第98編「虹閃戦隊レインボーファイブ」(私の光は、あなたの隣で輝く)
地球の平和を守る秘密組織「虹閃防衛局」。そこに所属する「虹閃戦隊レインボーファイブ」は、特殊なスーツと武器を身にまとい、謎の侵略者「ダスクフォース」に立ち向かう戦士たちだった。
その日、基地の訓練ルームでは、チームのメンバーであるレインボーレッドこと城咲凛が、レインボーブルーこと藤代涼を相手に模擬戦を行っていた。鋭い打撃音が響き、二人の動きが高速で交差する。
「凛、今日は本気出しすぎじゃない?」
「涼こそ、少しは手を抜いたらどう?」
二人は軽口を叩き合いながらも、その目は真剣だった。凛の赤いトレーニングスーツには汗が滲み、涼の青いスーツも息遣いとともに微かに揺れている。
「終了!」というトレーナーの声とともに二人が距離を取ると、涼は大きく息を吐きながら倒れ込むようにその場に座り込んだ。
「ほんと、凛には敵わないよ…。でも、ちょっと張り切りすぎじゃない?」
「別に…。ダスクフォースが最近動きを活発化させてるから、その準備をしてるだけ。」
凛はそっけなく答えたが、涼は彼女の目がどこか不安げに揺れていることに気づいた。
「凛、なんかあったの?」
「…別に。」
凛は顔を背けたが、涼はお構いなしに彼女の隣に腰を下ろした。その距離が近すぎて、凛は少しだけ肩を竦めた。
「嘘だね。わかるよ、凛のそういう顔。」
涼の声が驚くほど優しくて、凛は少しだけ心が緩むのを感じた。それでも、言葉を飲み込もうとする彼女に涼が手を伸ばし、そっとその手を握った。
「大丈夫だよ。私、凛の隣にいるから。」
涼の手の温かさが、凛の胸に広がる。凛は息を吐き出し、少しだけ視線を下げた。
「私、ずっと思ってたの。涼はみんなのために自分を犠牲にしすぎだって。でも、私だけは…あなたを守りたい。」
涼は驚いたように目を見開き、それから小さく笑った。
「それ、私の台詞なんだけどな。でも、ありがとう。凛がそう言ってくれると、本当に心強い。」
涼は凛の肩にそっと頭を寄せた。その距離が近すぎることに、凛の心臓が跳ねるのを感じたが、彼女はそのまま動かなかった。
「これからも、ずっと隣にいてくれる?」
「当たり前でしょ。」
二人は静かに微笑み合った。その瞬間、基地の警報が鳴り響き、二人は立ち上がる。
「ダスクフォースの襲撃だね。」
「行こう。私たちがみんなを守らないと。」
二人は視線を交わし、スーツを装着した。その姿は光を纏い、虹色に輝いている。彼女たちの心の中には、戦う理由と、互いへの特別な想いが確かに存在していた。




