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閑話:妹がいるらしい1

「兄ぃーーー!!いるんでしょうー!!」


 ドアを鬼のように連打する音と響き渡る聞き覚えがありすぎる声。もしかしなくてもうちの妹の声である。

 というか俺を兄と呼ぶ奴は一人しかいない訳で。

 溜息を吐きつつ見やれば、ハインリヒの野郎は楽しそうにニヤついていた。


「開けてあげたら、お兄ちゃん?」

「俺があいつ苦手なの分かってて言うなよ」

「可愛い妹じゃないか」

「そういう問題じゃねぇんだよ」


 居留守を極めたい、そう思いつつ瞠目すると、さらにドアを破壊しようとしているのかと問いたいほどに叩きまくる音が響き渡る。

 というかこれ以上は近所迷惑だ。

 細く息を吐き、決心を固めた。


「おーにーいーちゃーーーーん?」

「うるせぇ黙れドア壊す気か!!」


 思い切りドアを開け放てば、目の前には田舎に置いてきた妹の姿があった。

 うん。今すぐドア閉めたい。


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