表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/42

prologue faithless

 それは鮮烈な体験だった。

 たまたま、従姉が出るからという理由から訪れたクラブハウス。

 ポップスがメインだと言う中で異質のオーラを纏っていた。

 照明を浴びて背中を見せている長い黒髪の長身。

 スカートを履いているからには女性なのだろう。

 その脇にはベースを持った影。

 やがてその後ろにいるドラムスがスティックを打ち鳴らして4ビートを刻む。

 かき鳴らされるギター。

漆黒のレスポール。

 首筋に暖かい油を注がれたかのように甘美な痺れが走る。

 歪んだサウンドがアンプから吐き出される。

 ディレイがかかり、その一人だけのギターが何人ものサウンドを奏でる。

 知らず体が動く。

 そんな力が、それにはあった。

 演奏が終わった事には気づかなかった。

 ただ最後にベーシストがバンド名を言ったことだけはかろうじて覚えている。

 「フェイスレス」と。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ