これから学園に通います
一週間が過ぎ、私が学園へ、通う日が来た。
よし、行くわよ。
「失礼します。」
げっ、レオが来た。
「ど、どうしたのですか、レオ様。」
「馬車の準備ができたので、学園に参りましょう。」
「分かりました。あと、リナを私のお付きの次女にしていいですか。」
「いいですよ。リナをここえ。」
そして、ほかの次女がリナを呼びに行った。
「リナ、今日から私のお付きの次女になってもらいます。」
「はい。」
リアの目がキラキラしている。
よっぽどうれしいんだろうな。
「それでは、馬車に。」
そして、私、ララ、マリー、リナ、レオは、馬車に乗った。
でも、これで、足が棒になるまでお妃教育から解放される。
馬車に乗って30分足らずで、学園に着いた。
近っか。
違う、違う。
「さぁ、着きましたよ。手を。」
レオが、エスコートしてくれた。
「マロン様、私たちは、先に寮に向かって荷物を置いてきます。」
「わかったわ。」
いや、なんだこの優秀な3人は。
違う違う、荷物は、ララたちに任せて学園を…
って、なんだこの無駄にでかい庭は。
学園の中に入ると人がぞろぞろ集まってきた。
「レオ様、お久しぶりです。」
「お久しぶりです。」
「レオ様、横の女性は、婚約者様ですか。」
横の女性、私のことか。
こういう時は…
「初めまして、私は、レオ・カール・オレス王太子様の婚約者になりました。マロン・カルクーラです。」
なんか、視線が痛い。
「レオ様、本当にこの娘が婚約者なのですか。」
「はい、そうですよ。」
なんか視線の圧がすごい。
レオなんでそんなこと言うんだ。
人の気持ちも知らないで。
「レオ様、そろそろ行きましょう、遅刻しますよ。」
「あ、そうでしたね。それでは、皆さんお気をつけて。」
「レオ様、もう行かれるのですか。」
なんか、みんな一気にレオのほうを向いた。
げ、またみんなこっち向いた。
さっきよりも圧が。
もう、殺気混じってるよ。
早く行こう。
私は、少しレオの手を引きながら先を急いだ。
ふー、みんないなくなった。
なんか、レオが、笑ってる。
「マロン嬢、ここがクラスですよ。」
え、この馬鹿にでかい扉の先に教室が。
なんか、入りたくない。
てか、嫌な予感がする。
「マロン嬢、入るよ。」
レオが、扉開けた途端こっちに視線が集まった。
そして、一瞬で私に向いた。
あ、これ多分終わった。
「マロン様、やっと来たんですね。では、自己紹介を。」
え、自己紹介。
あ、そうか、私転入生扱いだ。
え、てか、自己紹介。
私、前世も今もあがり症なのに無理だよ。
「マロン様、こっちへ。」
やだやだやだ、無理。
私は、しぶしぶ教卓の前に立った。
少しの人なら大丈夫だけど、視線に殺気と圧が混じってて、プラス全員がこっち向いてる。
さっきみたいに人が多くても、みんなレオを見てたからいいけど。
今は、無理だよ。
これっだったら、レオにあがり症だって行っとけばよかった。
よし考えずに言おう。
「皆様、初めまして、私は、マロン・カルクーラです。これからよろしくお願いいたしますね。」
うん、やっぱり圧が、圧が。
「では、皆さん、質問はありますか。」
あ、誰か手を上げた。
「はい、アーリナさん。」
「マロン様が住んでた、アルマス王国という国は、塩砂糖が特産品だと聞きましたがホントですか。」
「ハイ、そうですよ。アルマス王国では、塩砂糖が特産品でした。もしよければ、少し持ってきたのでいりますか。」
「いいのですか。」
「ハイ。」
この子も目がキラキラしてる。
多分、アーリナさんは、料理が好きなんだろうな。
「ほかには、ありますか。」
や、やったー、誰も手を挙げてない。
「それでは、誰も手尾上げていないのでマロン様席にお座りください。えっと、レオ様の隣が開いていますので、そこに。」
よし、レオが座ってる席は、あそこか。
レオが、ものすごく笑ってる。
そして、私はレオの隣に座った。
「それでは、算術の授業を始めます。」
ノートは、あるけど教科書がない。
どこに置いてきた。
もう、レオに借りるか。
「レオ様、レオ様、教科書どこかに落としたのか忘れたのかわからないんですけどバックに入ってないので見せてくれませんか。」
「いいですよ。」
それでは、今日は、割り算を…
ポーン
『今日は、雨が激しくなり、大雨警報が出ましたので、今日は、もう下校することになりました。』
やったー、もう帰れる。
割り算なんてもうできるから、ラッキー。
そして、私たちは、下校した。