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夏色の君、遠い君 園田冬樹
日向に生きる君 影の僕
触れ合うことはないのでしょう
手を伸ばす君 払う僕
本当はその手を掴みたかったのに
明るい君 暗い僕
君が笑うと 僕が鳴く
正反対の僕たち 遠いよ
まだ遠い夏の色 君はどこにいるのでしょう
見つからない君 一人の僕
まだ長い冬の色 孤独の雪が積もって行く
君は遥か遠く 僕はここに立ち尽くす
表で生きる君 裏の僕
重なることはないのでしょう
追い掛ける君 逃げる僕
本当はその手を掴みたかったのに
優しい君 辛い僕
君が啼いたら 僕は嗤う
正反対の僕たち 遠いよ
もう遠い冬の色 僕はどこにいるのでしょう
微笑んでる君 苦しむ僕
もう短い夏色に 孤独の雪が降り注いだら
君は僕の隣 僕は淡い夢に涙する
明るい君 優しい君
君が笑うと 僕も笑う
僕が泣いたら 君も泣いてくれる
正反対の僕たちも 近いよ
まだ遠い秋の色 二人どこにいるのでしょう
見つからない君 苦しむ僕
まだ永い春の色 幸せの雪が溶けて行く
君は遥か遠く 僕も遥か遠く
触れ合うことが出来ないの
あゝ 夏色の君 （どこにいるの）
あゝ 遠い君
