3話:恐れおののいちゃいましたか?
よろしくお願いします!
俺はとりあえずもう一回寝てみた。
「これは夢だこれは夢だこれは夢だ...ブツブツ」
「...何ブツブツ言ってんの?ちょっと気持ち悪いよ」
別になんと言われようが関係ない。なんたってこれは夢なんだからな。夢で言われてもへでもねぇ。
「いい加減に起きろー!」
バシーン!
「いって!何すんだ!」
「君こそ何なの!女の子を無視するなんてさいてーだよ!」
痛みがある...てことは、マジで俺は来ちまったのか?てか、何かさっきの言葉今日二回目な気がするのは気のせいかな?
『気のせいなわけないじゃないですか...あなたどんだけ非常識なのです?』
「ですよねー...ん?」
どこからともなく聞こえてきたのはあのロリ妖狐の声だった。しかし、どこからなのかは分からなかった。
俺は辺りを見回してみた。でも、やっぱり見当たらない。
『探しても無駄ですよ。私は今、あなたの頭の中から話しかけてるのですから』
何を言ってるんだこの子は。そんなのあり得るわけーーーー
『それがあり得るんですよねー。なんたって私は天狐なのですから!』
なんでもありかよお前は...てか、どこにいんだよお前は?
『そうですね...とりあえず、ここにはいません。私は今、千里眼の力を使ってあなたを見ているのです。ちなみに頭に話しかけるのも千里眼の力です♪』
千里眼便利すぎんだろ。えっ?てことは、俺ぼっちでこっちの世界にいるってこと?
『まぁ、そうなりますねーw』
いや、wじゃねぇよ!どういうことだ!説明しろ!
『何ってあなたがあの時暴れたりするからその影響で転送装置にトラブルがおきてあなただけ別の場所に放り出されたんですよ?それを私のせいにされても』
お前が無理矢理そんなことしようとするからだろ!誰でも暴れるわ!
『もう、つべこべうるさいのです。とりあえず黙るのです』
お...女の子を殴りたいと思ったのは生まれて初めてだ...まぁ、これは心のうちにしまっておこう。
『...もちろん全部丸聞こえなんですが...100パーわざとですよね?』
あら?聞こえちゃった?それはごめんなさいねぇ。もちろん冗談よ冗談。
『くっ...あなたほんと非常識でムカつきます』
それはこっちのせりふだロリ妖狐。
『ロリって言うな!こんなにバカにされるなんて...あなた、妖狐をなんだと思ってるんですか!?』
ただの狐のお化けだろ?
『うっ...半分正解です。で、でも半分だけなのですからね!』
あっそ。
『妖狐は年を重ねるに連れて神に近付く存在なのです!どうですか?恐れおののいちゃいましたか?』
わー、すごいねー。パチパチパチ。
『...何ですかその目は?言っときますけど次無礼な発言したらただじゃすませません! 』
分かりました。ロリ妖狐様。
『いきなり言うな!てか、ロリって言うな!』
俺はそろそろこのやり取りに飽きたので、とりあえず話を変えた。
そんで、俺はどうすればいいんだ。
俺がそう聞くと、彼女は咳払いをして話を始めた。
『そうですね。そろそろ本題に入りましょう...単刀直入に言わせてもらうと、あなたには私のいるところまで来て欲しいのです』
いや、だからお前どこにいんの?
『言っても分からないと思いますが、私は今京の都の洛外にいます。あなたにはここまで来て欲しいのです』
うん。分からんな。てか、俺の姿が見えてるならそこからその洛外ってとこまで案内してくれよ。
『それができないんです...私の力は3分が限界なのですから』
どこぞのヒーローかお前は。じゃあ、迎えに来てくれよ。
『それも無理です...私はここから離れられないので』
じゃあ、どうしろって言うんだ。
『そこはあなたが何とかしてください。道を聞くなり、勘に頼るなりして』
むちゃくちゃだなおい。
『とにかく、頑張ってください。そこからだとけっこー近いので歩いてでも行けると思います。ああ、そろそろ通信切れます。最後に...死なないでくださいね♪』
ちょっと待てぇ!最後の何?死ぬな?そんなに危険なの?おい!どうなんだ
しかし、その前にどうやら通信が切れたみたいだ。
「ったく何だよ使えねぇな」
「あ、やっと喋った。もうびっくりしたよー急に黙りこんじゃうから」
通信が切れたあと俺は誰かに話しかけられた。てか、忘れてた。もう一人人いたな。
「もう大丈夫?」
「あ、ああ...心配ない」
「そっか、ところで君、なんでこんなとこに寝てるの?」
「それは...いろいろあってですね....」
い、言えるわけねぇ。次元を飛んできたらたまたまここに着地してしまったなんて。
「ふーん...よくわかんないけどまぁいいや」
助かった。そんなに興味なかったみたいでよかったぁ。
「じゃ、私そろそろ行くね。君も起きたみたいだし。急いで洛外にも行かなきゃだから」
彼女はそう言って立ち去ろうとした。しかし、俺は彼女を足止めした。
「ちょ、どうしたの?」
「あんた今洛外って言ったよな?」
「えっ?それがなに?」
神様ありがとう...まさかこんなところで運命の出会いに巡り会えるなんて。
俺は早速彼女にお願いをした。
「あの、洛外まで行くなら俺も連れてってくれね?」
「なんで?」
「いや、そこにちょっと用があるんだけど、道がわからなくてさ。困ってたんだよね」
「そうなんだ...」
そう言って、彼女は少し考え出した。俺は祈るような気持ちで彼女の返答を待った。すると、
「いいよ。私も1人で寂しかったし」
「マジで!ありがとう!」
やったぁ!これでなんとか死ななくてすむ。
「あ、行く前に...私はスフィア。よろしくね」
「俺は仁。こちらこそよろしく」
「じゃ、行こっか」
こうして俺は洛外までの案内役を確保し洛外へ向けて歩き出した。
お読み頂き感謝です♪
異世界に来て、いきなり、二人目のヒロインきたー!!




