17歳の迷子です。
今回初めて小説を書いて見ました。この話でやりたいことが多くてまとまらず半ば見切り発車になっておりますがどうかATATAKAI目でご覧になって下さい。
「ここ、どこだ…?」
群青色の髪の少年、雨宮カイトは呆然と呟いた。
カイトは数分前は自室の布団の上でゆったりとしたひと時を過ごしていたのにも関わらず、目の前に広がるものは自分の部屋以外の空間だ。周囲に生えている木々や草花は図鑑に載ってなさそうな色とりどりで少しばかり不気味だ。まるで妖精でも現れそうな雰囲気が漂っている。ここはどこかの国の森の中か?そんな思考が脳裏をよぎったがありえないと、強制的に思考を中断させた。
「とりあえず自力でこの森から出よう。」
ーそう言って1時間経過した。正しい道で進んで居るのかすらわからない。正直もうここから出られる気がしなくなってきた。そもそも、”ここ”に迷い込んだのも不思議なことだ。俺は1時間ちょっと前までは自室のベッドの上でケータイいじっていて…
「そうだ!ケータイがあるじゃないかっ!」
カイトはポケットからすぐさまスマホを取り出し一情報を確かめようとした。
圏外のため現在地が不明だった。
「ですよねぇー…」
俺は左手のスマホを握り締めながら肩をがっくりと落とした。
…俺、ここで一生を迎えるのか。
「おや?キミ、見ない格好してるね。もしかして、迷子かい?」
頭上からこえがする。顔を上げるとそこには赤い無地のバンダナで頭をすっぽりと覆い、目は細くキレ長い。見たところ年齢は40後半、といったところであろう男性がこちらに視線を向けていた。




