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5話:そんなときは、私にお任せなのです!

よろしくお願いします!

 歩き始めて何時間が経過しただろう...俺たちはようやく目的の場所についた。


「ふぅ...やっとついたね。ここが京の都の入り口で、洛外はこの門を潜ったらすぐだよ」


 そこには、どてかい門と二人の門番の姿があった。


「じゃ、通ろっか...すいませーん、通りたいんですけど」

「はいはい、んじゃ、証明書見せて」

「はーい♪」

「はい?」


 えっ?何証明書って?


 俺は一回スフィアに手招きをして、一旦そこから離れた。


「ちょっと、どうしたの?」

「俺...証明書とか持ってない」

「えっ!?...あ」


 彼女も俺が異世界人だということを思い出したらしく...


「えー!じゃあ、どうすんの!?それじゃ入れないじゃん!」

「そんなのこっちが聞きてぇよ!他に入る方法ないのか?」

「うーん...」


 彼女は、ちょっと考えて、


「門番...倒す?」

「ダメに決まってんだろ!」

「他に案なんてないよう」


 俺たちがこんなやり取りをしていると、


「おい、早くしろ」


 さすがに門番も俺たちの行動を不審がったらしく話しかけてきた。


「あ、すいません。ちょっと待ってもらえますか?」


 だが、それは叶わなかった。


「ダメだ!てゆうかお前ら怪しいな...ちょっと来い!」

「「ひぃっっ!?」」


 俺たちは、不審者扱いになり門番に捕まりそうになった。


 おいおい、あいつはどうした!?このことぜってぇ知ってただろ!


 しかし、この思いは届かない...かと思いきや、


『もちろん知ってましたよ♪』


 頭からあいつの声が聞こえてきた...そういや、千里眼だかでいなくても話できるんだっけ?


『そろそろつく頃だと思いまして連絡させてもらったのです。よく、着きましたね』


 こっちも色々あったんだよ...てか、証明書とかどうゆうことだ!


『通行書みたいなものです。身分がわかればなんでもいいですよ』


 そんなことは分かってる!俺はそんなもん持ってないぞ!


『あ、そこら辺はご心配なくー。私が何とかしますので』


 そう言うと通信は一回切れた。


 ほんとに大丈夫なのか?


 すると、門番のひとりがなにやら独り言を言い始めた。


「えっ?この能力は...まさか天狐さま!?それで天狐さまが何の...えっ?そこの男は私の連れ!?そ、そうでしたか、それは申し訳ないことを....では通らせます」


 そう言って門番は、


「失礼しました!どうぞお通りください」


 おい、お前何した?


『別になんでも良いじゃないですか。通れたんだから』


 ま、それもそっか。


 そうして俺は京の都へと足を踏み入れた...


「あ、お前はダメ」

「えー!なんでよー!私も仁の連れなのにー!!」


 スフィアはダメだったみたいだけど...


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 あのあと、スフィアは証明書を提示して通ることができたのだが...


「ちぇっ、なによ。証明書、証明書って」

「まぁまぁ、入れたからよかっただろ?な?」

「でも、なんかムカつくの!」


 さっきからこの調子である。俺はなだめているのだが全く効果がない。


「てか、なんであんたは普通に通れたのよ!」

「それは、色々あんだよ色々」

「あーあ、そうやって仁は私のこと馬鹿にするんだ。俺は証明書なんか無くても通れるだよって」

「別にそんなことしてないだろ!」

「してなくても思ってるんでしょ!」


 俺たちはいつの間にかムキなってしまっていた。ついには、


「もういい!仁の馬鹿!もう知らない!」

「それはこっちのせりふだ!こっからは別行動な!」

「「ふん!」」


 そうして、俺たちはいがみ合ったまま、別れることになってしまった。


「なんだよあいつ...」


 別れた後、俺はとりあえず歩いていたが、ふと、


「そういや、俺ってどこにいけばいいんだ?」


 そういえば、あのロリ妖狐にどこにいるのかを聞き忘れていた。


「どうすっかな...」


 と言っても俺はどうすることもできないので歩いていると、


『そんなときは、私にお任せなのです!』


 またもや頭からあいつの声が聞こえてきた。


 おい、聞いてたならさっさと出てこいよ。


『聞いたのはついさっきですよ。その距離なら3分でも充分着くので私が道案内いたします』


 そういうことならさっさと頼む。


『じゃあ、いきますね。まずはそこを右に曲がって...』


 それから俺は、あいつの指示にしたがってどんどん歩いていき、やっとのことであいつのところに着いた。


 ここでいいのか?


『はい♪じゃあ、入ってきてください』


 そこには宿のような建物があり、そこに入れとのことだったので、俺はその宿に入っていった...するとそこには、


「お待ちしておりました。ようこそ!我がギルドへ!」


 俺を出迎えてくれるロリ妖狐の姿があった。


「ぅぅ...もう、会えないかと思ってました」


 ロリ妖狐は俺が来てすぐに泣き出してしまった。けど俺は知っていた。


「おい、やめろ。嘘泣きだってことはわかってんだよ」

「てへっ、やっぱりばれちゃいましたか」


 くっ!相変わらずムカつく野郎だぜ。


「で、どうですか?こっちの世界に来た感想は?」

「そんなことより...俺はどうすればいいんだ?」

「あれ?案外受け入れちゃってる感じですか?お家に帰りたいよーとか言うと思ってましたけど」


 俺も最初はそのつもりだったっつーの!でも...


「どうせ帰れねぇんだろ。それなら受け入れるしかねぇだろ」


 それももちろん理由のひとつだった...でも、もうひとつ...俺は、スフィアの姿にちょっとした憧れってやつを抱いてしまったみたいだった。


 あいつはまだ冒険者ではないといっていたがそれでも憧れるのには充分にかっこよかった。


 あいつは今どうしてんのかな....


 あんな別れをしたことを俺はすごく後悔していた。でも、もう後の祭りだった。


「意外と冷静な人だったんですねあなたは」

「そんなこといいから教えろよ」

「その前に...帰る方法があるって言ったらどうしますか?」

「!?」


 その一言で俺は冒険者になろうと決心した気持ちが早くも揺れだした。


「えっ?帰れるの?」

「私は嘘はつかない主義です」


 ああ、一気に嘘臭くなったわ。お前は嘘泣きとか嘘ばっかじゃねぇか。


 とりあえず、俺は聞いてみることにした。


「んで、その方法は?」

「それはですね...」


 ゴクリ...


「私のお願い聞いてくれたら教えるのです♪」

「やっぱりそうゆうパターンかよ...」


 結局俺はロリ妖狐にまんまとはめられてしまった...とほほ





お読み頂き感謝です♪

次でこっちの世界について詳しくかけたらなって思ってます!

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