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1章:2丁目の煙page3

午前8時15分頃、いつもより少し急ぎ足でまさと僕はいつもの道を通り学校に向かっていた。

道中度々例の彼女の話題が浮上した。僕はその度に彼女の透明で純白な肌、漆黒で潤沢な髪の毛、少し幼さを帯びた妖艶な笑顔を思い出さずにはいられない。

そして今日実行しようとしている事への戸惑いが湧き上がったのである。

「なあ海、本当にそんな事やるの?」まさが少し心配そうな顔で言う。

「ああ、だって急に花でも持ってあなたに一目惚れしました!是非お名前をお教えください!

 なんて俺が言えると思うか?」

「いやまぁな。食欲、睡眠欲、性欲、に次いで確かに知識欲は重要だと思うぜ。それでも彼女を尾行して家をつきとめ表札を見て名前を知ろうなんてまどろっこしくないかい?」

「まさにはそうでも俺にはそっちの方が直接話しかけるよりも楽ちんなんだよ。」

「お前の人見知りもそこまでくると一種の病気だな。」

「言ってろ。」

次はこぉ〜りぃびぇん、こぉ〜りぃびぇんでございまズ。

今日の駅員は癖がすごい、、、、、

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