろうかー

日に日に疑問が増えていって、

私に呼びかける声も増えた。

両親が最後に残した言葉は、

「い...きて.....リー ザ.....」だった。

日に日に増える疑問に私は考えるのをやめた。


[リーザの不思議なセカイ]




























わからない

何もわからない

脳裏の裏にこびりつく

両親の記憶は

いつのこと?

聞こえてくる声は''誰の物''?

….あれ?なんで私はこの声が

誰かのものだってわかったの?

増える違和感・壊れていく世界観

まさかこのセカイは....





ー何回目?


…..おかしい

絶対におかしい

なのに何がおかしいの?

普通って何?

このセカイが壊れていくようなノイズ音は一体?

違和感がまるで存在しないように感じるのが違和感?

そもそも..


私って何?


もしかしてループしてる?

だとしたら今は何回目?



リーザは喪失感に苛まれて頭を抱えた

リーザはふと塔の存在を思い出した

あの塔に...なにかある?

リーザは塔を駆け上がり

湯気が上がっている体で本を開いた



….思い出した


でも、大丈夫かな

もしこれを言ってしまったら

このセカイはどうなってしまうのかな

わからない

だけど言うしかない

「このセカイはつながっていない!」












….ここはどこだろう

すごい既視感がある

わからない。

まるで来たことがあるみたいに。

それでもまだわかんない

やっぱりわたしは

誰だろう


もうなにもないセカイでリーザは一人自分に自分のことを問い続けていた


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