第2章 アタマガフリーズシマシタ
ふぅー。何とか間に合ったよ。流石風の神が宿いし我が脚よ。
それにしても、今日はいつもより騒がしいな。
何だ? 校長が遂にバーコードから卒業して、電球になったのか? そしたら、すぐに写真に収めてタイッターに上げたるわ。
おっ! 麗奈発見!!
「麗奈ーー! おはよう!!!」
振り向く麗奈。見返り美人だわ。
「何だ。小春か「何だってなんだよ!!」あんた今朝のニュースみた?」
流石麗奈ちゃん、私のツッコミを華麗にスルー。
でもこの小春は屈しないぞ! ((ガッツポーズ
「聞いてんの?」
「はい! なんでしょうか」
「今朝のニュースだよ。ニュース。まぁあんたのことだからどうせ寝坊だから見てないでしょうね。ヤピーニュースで検索してみな。モンスターってね」
「 あら、何言ってんの麗奈ちゃん「早く見ろ!!」あ、はい只今」
ヤピーニュースでモンスター? 何言ってんだよ。どうせ新しいファッションでしょう。
これか。あ、ポチッとな。
<ニュースをお伝えします。昨夜世界各地にて突如現れた門らしきものですが、専門家によりますと異世界と通じる門だそうです。尚只今首相と各国の大統領は、中から出てきたあちら側の大統領らしき人型と話し合いを進めています>
……………アタマガ、フリーズシマシタ。
「凄いでしょう。私、色々調べたんだ。そしたら、動画にこれ! スライムだよ!! あー踏みつけたい!!!」
スライム逃げて! 超逃げて!!
「だからみんなざわついてんだね。へー 。まぁ全て分かっていたけど、なんせ私には予知能力が、いてっ! 」
「あ?」
「すびません」
美人の睨み、恐るべし!
「てか、小春周り見てみな」
ん? 何々……
エルフ、ドワーフ、お! あれは空飛ぶ妖精さんじゃないか!……っておい!!!
「エルフにドワーフに空飛ぶ妖精さんだぞ!! ヤバクナイデスカ!」
「その反応私30分前にした。遅いよ」
凄い! あの羽、限りなく透明に近い! 何故それが見えるかって?
ふっ。 簡単さ。私の目には……目には……えっと……し、視力の神様が宿ってんのさ!
「ぷはっ! 何1人でコントしてんの。視力の神様ってなんだよ。 もうすぐ予鈴鳴るからさっさと教室行くよ」
「し、視力の神様は、視力の神様だよ。バカにしやがって」
「小春早くー。もう私先に行くね」
おっ! 美人が呼んでいる。行かなくては!
キーンコーンカーンコーン
ヤバイ!!