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9話:くるしゅうない、よきにはからえ

よろしくお願いします!

こっちの世界に来て二日目の朝。

俺はいつものベッドとは違う違和感に苦戦し、あまり眠れないまま朝を迎えていた。


「ふわぁー...ねむ」


なんとか起き上がった俺は、お腹が空いたので下の階へと向かった。

すると階段に差し掛かったとき、なにやら下の階から声がすることに気づいた。


「あいつらもう起きてんのか?」


そして、階段を降りて俺が見た光景は...


「キュウコ様、お茶をお持ちしました!」

「すまぬな、どれ...くんくん、これは昆布茶じゃな?」

「はい、正解でございます。さすがキュウコ様です

!」

「くるしゅうない、よきにはからえ 」

「............」


そう、俺が見た光景とはスフィアがロリ妖狐にお茶を出している光景....すなわち昨日の茶番の続きだったのだ。

俺が呆れてみていると、ロリ妖狐がこちらの存在に気づいた。


「あ、仁さんおはようございますです。昨日はよく眠れましたか?」


ロリ妖狐が笑顔で言う隣で、スフィアも「おはよー」と俺に手をふってきた。


「そんなことより...お前ら何やってんの?」

「何って、見ての通り朝のティータイムです」

「ティータイム!?昆布茶で?」

「やっぱりティーと言ったら昆布茶ですよねー」


ロリ妖狐はそう言うと、昆布茶をすすりながら隣にいるスフィアに「ねぇー」と同意を求める。

スフィアもそれに同意するかのように「ねぇー」と返した。


「聞いたことねぇよ!普通、紅茶とかだから!」

「くるしゅうない、よきにはからえ」

「お前さっきからそれ使ってるけど使い方おかしいからな!」

「もう何なんですか朝から。ついていけません」

「それはこっちのセリフだ!」


こいつとの会話はほんとに疲れる...


俺が一回ため息をついたところで今度はスフィアが話しかけてきた。


「仁ってば朝から楽しそうだね」


どうやらスフィアには俺たちの会話が楽しそうに見えたらしい。

俺は思った...こいつの目は節穴だと。


「お前こそ朝から絶好調な」

「えへへ、まぁね」


と言って、スフィアは自慢げにピースサインを作る。

まぁ、俺は誉めたつもりではないんだが...


「あ、そういえば仁の分の朝ごはん作ってあるから食べてね」


そう言って、スフィアはテーブルの上を指差した。

そこにはおにぎりと味噌汁がおかれていた。


「食材があまりなくてそんないいものは出来なかったけど、味は保証するよ」


こいつバカだけど何だかんだでやっぱり頼りになるよな。


俺はそんなことを思いながらスフィアに感謝の言葉を述べた。


「さんきゅーな」

「仁さん、食べ終わったらすぐにギルメン探しに行ってもらいますからね!」


こいつにいたっては頼むばっかりで何にもしねぇけどな!


それでもいちおタダでここに住ませてもらっているので断ることはできず、


「へいへい」


としぶしぶ返事をした。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


スフィアが作った朝食はびっくりするほどおいしかった。

特に味噌汁はスフィアが自前で持ってきた味噌を使ったらしく、俺は5回もおかわりをしてしまった。


朝食を食べ終わるとスフィアが昆布茶を入れてくれた。

昆布茶を飲みながら俺はあることを考えていた。


ふぅー...ギルメン探しダリィー...今日はやりたくねぇなー。


俺はどうにかしてやらずにすむ方法を考えた。

考えているとふとあることを思い付いた。

それを、今だ昆布茶を飲み続けていたロリ妖狐に聞いてみた。


「あのさー、思ったんだけど他のメンバーもあっちの世界から連れてくれば良かったんじゃないか?」


そう、俺が考え付いたのはあっちの世界から俺のように呼んでくればいいんじゃねぇと言うものだった。

しかし俺がそう言うと、ロリ妖狐は一気に怪訝な顔へと変わった。


「...それはできません」


俺はてっきり出来るものだと思っていたので、返ってきた返事が違うことに驚いた。


「なんで?」


これは聞かなかった方がよかったか?と思いながらもロリ妖狐の態度が変わったことに不審感を感じて、俺は思わず質問をしてしまった。

するとロリ妖狐は真剣な表情で話始めた。


「仁さんはこの世界をなんだと思ってますか?」

「えっ?異世界だろ?」

「それはあってるようで少し違います」

「どうゆうことだ?」


俺の質問にロリ妖狐は真剣にこちらを見つめながら答えた。


「あなた視点でいきますと、私たちの世界はあなたたちの世界から分岐し、それに並行して存在する別の世界...いわば並行世界なのです」

「...全然わからん」

「簡単に説明しますと、同一の次元が存在すると言うことですね」

「...だから?」


簡単に説明したはずなのに分からなかったことに呆れたのか、ロリ妖狐は肺の空気をすべて吐き出すようなため息をついた。


「まだわからないんですか?要するに、あなたたちの世界に存在するものが、私たちの世界にも存在すると言うことです」


そう言われて、意味は理解したがまだ納得できなかった。


「言いたいことはわかった。けど、それはおかしくねぇか?だって、こんなところ俺たちの世界にはなかったぜ?」

「何から何まで一緒なわけないじゃないですか!」

「じゃあ、何があるって言うんだよ?」


俺がそう言うと、ロリ妖狐は先程とは打ってかわって申し訳なさそうな表情になった。


「...あっちの世界とこっちの世界と共通しているもの...それは建物ではなく人なんです」


俺はここでロリ妖狐が言いたかったことがわかった。


「...まさか」

「分かったみたいですね...そう、この世界にはもうひとりのあなたが存在するのです」

「嘘...だろ」


このあと、俺はそのことについての詳しいことを聞いて、聞かなきゃよかったと後悔するのだった...






お読み頂き感謝です♪

やっとパラレルワールドですよの説明できたw

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