レオがうち(屋敷)に来ました。
夜会の次の日になった。
「父様、レオ様との婚約どうしよう。」
「お受けしなさい。」
あー、やっぱりそう来るよね。
「はい、分かりました。」
「失礼します。お嬢様メイクの時間です。」
「分かったわ。父様、それでは、失礼します。」
私は、自室に戻った。
どうしよう、午後の2時にレオが来るのにまだ準備が。
「ララ、ドレスを選んでちょうだい。」
「分かりました。このドレスにしましょう。マロン様の黒い髪に映えるピンクをもとにして、合わせてみました。」
「ありがとうララ。今から、ドレスを着るからメイクの準備をしてくれる。」
このドレスは、誕生日に母様が買ってくれたドレスだ。
「マロン様こちらは、準備ができました。」
「分かったわ。」
ララに、メイクをしてもらった。
今回のメイクは、可愛い系か。
「できました。」
「ありがとう、ララ。」
「失礼します。お嬢様レオ様が、お着きになりました。」
「分かったわ。客間で、待ってもらってて。」
私は、自室を後にして、客間に向かった。
終わった。
でも、レオと婚約したら、国外へ、出るという目標は、達成だな。
ある意味、だけど。
「失礼します。レオ様遅くなって申し訳ありません。少々支度に手間取ってしまいまして。」
「いや、大丈夫です。」
そのあと、少し世間話をした。
いや、気まずい。
世間話の次は、絶対に本題の婚約のことを。
「それで、本題なのですが、私との婚約って本気ですか。」
「はい、本気ですよ。」
「ど、どうしてですか。それに、どうして、アルマス王国にいるのですか。」
レオが、笑って、話し始めた。
「私は、今回、夜会に招待されて来ているんです。そして、私は、婚約者がいないので探してこいと、大臣たちに言われて。」
あれ、レオって、2年後のアルマス学園に来るのが初めてじゃなかったんだ。
でも、レオは、学園に来たときも、婚約者いなかったのに何で、婚約を申し出るんだろう。
「でも、この国には、私よりきれいな子がたくさんいます。」
「ですが、あなたがいいのです。」
「そ、それなら、ほかのご令嬢は、見ましたか。」
「はい。」
即答。
ほかのご令嬢のほうが、私より魅力的でしょ。
私なんて、中の下だよ。
「なら、私のどこが気にったのですか。」
「全てです。」
終わった。
ほかに断るすべが思いつかない。
どうしよう。
これは、もう、レオと婚約する以外道わないのか。
しょうがない。
「な、なら、好きな人ができたらすぐ婚約破棄してもらって構いませんので。」
「婚約は、解消しませんが、婚約してくれるんですね。」
笑顔がキラキラしてて、断れない。
もう、無理。
「はい。」
そして、私は、レオ・カール・オレス第一王子の婚約者になった。
もー、やだ。