東方二次創作のススメ(吸血鬼騒動編)
前回に続き、かつての出来事をご紹介します。
吸血鬼騒動
かつて、幻想郷に初めて吸血鬼が現れた際、その圧倒的な力と、妖怪達の気が抜けていた事もあり、多くの妖怪が吸血鬼の配下となった事件。
その後、阿求によると、幻想郷で最も力のあった妖怪達が討伐に向い、力ずくで叩きのめした後、様々な契約を交わしたという。その内容は、幻想郷の妖怪が食料を提供する、代わりに吸血鬼は幻想郷の人間を襲わない、等の内容。
この騒動については、大きく二つに意見が分かれている。
一つは、レミリアが来た時には既に幻想郷で契約が交わされており、彼女はその契約に従っているという物。これは、東方求問史紀の情報が根拠となっている。
もう一つは、レミリアこそが、大暴れした吸血鬼だという物。これは、主に東方外来韋編弐が根拠となっている。
阿求の情報は誤りも多い為、二次創作界隈では、基本的に後者が正しいとされる。
供給されている食料は人間の筈だが、阿求によると、外の世界の自殺志願者等を提供しているそうである。恐らく、幻想郷の他の妖怪も同じ物を食べているのだろう。或いは、そもそも多くの妖怪は精神的な存在こそが本質、食事は必要無いのかも知れない。
この事件がスペルカードルール制定のきっかけとされており、ならば、吸血鬼騒動は霊夢が巫女になってから起きたという事になる。しかし、阿求は吸血鬼が幻想郷に来てから数百年経ったとしている為、東方求問史紀の情報は誤りであると考えられている。
レミリアと戦った妖怪の説として、妖怪の賢者、幽香、天狗達が考えられている。
一、妖怪の賢者
普通に考えれば、幻想郷で最も力のある存在=紫と考えるのが妥当である。幻想郷全体の管理をしており、秩序を乱す存在の平定も、彼女らの仕事の一端であろう。
二、風見幽香
力のある妖怪、から連想される二番手。日を避け、可能ならば封じようとする吸血鬼と、花を愛でる彼女は、敵対して当然である。
三、天狗達
既に、山において社会を築いていた天狗と、新たな秩序を構成しようとする吸血鬼はは、互いに邪魔でしかなかった、という発想から考えられた説。文について、幻想郷最高クラスの力を持つと語られており、天狗も、最も力のある妖怪に数える事は可能だろう。
また、この事件において、レミリアの配下となり、太陽を完全に闇で覆い隠そうとした為、力を封印されてしまったのが今のルーミアである、とする考察も存在する。