登場人物一覧 続き3
●農家連の人々
バド:
ブランの父親で、小麦などを作っている農家。人間種。王都の出身。
雰囲気は穏やかで、朴訥な感じだが、こう見えて、剣術の使い手。
ブランを始め、子供たちにも簡単な手ほどきをしている。
このサイファートの町の開拓団の中心的存在で、そういう意味では顔が広い。
不可能と言われていた、町の開拓に成功したため、王都では一目を置かれていたりもするが、家族としては、この町で暮らしていくことを決めている。
モル:
ブランの母親。バドと共に、開拓団に参加。人間種。
実は、そこそこいいとこのお嬢さんだったりもする。
人柄はほんわかした感じだが、今ではすっかり農家の嫁、という感じ。
基本、自分たちでできることは何でもやる。
それが、農家のスタンス。
アリュー:
ブランの弟その一。
見た目は少しぽっちゃり系だが、実はそこそこ筋肉もある。
格闘神官でもあるアズから、格闘術を学んでいる。
一応、身体強化の上位版でもある、身体硬化のスキルも身に着けており、今後が楽しみな感じ。
気は優しくて力持ち。どちらかと言えば大らかな感じで、おっとり系。
トロン:
ブランの弟その二。やんちゃ盛り。
土や植物系の精霊から好かれる体質持ち。
ユニークスキル『緑の手』は、いわゆるドリアードたちの成長促進と同等か、それ以上の効果があるスキル。ただし、今のトロンではまったく使いこなせていないため、今後の成長に乞うご期待、という感じ。
テスタ:
ブランの妹その一。
トロンとは双子の兄妹。
ぱっちりとした、意志の強そうな目が印象的。
トロンに比べると、しっかりもので、今はメルのところで、魔法理論と薬学を勉強中。
当初の目的でもある、農作物の成長を促すポーションについては、ちょっと棚上げになっている感じ。
セモリナ:
ブランの兄妹の末っ子。
まだ舌足らずだが、もうすでに、土魔法の才能を開花させており、何だかんだ言って、今やっている小麦粉の精製作業では、十二分な戦力になっているすごい子。
赤ちゃんの頃から、自分で土をモンスターの形にして、それで遊んだりしていた。
ヨザック:
農家連の代表のひとり。人間種。王都の出身。
バドたちと一緒に、開拓団に参加。ここまで町を成長させた。
ヨザック農園の責任者。
角刈り、武骨、筋肉、という自称、脳筋のバリバリ農家さん。
ファム:
農家連の代表のひとり。種族は『土の民』。王都のスラム出身。
背が小さく、ちょっと見ドワーフっぽい、ミニおかあさん。
特技が田畑の開墾などで、『ファム組』と呼ばれる集団には、そういう人たちが集まっている。
この町では、土木と建設工事を担当。
ちょっと荒くれ者系の人たちを取り仕切る、しっかり者。
シヴァリエ:
農家連の代表のひとり。大柄な女性。話し方はお淑やか。
いわゆる、魔導猟師という人で、シヴァリエの他にも何人か猟師さんはいるらしい。
レーゼの『大地礼賛』の副作用で、たまに現れる、はぐれモンスターを狩るのがお仕事。
その他にも、町の外で、狩猟をしたりもする。
ジビエの食材を卸したりしてくれる、『塔』にとってもうれしい人。
ケイケイ:
農家連の代表のひとり。一応は人間種。虹彩の国出身。
この町では、ちょっと特殊な方法でコッコ種を飼っている。
そのため、普通に町を歩いていても、どこに鶏舎があるのかは、よくわからない。
見た目は男の子。コロネとおなじくらいか、少し若いか。
ケイケイ自身は、コロネのお菓子に衝撃を受けており、純粋に尊敬している。
ランラン:
農家連の代表のひとり。ケイケイの双子の姉。
一応は、家族に『八仙』がいるが、仙人は血筋で継ぐ称号ではないため、ふたりは普通の虹彩国人という感じ。
姉弟ともに、風系統の魔法が得意で、メルが開発した小麦粉の精製法も可能。
もちろん、魔力との兼ね合いで、たくさんはできないが。
●うさぎ商隊の人々
ロン:
うさぎ商隊の商隊長。種族は、うさぎの獣人。
元デザートデザートの特殊師団の長。
『砂漠のロン』『神出鬼没』『魔道具使い』など、二つ名が多い。
統制型スキル『玉兎』の使い手で、そのため、他の魔法やスキルを使えない。
人柄は、普段は穏やかで、軍人としては、ちょっとだけスイッチが切り替わる感じ。
ラビの父親で、バーニーの夫。
デザートデザートの王宮で起こった謀略事件の際、命を救うためにバーニーを誘拐。
そのため、今も本国からは表向きは、国外追放とされている。
もっとも、本人は、まったくそのことを気にしていない。
ブリッツ:
うさぎ商隊所属。偵察部隊の隊長でもあり、ロンの補佐でもある。
元々はデザートデザートの地下遺跡で眠っていた、雷の精霊。
口調は男っぽいが、見た目はかわいらしい金髪の少女。
目覚めた時、暴走状態だった自分をあっさりと退けたロンに感動し、それ以来、彼と行動を共にしている。
謀略事件の折、バーニーと親しくなって、親友関係に。
ぶっきらぼうだが、部下想いの良い上官タイプ。
ギムネム:
うさぎ商隊所属。調理部隊長。種族は『土の民』で、彼らを束ねる存在。
野戦料理など、どちらかと言えば、味よりも実戦的な料理が得意。
ずんぐりむっくり、黒ひげ、豪快な雰囲気、と迫力満点だが、根っこは優しい。
チコリ:
うさぎ商隊の調理部隊一班の班員。種族は、らくだの獣人。
背は小さくてぽっちゃり系。幼顔の巨乳さんで、コロネとは年も同じくらい。
役職はないが、班長のビスカを支える感じの立ち位置。
色々あって、パン工房のお手伝い要員に。
ビスカ:
うさぎ商隊の調理部隊一班の班長。種族は、さそりの獣人。
出身地はデザートデザートではなく、あちこちを転々としていた経歴不詳な人。
いわゆる、毒食材の取り扱いに長けており、コロネの頑張り次第では、そっちの調理法の先生をやってもいい、とのこと。
今は、パン工房のお手伝い要員をしつつ、うさぎ商隊の調理部門の調整のお仕事をしている。
カレンデュラ:
うさぎ商隊所属。在庫管理のお仕事をしている。種族は人間種。
デザートデザートでは、少数民族でもある、人間種の部族の出身。
日焼けした小麦色の肌が健康的。
ルイボス:
うさぎ商隊所属。調理部隊二班の班長。種族は、カモシカの獣人。
元はデザートデザートで、料理店を営んでいた。
マレイン:
うさぎ商隊の調理部隊三班の班長。種族は人魚種。
地下水脈とも通じるオアシスに住んでいた、めずらしい淡水の人魚。
砂の国の中では、魚系食材に通じている、数少ない存在。
ベルガモット:
うさぎ商隊所属。師団のモンスター部隊を率いている。
マッドラビットたちのお世話係も、彼女の部隊の担当。
種族は、鵺の獣人。獣人? 一応、本人はそう思っているということで。
リコリス:
うさぎ商隊所属。調理部隊四班の班長。種族は蛇人種のラミア。
メルの出身地とは別の場所にあるラミアの村出身。
ただし、彼女の噂は耳にしており、『忌み子』から転じて、『眠り姫』となったメルに対しては敬意を払っている。
野菜や果物、甘いものが好き。
バイア:
うさぎ商隊所属。偵察部隊でブリッツの副官をしている。種族は、砂の群人。
ちなみに、バイアというのは、彼らの代表の通り名のひとつ。
バイオ・アインスの略で、バイアに続いて、バイツ、バイドがいる。
生きた砂の集合体、という種族のため、明確な区分は難しいが、とにかく、バイアたちがたくさんで、ブリッツを支えている感じ。
チャトラン:
うさぎ商隊所属。種族は、虎の獣人の男の子。
フレッシュな感じはあるが、周りが見えていないところが玉に瑕。
まだまだ新米扱いで、ようやくひとりでの任務に就いたのだが、スタンピードに巻き込まれて重傷を負ってしまう。
元は孤児院出身。今は傷を治しつつ、病院でリハビリに励んでいる。
●その他、町の住人や塔の常連客など。
ルナル:
魔女であるドロシーのファミリア、というか使い魔。
種族は幻獣種のケットシー。普段は、歩く黒猫という感じで人化しないが、ドロシーの能力で、疑似召喚をされた時は、その人型を見せることもある。
実は、ドロシーの母親から受け継いだ召喚獣でもあるため、どちらかと言えば、しもべというよりも、教育係という感じ。
身の回りの世話をする執事という見方もある。
『異界生成』で、『夜の森』を生み出している張本人。
イー:
『塔』の常連客のひとり。
定期的にやってきては、オサムの料理を食べては帰っていく。
吟遊詩人の使い魔のアンプとは、旧知の間柄らしい。
アオザイのような衣装を身に着けている。
雰囲気は、気品があり、どこかのお嬢さんっぽい。
口うるさい身内がいることも含めて、そんな感じ。
ニコ:
吟遊詩人。この世界を歩き回って、世界についてのことを歌で広めている。
覆面をしており、目ぐらいしか見えないため、正体については謎。
自称は男性。
一応は、ハイネの知り合いということらしいが……。
オサムの料理のファンのひとりでもある。
アンプ:
吟遊詩人のニコと一緒にいる使い魔。
見た目は、でっぷりとした白い鳥。
世界については、ニコ同様に知っているらしく、こちらも正体不明。
口調は少し子供っぽい。
ハイネック:
通称はハイネ。
たまに、コロネの前に現れては、意味深なことを言ったり言わなかったりする女性。
もっとも、コロネはそのことを覚えていない。
王都の関係者らしい。
この町には、たまに料理を食べに来る。
プリムをして、厄介と言わせる程度の能力の持ち主。
シグナス:
ミーアとイグナシアスのお店を手伝っている男の人。
種族は人魚種で、イグナシアスの弟。
鍛えられた肉体とちょっと日焼けした感じが、いかにも漁師さんといった感じ。
真面目でしっかり者。
ワルツ:
『がらくた屋』の店主。元はジルバの盗賊団の一員。
今はトレジャーハンターとして、あちこちを巡っている。
サイファートの町では、たまにやってきては、『ドリフトパーツ』と呼ばれるがらくたを売っている。
もっとも、売り物というか、面白いものを探してはみんなに見せるのが趣味という感じ。
サウス:
マギーとルーザの家の地下に居候をしている竜種。
いつも、ルーザにはからかわれている、というか、可愛がられている。
本人も、それが鬱陶しく思いながらも、嫌ではないという感じ。
そういう意味では、素直じゃないと言うか、子供っぽい一面もある。
イオリ:
『武蔵御膳』の看板娘。種族は、鬼人種とエルフのハーフ。鬼エルフ。
耳はエルフの耳だが、黒髪で鬼人種特有の角もある。
ラビたちと同世代のメンバーのひとり。
この町生まれのため、エルフの街には行ったことがない。
ムサシの娘で、普段はお店を手伝っている。
エア:
イオリが飼っているパララン種。生きているパラシュートのモンスター。
見た目は、青色の毛玉という感じで、二メートルくらいの真ん丸で、空へと飛びあがった後は、手足と羽根がパッと開いて、そのまま『緩落下』スキルで、ふわふわと降りてくる感じ。




