次の任務は三つ首大蛇
俺が目を覚ますと拠点に戻っていた。
リーネが声をかける
「大丈夫!?ライト凄かったわ。」
「ああ大丈夫だ。びっくりした。刀に属性を纏うことができるようになったことに。」
俺たちの部屋にボスが入ってきた。
「さすがぞい。とりあえずは他の属性も纏えるようになることを目指すぞい。」
「ああ。なんかやる気が出てきたぜ。」
俺は手に力を込めた。
この世界では俺がいきいき生きられるような気がした。
「よっし。おれは夢を決めたぜ。人間命は1つだ。どうせなら大きい方がいい!
おれはこの世界の王様になる!!だからリーネも力貸してくれよな?」
「ふふ。バカね。でも面白そうだから助けてあげるわ。私の力も必要でしょうし。」
それを見てボスが笑った。
「ふぉっふおっ。ではそんな2人に任務を与えるぞい。三ツ首大蛇の討伐ぞい。」
「三ツ首大蛇?なんだそれ?」
不思議にした俺にリーネは解説する。
「三ツ首大蛇は中級モンスターの中でも四天王と呼ばれるモンスターよ?四天王の中でも別格らしいわ。」
「さすがに2人じゃマズイとは思うから、助っ人を2人用意したぞい。」
前の扉から1人の男と1人の女が現れた。
「お前が新人のスラッシャーか。おれはガンナーのギルガだ。よろしくな。」
「わたくしはマジカリストのラーシィですわ。よろしかお願いします。」
「4人いればなんとかなるぞい。まぁ健闘を祈るぞい。」
と言いうとそのままボスは消えた。
「とりあえず出発するか。」
ギルガの指揮の元俺たちは拠点を出発した。
俺たちは森を進み抜けると大きな山を登山していく。
全員無言だ。俺はリーネに小声で聞いてみた。
「なぁ2人とも無口だな。」
「ギルガはそうだけどラーシィは普段結構喋るわ。つまりそれだけ体力温存に努めているのよ。」
「なるほどな。」
俺たちは山を登りきると次は隣の街に行くために下山していく。
するとギルガが立ち止まった。
「ん?何かいるぞ。」
「ギルガ様。レッドウルフの群れが来ますわ。」
俺たちを四方八方からレッドウルフが襲い掛かる。
「ラーシィ!頼むぞ。」
「はい。任せてください。癒し魔法 "女神の子守唄"」
ラーシィが手を空に向かって挙げると遅いかかってきたウルフたちが次々と倒れていく。
「なんだこれは。」
「これは一時的に眠らせているのですわ。3日後に目が覚めると思いますわ。」
「なるほどな。」
俺は感心した。
下山すると街に出たが
誰一人として街にはいなかった。
「どうもおかしいぞ。人が1人もいない。」
「この街の人々は俺が始末した。」
後ろから黒い服を着た男が現れた。
「なるほどな。てめえの仕業か。」
ギルガは腕を構えた。
「ライト俺の力を見せてやるから見とけよ。」