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何故か魔道具に転生しました。  作者: まあまあ座って
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袋になったみたい

 あーうん、とりあえず()()に転生?してしまったということは分かった…うん。

 でもどうしようか、せめて動ければいいんだけどな


 もう一度身体を動かそうと試行錯誤をするが意味はなかった。


 あぁー、俺このままここで一生を過ごすのか?

 というか呼吸をしなくても生きられるんだったら死ねないとかあるんじゃね!?

 それはやばい、非常にマズイ。


 そう考えると心拍数が上がった()はしたけど、なんと心臓の鼓動も感じられなかった。


 ますます幸先が悪くなってきた。

 一体どうすれば…。


《所有…f…。》

《所有者…f…い。》

《所有者不明。》

《所有者不明。》


 と突然、頭の中に声が流れる。


 所有者が不明?何の所有者?てかうるせぇよっ!

 所有者なんて誰でもいいじゃん!


《所有者が不明のため、精神体…田中太郎に所有権を譲渡。》

《実行中。》


 またもや声が流れた。


 …うぇっ!?田中太郎って俺じゃん!

 何かが俺の所有者になったのか?でも何か分からないんじゃどうしようもないじゃん。

 

 まあでも今の声とかからして、確信は持てなかった異世界説が確実になった訳だけど…あれやっとく?

 やっちゃう?


 異世界転生したのならと思い、主人公定番のアレを口ずさんだ。


 ステータス!


 …

 ……


 え?何もないんか?お?あ?

 普通にガッカリだわ。


《所有権の譲渡を完了。ステータス表示指示を確認。個体情報を表示します。》


 すると、所有権の譲渡がなんたらこうたらと言われたと同時に、目の前にゲームウィンドウのようなものが現れる。


《個体名:袋 精神体兼所有者:田中太郎》


 …


 え?袋…なんで?まあそれにも驚きだけどさ…ステータスってこれだけ?スキルとかないの?


《スキル表示を確認。所有スキルを表示。》


 なんだろう。凄く不便に感じましたね、はい。


《袋:所有スキル 収納、誤転生者、変態、痛覚弱化(常)》


 お?


《それぞれの効果を表示。》


《収納:固体か液体、それか気体をほぼ無制限に収納可能。収納された物の時間は止まります。》


 いや有能すぎぃっ!?でも…動けないんじゃ収納なんてする物もないな…。


《誤転生者:転生に巻き込まれた精神体。ありえない事象に巻き込まれたため、運が大幅に上昇します。》


 このスキル前世で欲しかったわ!宝くじ当てたり、ラッキスケbっゴホンッ。


《変態:収納した物の姿に変態ができます。》


 おっ!これは動けるチャンスじゃないのか!?


《現在収納中の物はありません。》


 なんだ、ないのかよ。


《痛覚弱化:痛覚を弱める効果があります。このスキルは常時発動しています。》


 痛いのは嫌いだからな、ありがたい…けど動けないんだから痛がることもないんだよなー。


 てかスキルのせいで忘れかけてたけど俺、袋になってるんだよな。

 袋ってまさかっ、さっきのは見間違いだろう!


《個体名:袋》


 …まじかよ。

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